2021.03.03
最終更新日:2024.03.07

「インドア」スタイリスト&エディターが選ぶ「アウトドア裏名品」20選 -PART1-

本誌1月号で対談した「無課金スタイリスト&エディター」のコンビはアウトドアとは無縁のインドアコンビでもある。誰よりも繊細な視点をもつ二人が実際のフィールドとかけ離れた場面で考える「裏名品」の話。

「インドア」スタイリスト&エディターが選の画像_1

1DEXSHELL/Ultra Thin Socks

内側は肌触りのいいバンブーレーヨンを使った防水靴下。¥2,800/デックスシェル(メトロポリス)


「インドア」スタイリスト&エディターが選の画像_2

2DANNER/Trail Field

内側にGORE-TEXメンブレンを施し、高い防水・透湿機能を備えるブーツ。¥25,000/ダナー


「インドア」スタイリスト&エディターが選の画像_3

3VEILANCE/Bucket Hat

三層構造のGORE-TEX 3L C-KNIT™使用。¥18,000/ヴェイランス(アークテリクス コールセンター)


「インドア」スタイリスト&エディターが選の画像_4

4mont-bell/Travel Umbrella

86gの超軽量傘。収納時は26㎝と超小型。¥5,200/モンベル(モンベル・カスタマー・サービス)


「インドア」スタイリスト&エディターが選の画像_5

5BURTON/Wheelie Flight Deck38L

ネームタグ付属。縦56㎝×横36㎝×マチ23㎝ 3.5kg 機内持ち込み可。¥30,000/バートン


スタイリスト(以下S) 無課金でインドアって、僕たちどんだけ陰湿なイメージなんですか?

エディター(以下E) いえいえ、ガチ文化系の僕たちが使っているものこそ、正真正銘の文化系アウトドアウェアと呼べるし文化系男子の共感も得られると思うんですよ。実はSさんは北海道、僕は長野県と、お互い日本を代表するアウトドア産業隆盛の地で生まれ育っているのですが(笑)。

S 大自然で生まれたからこそ、インドアな暮らしに憧れたのかもしれませんね。

E 僕がアウトドアアイテムをいちばん使うシーンといえば雨の日。小雨でも絶対に濡れたくない。

S それは傘をささずに、レインコートとかシェルをはおってすませるということですか?

E いや傘は必須。「多少の雨なら傘はささずにフードをかぶれば十分」みたいなタフな精神、自分にはありません。服装はいつもどおりでアウトドア小物に頼っています。デックスシェルのソックス①は数年前にSさんに教えてもらいましたね。

S 三層構造の完全防水で、たとえ靴が濡れても中の足はまったく濡れない。でも機能以上にはき口に入った蛍光ブルーのロゴがかっこいい。スケーターソックスのようで、どんより暗いムードの雨の日に足元の軽いアクセントになります。

E ダナーのマウンテンブーツ②は定番のアレ?

S 本革でゴアテックス搭載で軽くて、値段はあのマウンテンライトの半額以下という、コスパがよすぎる一足。長靴より大人の抜け感が出ます。

E 無課金スタイリストらしいアイテムの精査がすごい(笑)。ヴェイランスのバケットハット③で、最後に頭をカバーすれば完璧ですね。

S キャップだと傘をたたんだとき、耳が濡れやすいですから。どれも上品な文化系スタイルに浮くことなく、うまく馴染むんですよ。

E コートかジャケットのポケットにするっと入るモンベルのアンブレラ④も欠かせない。半透明の白はビニール傘感覚で日常感があっていい。

S 旅行や出張でもアウトドア品が活躍します。

E 最近はなかなか旅に出られないから、もっぱら妄想パッキングを楽しんでいます(笑)。機内持ち込みできるバートンのスーツケース⑤が定番。

S クラシック好きなEさんがバートンて意外。

E スケボーで使われているホイールを採用しているから、とにかく転がりがスムーズなんです。四輪でなく二輪だから、うっかり坂道で手を離してしまってもちゃんと止まるし。筋力がないことを自認しているので、キャリーは合理性第一。



Photos:Yoshio Kato 
Stylist:Junichi Nishimata 
Text:Takako Nagai

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