あるシーズンにメゾンブランドが発表したアイテムは、時に男の心をつかみいつしか「クラシック」と呼ばれるようになる。細かなウンチクやスペック自慢にはもう疲れた今、大人はシンプルに「ブランド」という免罪符が欲しいんだ。
TOM FORD チェーンがコインに 取って代わる日がやってきた
アメトラの象徴を、色気漂う新たなローファーに変身させたトム フォードの力量に感服。甲には抜群の存在感を放つチェーンをあしらい、流れるようなフォルムはコーディネートを足元から華やかに押し上げる力をもっている。靴専業の老舗の名品ももちろんいいけれど、足元から自分を変えてくれるブランドがあるならば信じない手はないだろう。シューズ¥110,000・パンツ¥110,000/トム フォード(トム フォード ジャパン) ソックス/スタイリスト私物
BALENCIAGA バレンシアガがつくった サイズの新常識に従ってみる
ジャストサイズってどんなサイズ感だろう? 40歳男子にとってのジャストとは襟や肩が身体にぴったりフィットすることにあらず。ジャスト=オーバーサイズ。それを教えてくれたのがバレンシアガだ。シャツは袖のつけ根が広くスリットがやたら深い、カシミヤ混のパンツはやたら太い、スニーカー“トリプルS”はやたら厚い。これがサイズの新常識。シャツ¥45,000・パンツ¥117,000・タイ¥21,000・スニーカー¥93,000/バレンシアガ(バレンシアガ ジャパン)
SAINT LAURENT 機能には飽き飽きだけど 機能美には妙に惹かれる
「サンローランはバッグや小物もいい」。なぜか? この “サック・ド・ジュール・スープル”は、柔らかなシボ革なのに自立するうえ開口部は荷物の量に合わせてキュッと絞ることができる。内側は取り外し可能でクラッチにもなる仕切りのみとシンプルだが、男のバッグとしての必要十分な条件を満たしている。あと必要なのはサンローランの控えめなロゴだけ。縦27.5cm×横36.5cm×マチ19cm。バッグ¥359,000/サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(イヴ・サンローラン)
DOLCE&GABBANA 最高のテーラーリングは 伸びても美しい、と知る
ジャージージャケットと聞くと、機能による快適な着心地と引き換えにテーラードのエレガンスを手放すことになると思っていた…この一着に出会うまでは。ノッチドラペルの2つボタンと、カタチはいたってベーシックでビジネスシーンにも完全対応。ドルチェの機能性なら、いただきたい。ジャケット¥245,000・シャツ¥44,000・タイ¥22,000・手に持ったシャツ¥41,000/ドルチェ&ガッバーナ(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン) その他/スタイリスト私物
トム フォード ジャパン TEL:03-5466-1123
ドルチェ&ガッバーナ ジャパン TEL:03-6419-2220
バレンシアガ ジャパン TEL:0570-000-601
Hair:TAKAO HAYASHI[ota office]
Stylist:Toshihiro Oku
Model:Elliot R.
Movie:Ryousuke Uchijima[zona]