山へ行こうと思い立って着替える必要はないし、街だからといってアウトドアウェアを着てはいけないこともない。都市でも自然でも無理なく過ごせる服と着こなしこそ、大人が目指すべき文化系アウトドアスタイルだ。
さっきまでアスファルトを歩いていたのに
クラシックなマウンテンブーツのムードが漂うボッテガ・ヴェネタの「ボンバー パドル」。ナイロンアッパーとラバーソールの一足はステッチワークやフォルムが曲線で構成され、本気の登山靴にありがちなゴツさは皆無。気づいたら土や草の上を歩いていても、軽くやわらかな履き心地で違和感なく馴染む。街ではフルレングスではいていたツイードパンツの裾をカシミヤのソックスに無造作にインして、足元をすっきりさせるくらいでいい。
ブーツ¥121,000/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) パンツ¥47,300/トゥモローランド ソックス¥22,000/ジ エルダー ステイツマン(サザビーリーグ)
ダウンジャケットの下はドレスシャツがお約束
モンクレールのダウンジャケット「レイノー」はダイヤモンド形とボーダー形のステッチワークが特徴の都会的な面持ち。セミワイドスプレッドカラーのドレスシャツの上にはおれば自然の中でも高級ホテルに向かおうとも構わない。フェルト素材のスラックスも場面を選ばない。
ダウンジャケット¥210,100/モンクレール(モンクレール ジャパン) シャツ¥17,600/バーニーズ ニューヨーク(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター) ニット¥34,100/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) パンツ¥134,200/セヤ(ビオトープ) スニーカー¥9,130/ハイテック(ムーンスター カスタマーセンター)
部屋ではカシミヤとネルシャツがあれば幸せ
CPOジャケットタイプのネルシャツのインナーはサーマルなどガチなアメカジアイテムではなく、同じく起毛したカシミヤニットを素肌に。ジーンズもインディゴではなく、ブラックのウォッシュドを選ぶことでシックに見える。ダブルニー仕様のさりげないワークディテールがアウトドア気分を盛り上げる。
シャツ¥46,200/ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン) ニット¥176,000/アーニーパロ ジーンズ¥50,600/アワー レガシー(エドストローム オフィス) ソックス¥22,000/ジ エルダー ステイツマン(サザビーリーグ) サンダル¥8,250/ビルケンシュトック(クオリネスト) その他/私物
ナイロンアノラックはアウターではなくインナーです
ノスタルジックなハウンドトゥース柄ジャケットのインナーには、コム デ ギャルソンが別注したK-WAYのナイロンアノラックを。いつものスウェットパーカとのレイヤードとはひと味違う、素朴なテック感が若々しさを演出する。
ジャケット¥70,400/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) アノラック¥25,300/プレイ・コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン) ニット¥17,600/エルイー(レショップ 渋谷店) パンツ¥128,260/OAMC(エドストローム オフィス) 胸ポケットに入れたニットグローブ¥7,700/デンツ(真下商事) ブーツ¥25,300/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン)
コート代わりにたっぷりとしたノルディックニットを
伝統的なノルディック柄とクールなレオパード柄をミックスした、モノトーンのローゲージニットはヴァレンティノ。温かみのある茶色のコーデュロイシャツジャケットとパンツのセットアップに重ねて、アウターとして楽しみたい。フィンガーレスにもなるフリースのミトングローブは、レザーグローブの名門・デンツの裏名品。モードもクラシックも自由に組み合わせた新しい紳士の姿。
ニット¥330,000/ヴァレンティノ(ヴァレンティノ インフォメーションデスク) シャツジャケット¥72,600・パンツ¥39,600/ロンハーマン タートルネックニット¥34,100/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) フリースグローブ¥5,500/デンツ(真下商事) ヴィンテージのブレスレット¥5,940/サンタモニカ 渋谷店 ブーツ¥50,600/ディエメ(レショップ 青山店)
Hair:SHOTARO[SENSE OF HUMOUR]
Stylist:Junichi Nishimata
Models:Seima Matsuzaka Yuki Takahashi