今や日常的な存在になったフリースは、1985年にパタゴニアがモールデン・ミルズ社(現在のポーラテック社)と共同開発した素材だということをご存知だろうか? ポリエステルを原料としたこの素材は「シンチラ(SYNCHILLA®)」として商標登録をされ、パタゴニアの名を世界に知らしめるヒット商品になった。現在もパタゴニアの理念に基づいてアップデート展開される、フリースアイテムにフォーカス!
ライトウェイト・シンチラ・スナップT・プルオーバー
プルオーバー¥14,300/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス)
パタゴニアを代表する名品のライト版
シンチラが発売された1985年当時もラインナップされた、パタゴニアの十八番=スナップT。軽量で速乾性に優れイージーケアということで「セーターよりも便利!」と、アウトドア愛好家の間ではもちろん、スキーなどウィンタースポーツのシーンでも大ヒット。
2021年からはパタゴニアのフリース製品は基本的にリサイクル・ポリエステルを使用し、フェアトレード・サーティファイド(公正貿易認証)」縫製によってつくられている。定番のスナップTは肉厚なシンチラだけでなく、日常生活で使いやすいライトウェイトも展開され、根強い人気を誇る。
フリースの質感はもちろん、パイピングや縫製も丁寧で型崩れしにくく、長年愛用できる。機能的でベーシックなデザインは応用範囲が広いのも、うれしいポイント。
ベター・セーター・ジャケット
フリースとセーターのいいとこどり!
表面はハイゲージのニットのような質感で、裏面がふわふわのフリースというジップジャケット。着た瞬間から暖かく、コンパクトに見えるが腕も動かしやすく、ポケットも機能的。カーディガン感覚で、家でも外でも大活躍。
環境負荷の少ない染色方法を採用し、水やエネルギーの使用量を抑えている進化系フリースとしても注目!
スナップ・フロント・レトロX・ジャケット
もこもこ感がナイスな裏地付きブルゾン
袖や裾はリブ仕様でナイロンの裏地もつき、フリースというよりもボアブルゾンといったルックス。クラシックなヘチマ襟は、襟を立てれば防寒力がアップする機能的なデザインでもある。DWR(耐久性撥水)加工が施されているので、風や雨へのプロテクションもバッチリ。
アーミー調のベイズングリーンは定番カラーと相性がよく、コーディネート力の高い色。コンパクトシルエットだから、ミドルインナーとしても重宝すること間違いなし。
リバーシブル・シアーリング・クルー
ちょっとした印象の変化が楽しめる一着
フリース面と天竺面のリバーシブル。どちらでも同じように着られるよう、品質タグをカットしやすいループで付けているあたりもさすが。パタゴニアお得意のオートミール×ネイビー配色は、ラグランスリーブのロックステッチがアクセントに。
スウェット風に着たいときは天竺面、もこもこ感が欲しいときはフリース面と、着こなしに合わせてチェンジするのが楽しい。
ロス・ガトス・クルー
パイピングネックのデザインが使える!
パタゴニアのフリースの中でも毛足の長い、ハイパイル・フリースを使用したプルオーバー。冬アウトドアのレイヤリングに最適なのは、いわずもがな。胸にナイロンポケット、両サイドにコード付きファスナーポケットがあしらわれ、アウター活用しやすいデザインになっている。
パイピングネックはタートルニットやフーディと相性がよく、レイヤードにもうってつけ。着こなしのアイデアが広がるトップスだ。
サステナブルを体現するパタゴニアのフリース製品
リサイクル・ポリエステル
フリースはすべて、リサイクル・ポリスエステルを使用。石油への依存を減らし、廃棄されたものを利用することで、温室効果ガスの排出量を削減。リサイクル製品でありながら、耐久性を備えた高品質製品に仕上げている点も特筆。
フェアトレード(公正貿易)
パタゴニアのフリース製品はすべて「フェアトレード・サーティファイド(公正貿易認証)」縫製でつくられている。このラベルが付いた製品には1点ごとに賞与が支払われ、労働環境の向上のためなどに役立てられる。
洗濯にはグッピーフレンド・ウォッシング・バッグを!
フリースは自宅で洗える手軽さも魅力。洗濯の際には、このバッグを使えば、海や川へマイクロファイバーが流出するの抑えることができる。
>>>詳しくはこちら
https://www.patagonia.jp/contact/
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori