アメカジがトレンドの最前線に急浮上し、レトロ回帰でアウターも往年のダッフルコートが注目されている。迷わず選びたいのは、トラッドの殿堂、ブルックス ブラザーズの新作。ぱっと見理想のレトロ感があるけれど、実際に着てみるとじつに大人のためのダッフルになっていた! その微細に突っ込みつつ、今年だったら、いや、いい大人ならどう着るべきかを考えてみた。
BROOKS BROTHERS|DUFFLE COAT
理想の”重み”をストレスなく表現できる、進化系クラシック。
まずは一体型のフードやパッチポケットなど、本流のディテールをきちんと踏襲しているのがポイント。しかもダッフルといえばガシッとした重いメルトンが王道だが、本作は上品なコートに用いられるスーパー120sの細番手のウールを使用。つまり柔らかく、着心地は軽く、ありがちな重さを感じずにクラシックな印象を与えることができるのだ。ビッグシルエットの時代だが、ことダッフルに関してはブカブカを着て、少年感が出過ぎるのは避けたい。でもこれは絶妙な膝上丈でルーズ感も程よい。ワイドパンツとのバランスがとりやすいのだ。もしワンサイズ大きめを選んでも、ストームフラップが肩周りを構築的に見せてくれるから、だらしなく見えないのもうれしい。
ネイビーダッフルコート ▽ プレッピー的レイヤードで攻める
コート¥107,800・ナイロンブルゾン¥25,300・ラガーシャツ¥17,600・タートルネックカットソー¥13,200・パンツ¥18,700/すべてブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) その他/私物
プルオーバーのナイロンブルゾンをインに着てラガーシャツ。この無作為風なレイヤードは極めてプレッピーっぽい雑味が魅力だけど、ビーバー仕上げによる上質な起毛感が王道のネイビーに光沢を与え、上品なルックスに。グリーンとネイビーの相性の良さはいわずもがな。ボトムスはジーンズよりカーゴパンツの方が、こなれ感が生まれるし、大人っぽい。
ブラウンダッフルコート
ワントーンに、素材で表情を
ブラックやネイビーばかりが注目されていて、正直ノーマーク気味だった茶系のアウターだが、素材に品があるとこんなに大人びて見えることに気づかされる。色の魅力を活かすなら、色数を絞ってトーンを整えるのが大正解。ブリティッシュウールのざっくりニットに高級感あるニットパンツと、素材のコントラストを作れれば、ブラウンコーデは完璧じゃないか。
バッファローチェックダッフルコート
アウトドアな土臭さを武器に
いい意味で保守的というか、控えめなブルックス ブラザーズだが、意外にももう一色はアウトドアを連想させるバッファローチェックだ。これはちょっとくらい土臭く着こなしても良さそう。コーデュロイのジャケットでハンティングなムードを統一させ、中にはニットと白シャツをゆるく重ねてみる。そう、ウディ・アレン的な野暮ったいニューヨークトラッドが正解だ。
10月20日〜11月23日まで、アウターウェア フェアを開催
10月20日(水)~11月23日(火・祝)の期間、ブルックス ブラザーズの店舗と公式オンラインショップにて、アウターウェア フェアを開催する。フェア期間中は、対象商品を購入すると先着(店舗)または抽選(公式オンラインショップ)でオリジナルカレンダーがもらえる。また、店舗のパーソナルオーダーでは、上質なインポートのコート生地が多数揃っている。カシミヤを贅沢に使用した生地や、上質なウールの生地などから好みの生地を選んで、冬の相棒にふさわしい洗練された逸品を仕立てることができる。ビジネススタイルに欠かせないコートや、冬のお出かけに最適なアウターウェアを、ぜひブルックス ブラザーズの店舗で手に入れてほしい。
実施期間:10月20日(水)〜 11月23日(火・祝)
対象店舗:ブルックス ブラザーズ 全店(アウトレット店を除く)
対象商品:メンズ・ウィメンズのアウターウェア(セール商品を除く)、パーソナルオーダーのコート(メンズ)
※対象商品の詳細については、店舗スタッフへお尋ねください。
Stylist:Junichi Nishimata
Text:Masayuki Ozawa