しばらく疎遠だったけれど、チノパンと並んで、一周回って新鮮なのがジーンズ。それも現代的にモディファイされたデニムスラックスなどではなく、王道の5ポケットがいい。本来のよさをストレートに生かすべく、男っぽさのあるスタイリングを意識したい。
理想はタフだけどハードすぎない一本
まずは、やはりインディゴブルーから。ただあまりにオーセンティックすぎるのは古くさく見えて気分じゃない。その点、コモリの5ポケットジーンズは、昔ながらのタフな風合いを残しながら、渋くもなくヘビーにも見えない。健康的でかっこいい。
いいジーンズはバックを見ればわかる
ジーンズをはく際、後ろ姿が様になるかどうかは極めて重要な問題だ。いい年だからって必ずしもヒップアップされて見えるものがいいわけじゃない。むしろゆったりしたお尻まわりにビッグポケット、その武骨さがたまらない。
大人になった今ならタックインのよさもわかる
ほかのパンツと比べて世代的にタックインに抵抗があるのがデニム。ローライズならなおさらだ。ただ5ポケットでも、これくらい深みのあるインディゴでミニマムなデザインならスラックス感覚で試してみたい。
肉厚な生地にこのウォッシュ感、今ならどうはく?
せっかく王道の5ポケットにこだわるなら、これくらい大胆なウォッシュドブルーに振り切るのもいい。頑張りすぎずに、黒をベースとしたいつものスタイルに、差し色感覚で合わせるとうまくいく。
インディゴブルーだけがジーンズじゃない
最近まで、黒やグレーのスウェットパーカをセットアップで着るのが新鮮だった。でもいつまでもそういうわけにもいかない。まずパーカをこれまでなら選ばないブラウンに、合わせてパンツもブラウンのデニムに乗り換えてみる。それだけでいい感じに見える。
セットアップはカバーオール感覚で軽快に
色落ちしたGジャンにジーンズは、さすがにハードル高めだが、濃いインディゴブルーに白ステッチでワークテイストは残しつつ、現代的に振ったシルエットだったら、いつものセットアップ感覚で楽しめる。
Photos:Masahiro Sambe
Hair:HORI[bNm]
Stylist:Junichi Nishimata
Model:Nozomu Miura