「H&M」と映画「スター・ウォーズ」続3部作(エピソード7〜9)のフィン役でお馴染みのジョン・ボイエガが驚きのコラボ。サステナブル意識に根差した上質カジュアルが11月1日から国内発売される。それに先駆け、編集部員のY神とH條が、誰よりも早く着てみたら…。
H條:えっと、すみません。取材はつい先日、「H&M」のショールームで…でした。
グローバルファッションブランドの「H&M」が、あの「スター・ウォーズ」続3部作のフィン役で知られる俳優、ジョン・ボイエガ(29)と夢のタッグ。
旬のスタイルとサステナビリティを追求したメンズ・カプセルコレクション「Edition by John Boyega(エディション バイ ジョン・ボイエガ)」を、編集部員のY神とH條が厳選ピックアップで紹介する。
①パターンツイルキャップ ¥1,499
解禁されたティザー動画と本人着用ヴィジュアルでは、まるで映画のワンシーンのようなジョン・ボイエガの威風堂々とした佇まいが印象的だった。
ジョン・ボイエガといえば、昨年5月に米・ミネソタ州から伝播したBLM抗議運動の最中に、地元のロンドンで沸き起こったデモで人種的正義をスピーチする姿が世界中にSNS拡散されていた。その熱き行動が、フィンの役柄と重なった大人男子も多いはず。
Y神:ボクもあの演説には感動しました。
H條:意識の高い「H&M」との相性もよさげ。後で紅茶でも飲みながら語り合いましょう。
本コラボの国内入荷分は今すぐ着たい全26型。では、肝心のデザインをチェックしてみよう。
②ウールブレンドニットカーディガン ¥7,999
H條:ドロップショルダーが今っぽいですね。素材はリサイクルポリエステル57%・RWSウール38%・RWSモヘア5%の混紡でざっくり着られます。
Y神:む。RWSは何の略? 環境意識の高い「H&M」さんだからサステナブル用語だとは思うけど、読者のためにも必ずひと手間かけないと。
Y神:長いね。バシッと心に届くキャッチコピー、3分で考えて持ってきなはれ。
H條:あいたたたっ。(この意気込みはどこから? スター・ウォーズから?)
ひさびさにY神の鬼編集者魂を垣間見たH條。人間のエゴに一石を投ずる高い意識とのマッチアップで話題のカーディガンは、すでに着用自撮りをSNSアップした海外インフルエンサーもちらほら。
③プリントコットンTシャツ ¥1,999
H條:さすがです。あと、ボイエガさんが「H&M」とタッグを組んだ証はネームタグのみ。顔写真もサインも一切なく、直球のデザイン勝負ですって。
Y神:イラストも可愛い。左胸に地球とキノコが描かれていて「STRAIGHT FROM EARTH」のメッセージ入り。“地球と真摯に”みたいな感じかしら。
④プリントデザインラージショッパー ¥5,999
H條:そういえば、ZOOMインタビューでボイエガさんにお会いできたので「コンビニでエコバッグに使ってもいいですか?」って聞いたら「地球のためにもナイスアイデアだね!」って言ってくれました。
Y神:む!? フィンに会ったの?
