スニーカーは確かに快適でカッコいい。だが、大人の男なら別の選択肢も持っておくべき。スニーカー以外にも履き心地が良く、品のあるコーデを実現してくれるシューズはたくさんある。おしゃれな大人たちは、そんなシューズを賢く履きこなしている。
クラークス×ビームスの“ゴアテックスデザートロック”
ビームス統括ディレクターの中田慎介さんが選んだのは、クラークス×ビームスのゴアテックスデザートロック。デザートブーツにコマンドソールを搭載した90年代の名品であるデザートロックを復刻し、ゴアテックス仕様にすることでアップデートしている。「雨の日や野山の軽いハイキングにもよいゴアテックスデザートロックが今一番のお気に入り」と語るように、アウトドアでも活躍する1足だ。
パラブーツ×フィルメランジェの“モカシンシューズ”
フィルメランジェ・ディレクターの関口文也さんは、フィルメランジェが別注したパラブーツのデッキシューズ“シメイ”を愛用。返りがよく、耐久性に優れたマルシェⅡというソールを搭載して歩行性能を高めつつ、アッパーにスエードを採用して雨の日にも履けるようにアレンジしている。関口氏は、「デッキシューズにはつけないマウテンブーツ用のレースがついているのもポイント」と魅力を語る。
パドモア & バーンズの“ワラビーブーツ”
1934年に創業したアイルランドのシューファクトリー、パドモア&バーンズは、近年、コム デ ギャルソンやシュプリームとコラボしていることでも話題。エディターの行方淳さんが、「この手のスエードシューズには学生のイメージがあって、今まで手を出さなかったのですが、これなら自分もはける」と思ったというワラビーブーツは、ジーンズからスラックスまで幅広くマッチする万能モデルだ。
アシックスランウォークの“ドレススポーティシューズ”
スタジオファブワーク/エンケル主宰の水澗航さんの足元に欠かせないのは、アシックスランウォークのドレススポーティシューズ。上質なキップレザーを採用したプレーントゥのアッパーを一見すると革靴そのものだが、ミッドソールには衝撃緩衝素材のゲルを搭載するなど、履き心地はスニーカーそのもの。「シンプルだから汎用性が高く、とにかくスマートに履けるのがうれしい」とのこと。
ストックナンバーの“3ホールモカシンブーツ”
会社員の福本真士さんはオンでもオフでも愛用しているのは、福岡発のシューズブランド、ストックナンバーの3ホールモカシンブーツ。「スニーカーのような履き心地とは裏腹に、全体のスタイリングを大人にまとめてくれる上品な顔が気に入っています」と理由を語る。ありそうでないグレージュの絶妙なカラーリングもポイントだ。