クリエイティブ・ディレクター、マーク・ウェストンが手がけるダンヒルの2021年秋冬コレクションが2月にデジタルショー形式で発表され、英国の伝統に今のストリートムードを盛り込んだ新鮮なスタイルが話題を集めている。そこで本誌おなじみのスタイリスト、池田尚輝氏と小林新氏にそれぞれの視点から進化したダンヒルの魅力について語ってもらった。後半ではすでにショップに並んでいる注目アイテムもピックアップ!
『dunhill COMPENDIUM』をテーマに、ブランドのアイデンティティである英国の伝統と現代的な機能美の融合を表現した2021年秋冬コレクション。一着で何通りにも着られる多機能なリアルクローズを軸に、キャップやスニーカー、サイドジップパンツなどのストリートアイテムも豊富に盛り込んだラインナップはまさに時代のムードをダイレクトに映し出している。
今っぽさの中に古き良きアーカイブが
ふんだんに散りばめられている
(池田尚輝)
このダンヒルのコレクションから
新しいトレンドが生まれる可能性も
(小林 新)
ショップに並ぶアイテムから 40歳男子のための“マイ・ダンヒル”をガチ選び!
注目の2021年秋冬コレクションを実際に手に取ることができるのはもう少し先。そこで現在ダンヒル銀座本店に並ぶアイテムから、40歳男子を代表して二人が「リアルに欲しい」アイテムを厳選! 大人なムードたっぷりだけどさらりと軽やかに着られる。そんなリアルクローズの数々が着こなしをグッとモダンにセンスアップしてくれるはずだ。
IKEDA&KOBAYASHI’S SELECT リネンキャンバスのユーティリティトラウザー ¥90,200
池田:リネンのワークパンツというのが実にイギリスらしい。いろんなバックボーンを感じさせますね。これをさらりとカジュアルにはけたらかなりセンスのいい大人に見えるはず。
小林:僕の大好物がすべて詰まったアイテムです(笑)。繊細なリネンでワークアイテムを作ってしまうという贅沢さ。これを普通にワークパンツ然とラフにはけたらカッコいいなと。
IKEDA’S SELECT ローラキルトのカーコート ¥209,000
池田:オーセンティックなムードがあるのにエレガント。すごくイギリス的なアウトドアアウターですね。ダンヒルのアイコン的な喫煙具、「ローラガスライター」から抽出したという特徴的なローラキルトもブランドのヘリテージを感じさせますし、袖口のさり気ないレザーパイピングもしゃれています。
KOBAYASHI’S SELECT リネンキャンバスのハーフラップジャケット¥264,000
小林:リネンの素材感からヨーロピアンなワークの匂いが感じられますし、袖がサテンに切り替えられているところもセンス良し。こういうジャケットを日常着としてクタクタになるまで着られたら素敵な40代なんじゃないかと。個人的にはちょっと大きめのサイズを選んで撮影の日なんかにバサっと羽織りたいですね。
IKEDA’S SELECT スエードのトラックジャケット ¥407,000
池田:襟の大きい端正なシルエットがまさにイギリス的。王道のハリントンジャケットの流れをくんだスポーティーなアイテムですが、シープスエードの風合いがすごく上品なのでカジュアルに着てもエレガント。こういうアウターが自然と似合う40代に憧れます(笑)
KOBAYASHI’S SELECT ピマコットンのニットポロシャツ ¥48,400
小林:夏でもTシャツではなくニットポロをよく着る自分にドンピシャ。大きな襟やパイピングのデザインにもイギリスのクラシックさが表れていてすごく好きです。1枚でシンプルに着るだけでちょっとしたよそいき感が出そう。
IKEDA’S SELECT アクシス ランナースニーカー ¥72,600
池田:リップストップナイロンとスエードの組み合わせやネイビー×イエローの配色が、レトロスポーツテイストをやりすぎ感なく演出していてしゃれています。全体のフォルムも含めて大人っぽいけれどかわいげがありますね。
KOBAYASHI’S SELECT ロック メッセンジャー ¥409,200
小林:2021秋冬のルックにもふんだんに使われていますが、クラシックなアタッシュケースの錠をそのまま採用している「ロックバッグ」がカッコいい。開けるときの“カチン”という重厚な音が『007』とか『裏切りのサーカス』を思い起こさせるというか、何年も使っているかのようなアンティーク感が男らしくていいですよね。
問い合わせ先: ダンヒル TEL:0120-914-675 ダンヒルの公式サイトはこちら!
Composition&Text:Kai Tokuhara