映画や音楽のようにサブスクできたらいいのに…と願うほど愛用している服。なぜ、彼らはそれをリピート買いするに至ったのか。惚れ込んだワケに迫った。
HERMÈSのカレ(90㎝×90㎝)
柄の稀少性と上質な肌触り、アートを買うような高揚感
杉山耕平さん/トゥモローランド PR
「16年前に現職に就いたときから、エルメスはずっと憧れているメゾン。特にカレのアートピースのような美しいグラフィックと上質なシルクの手触りに焦がれました」。以来杉山さんは実用を前提に、年に一度、パリや東京の旗艦店で買い求め、時にはヴィンテージも購入してきた。その中でも特に気に入っているのが、グレーの馬が描かれた一枚(写真中央)。「パリの本店で買いました。カレはどれも気品のあるムードが出ますが、これはモノトーンスタイルにも馴染んで控えめな主張もできる。カジュアルにたすき掛けにするのも好きです」。スカーフ/すべて本人私物
ALBERT THURSTONのサスペンダー「インフィニティ」
豊富なカラバリと適度な太さ…おもちゃ感覚で揃えたい!
西野大士さん/NEAT デザイナー
サスペンダー歴15年の西野さんは、アルバートサーストンのインフィニティを10年以上愛用している。「クリップタイプの25㎜幅という、クラシカルなアイテムを僕はあえておもちゃ感覚でつけようかなと(笑)。幅が太いと主張が強いし、ポケットにスマホや名刺入れ、鍵などを入れるので、細いとゴムが伸びて心もとない。その点、これはちょうどいいんです」。ベルトで絞るよりもパンツのシルエットがストンと落ちてきれいに見えるのもサスペンダーの利点。「色違いで買い足して気づけば20本近くも。年中欠かせない存在です」。サスペンダー/すべて本人私物
Tシャツ¥1,650/ヘインズ(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター) ユーズドのデニムパンツ¥6,380/プロップストア アネックス
ACellar Doorのスラックス「BOGAR」
自分に最適な形。新作の素材や柄が楽しみで…
川辺圭一郎さん/トゥモローランド PR
近年はイージー系やスポーティなパンツでも注目のセラードアーだが、定番モデルもハズせない。「シーズンによって素材や生地の生産国が変わるのが面白くて、6年前からほぼシーズンに一本は買っています。ボガーはツータックでわたりにゆとりがありつつ、絶妙なテーパードなので野暮ったくない。バランスがとてもいいので、チェックでも仰々しく見えません。春夏は薄緑のウールポリエステルを買いました」。パンツ/ともに本人私物
BHervé Chapelierのデイパック「946C」
地味だけどスタイルを仕上げる重要なアイテム
小山雅人さん/HEUGN デザイナー
「デイパックは一生これでいいと思っている」という小山さん。大人の着こなしに抜けを演出するアイコン的存在なのだそう。「デイパックってカジュアルだけど、フランスものになるだけでふんわりと品が漂う。あくまで僕の主観ですが、ファッションってそういう“気分”が大事じゃないですか。ちなみに僕は大きいサイズを愛用。タフなので買い足しは数年に一度ですが、そろそろ色の効いたものを追加予定です」。デイパック/ともに本人私物
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Hair&Make-up:AMANO
Stylist:Masanori Takahashi
Models:Ben Danil
Composition&Text:Jun Namekata
Text:Kanae Hidaka