2021.03.09

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二刀流」のススメ(後編)【ボッテガヴェネタ】

一つの財布にすべてを託すのはもう終わり。今や財布はスタイルや用途に合わせた二つ持ちが主流だ。ちょっとした買い物で出す小さい財布、ここぞという場面で出す長財布、スマートウォッチでのお会計…特徴を生かした自由な組み合わせを考えた。

レザーエンべロープ × クリアケース

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_1

フランス発のバッグブランド、リュニフォームのレザーエンベロープは程よいマチ、そして立体的に開く構造のため肩掛けできる長財布のように使える。もう一つ持つなら新進気鋭の日本発ジッパーバッグブランド、パケの“The Quantum”を。ポップな配色や気のきいたストラップホールの使い勝手が非常にいい。レザーエンベロープに入れて“ウォレットインウォレット”のようにしても。

(左)縦11.5㎝×横17㎝×マチ0.8㎝ ¥39,000/リュニフォーム(リュニフォーム トウキョウ) (右)縦12.5㎝×横14.5㎝ ¥400/パケ


スマートウォッチ × 三つ折りウォレット

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_2

そもそも財布ありきで考える必要はない。ガーミンのSuica対応スマートウォッチなら“ガーミンペイ”でキャッシュレス決済が可能。とはいえまだまだ現金オンリーな店が多いのも事実。保険としてコンパクトな財布を忍ばせよう。日本のアウトドアブランド、パーゴワークスの三つ折り財布は重さ約28gと超軽量だし、カラビナ付きだから持ち運びも楽。スポーツとアウトドアの組み合わせもいい。

(左)¥44,800/ガーミン(ガーミンジャパン) (右)縦11㎝×横6.5㎝×マチ1㎝ ¥2,800/パーゴワークス


クリップ × コインケース

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_3
マネークリップも根強い人気があるけれど、ものによってはこれ見よがしなムードが漂ってしまう。紙幣を挟む目的で作られていない“普通のクリップ”を使うのがさりげなくてしゃれている。デンマークのインテリアプロダクトブランド、HAYのクリップはくすんだゴールドだからチープに見えない。コインケースはエンダースキーマの新作型押しレザーがクラシックで相性抜群だ。 (左)縦7.5㎝×横6㎝ ¥1,000/HAY(HAY TOKYO) (右)縦9㎝×横8.7㎝×マチ0.5㎝ ¥9,000/エンダースキーマ(スキマ 合羽橋)

レザー手帳 × コインケース

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_4

スケジュール管理に欠かせない手帳。いつも持ち歩くものだからいっそ財布としても使ってみては? 牛革に真鍮が映えるレアジェムの手帳はカードスロットが二つ、紙幣やレシートも入るスロットがあるのでスマートに使える。ただし小銭は入らないので、ミスターハリウッドのコインケースに。お土産品みたいな雰囲気だけど、メイドインUSAの本格派でシックなグレーだから大人が持てるかっこよさ。財布らしい財布は持たなくてもいいのだ。

(左)縦15.6㎝×横11.3㎝×マチ1㎝ ¥16,000/レアジェム (右)縦5㎝×横8㎝ ¥1,800/N.ハリウッド スーベニア(ミスターハリウッド)


ロングウォレット × カードケース

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_5

メイドインフランスのカミーユ・フォルネのロングウォレットは、シボが特徴のトリヨンレザーを使った紙幣とカード専用で小銭入れのないフラットなデザイン。相方にはコインケース…ではなく、あえて使用頻度の高いクレジットカードのためのカードケースを。パックセーフのものならスキミング防止機能がついていて安心。小銭はパンツのポケットにでも入れておけばいい。

(左)縦9㎝×横18㎝ ¥100,000/カミーユ・フォルネ(カミーユ・フォルネ 銀座本店) (右)縦6.9㎝×横10㎝ ¥2,200/パックセーフ(プロップスストア)


コンパクトウォレット × クリアケース

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_6

外側に一枚革、内側にプレスコットンを貼り付けたポスタルコのコンパクトウォレットはこれだけでも十分な使い勝手のよさを誇る。ただコンパクトなだけにカードの入れすぎはおすすめしない。もう一つ、カードや紙幣を入れられるものがあると便利。そこでアメリカのアウトドアブランド、シールラインのEケースを。もともと水辺でのレジャーで電子機器を水から守るために生まれた堅牢なビニールケース。分厚いビニールはヘタレないからデイリーユースにもぴったりだ。

(左)縦11㎝×横8㎝×マチ2.8㎝ ¥20,000/ポスタルコ(ポスタルコ 京橋店) (右)縦11.5㎝×横18.5㎝ ¥2,800/シールライン(モチヅキ)


キーケース × マルチツールウォレット

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_7

ほとんどのキーケースは鍵だけしか入らないが、これはカードスロットまでついているのがうれしい。ただ、おまけと考えてカードは2枚にとどめておこう。併せて持つなら同サイズのナイトアイズのマルチツールウォレットがおすすめ。ステンレス製のプレートにラバーバンドが巻いてある独特な仕様で、札とカードをバンドで挟むことができる。角がマイナスドライバーに、面が栓抜きになっているなど機能的なところにも魅かれる。

(左)縦5.5㎝×横9.5㎝×マチ2㎝ ¥7,800/ポーター(吉田) (右)縦5.8㎝×横9㎝ ¥2,000/ナイトアイズ(シームーン)


ラウンドジップウォレット × ネックウォレット

【ポーター】キャッシュレス時代の「財布二の画像_8

ボッテガ・ヴェネタの新作ラウンドジップウォレットは、太く編み込まれたイントレチャートが抜群の存在感を放つ。ラグジュアリーな見た目も特徴だが、その収納力も魅力的。ラウンドジップを開けると中央にはジップ付きのコインポケット、カードスロットが12、札入れが4つ。それだけにボリュームがあるので、基本的にはバッグイン。ちょっとした会計で使いたいクレジットカードや小銭はネックウォレットに忍ばせておこう。バッグスUSAはカリフォルニアで作られる人気のローカルブランド。メゾンブランドと併せて持っていても相性がいい。

(上)縦10㎝×横19㎝ ¥90,000/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) (下)縦10㎝×横12㎝ ¥3,200/バッグスUSA(プロップスストア)




Photos:Arata Suzuki[go relax E more] Yoshio Kato(Still)
Stylist:Takeshi Toyoshima

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