昨今、国内のパンツ専業ブランドの躍進が目覚ましい。日本人の体型を熟知しているから、ちょうどいいパンツが見つかる。特に注目を集める3ブランドの魅力に迫った!
UNSLACKS
Since:2014年
Designer:Ryosuke Nakano
1型ワンサイズながらどんな体型にも合うイージーパンツが話題に。すべてハンドメイドで、新代田にショップ兼アトリエを構える。ECサイトでも注文可能。
「専門学生時代に服を作る楽しさを覚え、卒業後はテーラーで修業。主にスラックスを手がけていた職人さんに弟子入りしました。パンツ専業というスタイルは、そんな師匠の影響があります。独立してブランドを立ち上げるにあたって、リーバイス501のような普遍的で万人に愛されるパンツを作りたかった。実際にいろいろな体型の人に試作品をはいてもらって、微調整を繰り返す中でたどり着いたのが今のシルエット。素材を変えてさまざまな種類を作っていますが、ウエスト68〜90㎝、股上37㎝、股下70㎝、裾幅22㎝という数値は初めの頃から変わっていません。今も生地選びから縫製まで一人でこなして、このワンサイズだけで勝負しています。自分自身ウエストがずり落ちてくるのが嫌いなので、あえてウエストゴムをきつめにしているのも体型を選ばない理由かなと。背の低い人は足元にたまるぐらいがいい感じになるし背の高い人がジャストではいてもきれいなテーパードシルエットになる。楽しみ方が自由なパンツなんです」
発色のいいブルーのナイロンを使用した新作(¥30,580)を製作中の中野さん。9月中旬に発売予定。
盛田峻さん(CUT HOUSE KYODO 理容師)
「178㎝の自分がはくとすっきりとしたレングスになり、イージーパンツなのにだらしなく見えないのがすごい」。
花田義朗さん(HAg-Le オーナー)
「161㎝と小柄なのですが2~3クッションさせるとちょうどいいバランスに。ドローコードがきつめなので、ウエスト位置を調整しやすいのもいいです」。
日本発「パンツ専業ブランド」人気の秘密
Text:Ryo Kikuchi