フレンチシックはボトムが肝。パンツ専業ブランドの「ベルナール ザンス」から、2021年秋冬の最新スラックスが続々とリリース。コラボも含む豊富なラインナップの中から、大人男子にお勧めの6本を厳選して紹介しよう。
その多彩なバリエーションの中から、大人男子の注目の6本を厳選してピックアップ。個性豊かな2021年秋冬ラインナップの中から、自分にぴったりの「ベルナール ザンス」を吟味しよう。
①H8:最も太いワイドストレート
フレンチトラウザーズならではの特徴的ディテールが、「H8」に施された内向きの「インプリーツ」だ。股上深めでウエストから一直線に落ちるワイドストレートは、「ベルナール ザンス」の全ラインナップの中で最も太いシルエット。ボリューム感をインプリーツがさらに強調しているが、野暮ったく見えない独特のバランスこそ、パンツ専業ブランドが開拓した境地と言える。
②GASTON:アーカイブから復刻したLポケット
半世紀にわたる「ベルナール ザンス」の歴史の中で、1980年代のアーカイブに着想したトラウザーズが「ガストン」だ。シルエットは太すぎず細すぎず、全ラインナップで中間的存在のストレート。クラシックなウールスラックスの佇まいだが、L字で施されたフロントポケットがジーンズのようなカジュアルな印象をプラスしている。トップスを選ばない汎用性の高さが魅力だ。
③GASTON:ブラックデニムより上品なヘビロテ仕様
ウール以外にコットンツイルを採用したブラックカラーも「ガストン」ではラインナップ。Lポケットのジーンズライクなディテールとともに、コットン素材の使い勝手の良さでヘビロテ必至。ツイル素材のハリ感と相まったストレートシルエットはジャケットや革靴を絡めたドレッシーな装いでも重宝する。アイロンプレスでセンタークリースを入れるなど、自分好みにアレンジしよう。
④JEFF:腰周りを主張するボリュームシルエット
「ユナイテッドアローズ」別注モデルの「ジェフ」はワイドなリラックステーパード。股上は「ガストン」同様の標準設定だが、別注ならではの味付けによって、谷折りになったプリーツデザインがパンツ幅を強調する。これはクチュールメゾンがドレスに用いるデザイン手法で、動きに合わせてプリーツの表情も変わる。混紡ストレッチ素材で着心地も快適だ。
⑤WALLIS:“ゆったり”かつ“すっきり”なテーパード
全ラインナップで最も深い股上としっかりめのインプリーツが特色の「ウォリス」も、旬のリラックステーパード。太さで同格の「H8」との違いは、急降下のテーパードシルエットにある。ウールに載せられたグリーンがかったニュアンスカラーは、まるでフランスの古着店で発掘したかのような素朴な色調。スタイリッシュな装いに抜け感をプラスしてくれる。
⑥VERNEUIL:フレンチトラッドなツイード素材
セルジュ・ゲンズブールの私邸があったパリ7区・ヴェルヌイユ通り5番地を想起させる「ビームス」別注モデルの「ヴェルヌイユ」は、懐かしみのある風合いのブラウンツイードにトラッド感が薫る一本。シルエットは「ガストン」とほぼ同じ。日本人になじみのあるレギュラーストレートはスポーティなアイテムとも好相性だ。フレンチシックとのミックス感を楽しみたい。
フランスを代表するトラウザーズとして人気を博し、再び黄金期を迎えた「ベルナール ザンス」は大人男子のマストバイ。今秋冬は覚悟を決めよう。