今、デニムに気持ちが向いている大人たちに、その選び方、着こなし方の正解を聞いてみた!
ドレスパンツのようにモダンなデニム。今の僕の理想形です
柴谷 修さん / タンジェント ディレクター
海外のドレスパンツブランドのセールスを経て、ミリタリーパンツ専業ブランド、タンジェントを手がける。欧州の軍パンをドレス的手法で再構築。今後はウェアも展開予定。
「10代のときにはオーセンティックなジーンズを好んではいていましたが、今は昔ながらのヘビーデューティな見え方は避けたい。テーラーの手法で仕立てるパンツ専業ブランドを立ち上げたのもあって、いっそ理想のジーンズを作ってしまおう!と。いちばん意識したのはフィッティングと素材選び。一般的なジーンズは平面的なパターンで作られていますが、いかに立体的に見せるかを意識。
’40年代の英国軍のグルカパンツを元にタックやマーベルトをつけて、腰まわりがバシッときまるように仕上げています。デニムは程よいウエイトの11オンス。色も青みが強いものではなく、黒に近いメランジでグレーにも見える生地を選びました。糊がしっかりついているので最初はスラックスのように張りがあり、はき込むにつれ色落ちしてやわらかくなっていく経年変化も味わいたい」 ジーンズ¥33,000/タンジェント
Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Composition&Text:Masato Nachi