心機一転、新年を新しい財布で迎えたいと思う人も多い年の瀬。今、主流のコンパクト財布にフォーカスして、人気ブランドから買うべき逸品を選んだ。老舗レザーブランドのアイテムや収納力のある財布は、3〜5万円の予算で豊富にみつかる。
Whitehouse Cox｜S3270 COMPACT WALLET
コロンとしたフォルムで長財布並みの収納力
アーカイブの名作をベースに、収納力はキープしたまま約20％コンパクトにリサイズ。ファスナー仕様のコインポケットは2室に分かれ、コインを効率的に入れられる。コインポケットの両サイドにもマチ付きの大きなポケットがあってレシートなどを整理するにも便利だ。イタリア産のベジタブルタンニングレザーを丁寧にアニリン染めして、艶を出したガストンレザーの質感も美しい。
縦12×横9.5×マチcm 牛革 コイン2カ所、札入れ1カ所、カードポケット3カ所、フリーポケット4カ所
dunhill｜CADOGAN OPTICAL ZIP CARD CASE
目を引くモダンなグラフィックにひと目惚れ
1980年代のトラベルセットに着想を得てデザインされた、「オプティカル」カプセルコレクションの一作。新作の中でもひときわ華やかなこのケースは、両面にカード用のスリットを備え、コンパクトながら抜群の収納力。幾何学的なこのモチーフは、オプ・アートを取り入れた実験的なデザインでもある。バッグから出すたびに気分が上がり、おしゃれに敏感な女子からも注目を浴びそうだ。
縦13.5×横7.5cm フルグレインカーフレザー コイン1カ所、カードポケット6カ所
GLENROYAL｜ZIP AROUND CASE
マルチに使える蛇腹式のコンパクト財布
ファスナーを開けると３つのポケットがあるだけのシンプルなデザイン。コイン、紙幣、カードと分けてもよし、蛇腹式だから鍵などの小物を収納するにも重宝だ。大きく開くので、モノの出し入れがしやすいのも人気の理由。経年変化に定評のある、英国伝統のブライドルレザーを使用。ロゴの刻印もさり気なく、スコットランドの職人によるハンドメイドもグレンロイヤルの矜持。
縦8×横12.5×マチ1.8cm ブライドルレザー フリーポケット3カ所
TOD’S｜TOD’S COLORI TRIFOLD WALLET
カラーバリエの豊富さとバイカラーも魅力
2020年にスタートした「トッズ コローリ」シリーズの三つ折り財布。光沢やシボ感が美しいカーフレザーで、内面とのコントラストも楽しいバイカラー仕様。丁寧なステッチワークやコバの始末には、クラフツマンシップが活かされている。オーソドックスなデザインは無駄がなく、必要なものを効率よく収納できる。コインポケットは両マチで大きく開き、その後ろにはICカードなどを入れるのに便利なフリーポケットも。
縦7×横9.5×マチ4cm カーフレザー コイン1カ所、札入れ1カ所、カードポケット4カ所、フリーポケット1カ所
Hender Scheme｜square zip purse
日本産の希少なヌメ革をロングセラーモデルにオン
レザーの質感が生きるシンプルな外装。ファスナーを開けると、コインポケットやカード入れが縦型に配置され使いやすい。札入れは仕切りがあり、紙幣を単位で分けて入れることも可能。ファスナーで閉じるから安全性も高く、ギフトにも引っ張りだこだ。2022年の春夏プロダクトは、レザーの種類をアップデート。このナチュラルは国内のタンナーによる希少なヌメ革で、マットな質感が魅力。
縦12.5×横10×マチ2cm 牛革 コイン1カ所、札入れ2カ所、カードポケット4カ所、フリーポケット4カ所
L/UNIFORM｜CANVAS&LEATHER COMPACT WALLET
キャンバス×レザーのコンビがアイコン
フランス発のバッグブランドとして注目されるリュニフォーム。2014年にスタートし、2019年には丸の内に旗艦店も登場。フレンチ風の配色やキャンバス生地とレザーのコンビが持ち味で、キャンバス面にはモノグラムや数字などをプリントしてカスタマイズできる。カーフレザーはスペイン産のフルグレインレザー。この財布は内側の両サイドにカード入れがあり、フリーポケットには紙幣やレシート類を分けて入れられ、使い勝手もよし。
縦10×横13×マチ2cm キャンバス×カーフレザー コイン1カ所、カードポケット4カ所、フリーポケット4カ所
2022年、大人の財布選び
ダンヒル TEL:0800-000-0835
トッズ・ジャパン TEL:0120-102-578
ブリティッシュメイド 銀座店 TEL:03-6263-9955
フレーム TEL:092-707-0562
リュニフォーム トウキョウ TEL:03-6812-2930
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
