いつも同じ色やアイテムを着ている印象が強い人こそ、そこにたどり着いた経緯や、着こなしのこまやかな違いが気になる。一貫したスタイルをもつ二人に、着こなしの考えを聞いた。
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南 貴之さん/alpha.co.ltd 代表
GraphpaperやFreshServiceなどさまざまなブランド、ショップを手がけるクリエイティブディレクター。「色落ちデニムは避けてきたけど年を重ねて似合うようになってきたかなって」。
スウェット×デニム
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ALOOPWHEELER for GPフルジップ パーカ Levi’s® 501XX(W50,vintage)
引き締まった印象のチャコールグレーのジップパーカに、縦落ちが激しい501XXでコントラストをつける。「古い501はテーパードがかなりキツいから、これくらいデカいほうがわたりに遊びができていいシルエットになる」というサイズは、なんと50インチ! パーカ¥30,800/ループウィラー フォー グラフペーパー(グラフペーパー フレームワーク)
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BChampion ロサンゼルスカウンティ美術館 オリジナル スウェット Levi’s® 501XX(W46,vintage)
背中のレタリングが鮮やかなLACMAのスウェットには、(A)と同じ特大501XXでも色落ちが少なく、やや小さい46インチを選び、ユルすぎないように。グレーのNBのM2002Rと合わせて王道なアメカジを楽しむ。
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CChampion メトロポリタン美術館オリジナル スウェット Graphpaper カラーファスト デニム
南氏が好む、冷たいグレートーンで整えるスタイル。グラフペーパーのデニムは、タテ糸に特殊な加工を施しているため色落ちしない。トーンを整えるため、(B)と比べてフォントがシンプルなメトロポリタン美術館のスウェットを。足元も(A)のM992の靴ひもをグレーに交換するという細かさ。パンツ¥26,400/グラフペーパー(グラフペーパー フレームワーク)
ベルト(各)¥5,070・ソックス(各)¥3,300/フレッシュサービス(フレッシュサービス ヘッドクオーターズ)
王道のアメカジスタイルをサイズやレタリングで遊ぶ
僕は古着はあまり着ないけど、2年前に、フレッシュサービスでデニムを作るため古着店を巡ることが増えて、以降リーバイスだけは集めてはくようになりました。大事なのは、とにかく際限なくデカいこと。これをベルトで思いっきり縛ってはくのがいい。上にはスウェットを合わせるけど、僕はアートが好きなので、特にミュージアムものを着ることが多い。ちょっとインテリジェンス漂う雰囲気がいいんですよ。ボディはUS製のチャンピオンのリバースウィーブなので、かなりゆったり着られます。 パッと見はみんな王道のアメカジ。だけど、こうしたサイズやレタリングなど、細かいところで遊んでみると今っぽくなる。これが面白いんです。
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Illustration:Yoshifumi Takeda