H條:ZOOMですよ。あと、フィンというかボイエガさんです。お住まいのロンドンでは日本より約5年早い2015年10月からレジ袋が有料なんですって。日本の漫画では『NARUTO -ナルト-』がお好きとのこと。
⑤ジャカードコットンジャケット ¥8,999
H條:ジャージ特有のケミカルっぽさはないですね。“文化系スポーツ男子”を気取ってみたい。
Y神:花柄はH條さん好きそうよね。
Y神:敬意を払ってスター・ウォーズのTシャツを着て取材していたとは。そういえば、半年前に取材した元・アーセナル選手のエクトル・ベジェリンとのコラボに続く、フィンとのコラボ。我々の好みに毎回ドンズバでびっくりです。これもフォースのお導き…。
Y神:いかにも。
2021年秋冬のメンズシーンでは「ダウン」と「アメカジ」が2大トレンド。そのダウンジャケットがボルドー色のミドル丈でラインナップしていた。
⑥ウールブレンドニットプルオーバーベスト ¥4,999
Y神:ひらめいた。
H條:なんでしょう。
Y神:ファッションコアな「H&M エディション」シリーズは一球入魂のデザインで1色展開が多い。デザイナーが想定したスタイルを形作るためには最適解なのかも。当然、買うほうも選びやすいよね。
⑦グレープレザーキルティングパファージャケット ¥34,999
H條:実は、アメカジな仕掛けが。
Y神:なんでしょう。
H條:おっ。アメカジなBボーイ。
Y神:そこは90年代風と言って。
⑧チェックウールブレンドシャツ ¥12,999
Y神:そうそう。このサイズ感で着たいんだけど、古着屋さんだとアメリカのXLとかになっちゃって、ネックもゆるゆるで着丈も長すぎて微妙なんだよね。
H條:わかります。古着ではよく見かけるけれど、既製品では滅多に見つからないアイテムってありますよね。服好きの心理をうまく突いている。
⑨ウールブレンドリブニットタートルネックセーター ¥7,999
Y神:しんぷる・いず・べすと。
H條:冬の映画では『ファーゴ』(1996年)でスティーヴ・ブシェミがこんな感じの黄色のタートルを着ていましたね。『ラブ・アクチュアリー』(2003年)はタートルネックの着こなしの教科書としても有名。
Y神:ロバート・レッドフォードが『追憶』(1973年)で赤狩りの最中に着ていたざっくりタートルネックも忘れられない。いい映画だった。
H條:わあ、マニアック。そういえば『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)の冒頭でも、ストームトルーパーだったフィンがヘルメットを脱いだら黒のモックネックタートルでした。
Y神:あれはハイゲージ。宇宙用の機能素材。
⑩コットンルーズデニム ¥5,999
ラストショットを前にボイエガと対面し、微動だにしないY神。まさか、前回のエクトル・ベジェリンとのコラボ取材時と同じように、世界観にのめり込むあまりボイエガの魂が降りてきてしまったのか…!?
Y神:「このコラボレーションは率直な会話とビジョンを共有することから始まりました。自分の情熱と目的を一致させた試みにワクワクしていますし、このコラボがすでにフレッシュでダイナミックなクリエイティブを産み出していることを嬉しく思っています。私にとってのサステナビリティとは、私たちの後に続く人たちの未来を考えることです」(談:ジョン・ボイエガ)
H條:や、Y神パイセン。えっと…。
Y神:「私にとってサステナビリティとは、後世の人々のためのベネフィットを考えることです。つまり、今ここにある情熱から、私たちが生きている時間を超えて存在する機会を作り出すことです」
H條:もうちょいください!
Y神:「誰かが自分の真実を大胆に語る時、私たちは現実から抜け出すことができます。他人の立場になって考える時間を与えてくれます。私たちは立ち止まり、純粋に共感し、少なくとも理解するようになります。 だからこそ、人々が声を上げることが重要なのです」(談:ジョン・ボイエガ)
H條:覚醒してしまった…。だがしかし、チェックのチェスターを羽織ってエコなトートを背負う様はスタイリッシュ。このままロンドンの街や惑星ジャクー、タコダナ、高田馬場を颯爽と闊歩してもらいたい!
H條:ん?(バレた…)
大人男子に相応しい意識高めの上質カジュアル「エディション バイ ジョン・ボイエガ」は、日本では11月1日(月)から「H&M渋谷店」「H&M新宿店」「H&M公式オンラインストア(hm.com)」で順次取扱いがスタート。
人気アイテムは即完売必至。秋冬カジュアルの夜明けをジョン・ボイエガと一緒に迎えよう。
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