程よく男っぽく、程よく機能的。ファッションとしてさらっと取り入れられるミリタリーアイテムを求めて、スタイリスト西又潤一さんとともに探索。ガチのお店には、文化系でも着たくなるウェアがたくさんありました!
中野レイジーキャット
うんちくを学びながら男が惚れる逸品が見つかる
小さいスペースにこだわりのアイテムが所狭しと並ぶ。30年間ミリタリーショップを営む知識豊富な店主と話す時間も楽しい。現在店舗は休業しているが、近々再開予定(ネット通販は可能。http://lazycat.jp/ )。
「以前はよくカッコいいミリタリーウェアを探してましたね〜」。次々と試着を繰り返しながら、今っぽくスタイリングできる服をチョイスしていく。
アメリカ軍のECWCS レベル3のフリースジャケット
ECWCSとは、Extended Cold Weather Clothing System(拡張式寒冷地被服システム)の意味で、肌着のレベル1から数えて3枚目に重ねるインナー。素材はポーラテック サーマルプロで、肌触りと通気性がよく、暖かい。「タンカラーはミリタリーならではの渋さ。アイテムとして人気のフリースを、軍モノで買うのが通」。¥12,800
アメリカ軍のECWCS レベル6のレインパーカ
Tennier社の防水透湿素材を使用した、裏地や内張りがない薄手のハードシェル。軽量で収納力も十分。「現在アメリカで使われているスコーピオンという珍しい迷彩柄が、モダンなベージュや生成色に合う」。¥16,800
アメリカ軍のアサルトパック
柄はマルチカム、素材は1000デニールのコーデュラナイロンを使用。背中の板が身体にフィットして、楽に背負える。「容量もあるうえに、対応するポーチをつけて拡張できるデザインがカッコいい! 見た目はがっつりミリタリーですが、男心をくすぐる魅力が満載。シンプルな着こなしのアクセントに取り入れるのがグッド」。¥16,800
店に入るなり、レジ横のレベル6をチェック。「薄くて軽いから気軽に携帯できるし、重ね着にも重宝しますね」。
コレ、昔よく着てたな〜
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ2階
TEL:03-3332-3961
営業時間:13時〜20時
定休日:火・水曜
上野中田商店
宝探しのように、欲しいものザクザク!
高架下にあるアメ横店はミリタリーアイテムの聖地だ。ワッペンからレザージャケットまで、アメリカをはじめヨーロッパ、日本の多種多様な服&小物を手に入れられる。
このパンツ気になるぞ!
中田商店に来たら必ずチェックするパンツコーナー。人気のカーゴパンツも種類とサイズが豊富! 「先日もリースの流れで、迷彩パンツを購入しました」。
B.D.U.ベルト
B.D.U.はBattle Dress Uniformの意味で、ミリタリーウェブベルトとも呼ばれるお馴染みガチャベルト。「ナイロンとメタルをブラックに統一したソリッドなデザインは、モード感すらある。上品なスラックスに合わせるのがベスト」。¥500
アメリカ軍のトレーニング ジャケット&パンツ
乾きやすくて汚れにくいナイロン素材でタフに着られる。「黄色のグラフィカルなラインや刺繡がいい。ジャケットをジーンズに、パンツをタートルネックニットに合わせるなどミックス感を楽しんで」。ジャケット¥11,800・パンツ¥5,800
アメリカ軍のECWCS レベル7のジャケット
プリマロフトを採用し、高い断熱性をもっている。肩が落ちているビッグシルエットはトレンド感あり。「光沢のあるシャカシャカ系なので、コットンやウールといった天然素材と合わせるとこなれて見えますね」。¥26,800
ケンプトンのクルーネックセーター
ウール100%のセーター「ウーリープーリー」。太いリブで編まれていて伸縮性があってフィット感抜群。「英国製のシックな顔立ち。コスパよすぎ! 肩や肘にガンパッチがなくミリタリー感が薄いので、街着として使いやすい」。¥6,800
まるで獲物を狙うかのように、ラックをじっと見つめる西又氏。「機能がしっかりしている服が安く買える最高の場所ですね」と、自分もリアルに使える文化系ミリタリーを見極め中。
ボリューム感ちょうどいいな
コヨーテのレベル7を着て「やっぱり暖かい、そして軽い。ミルスペックの安心感がありますね」。悩んだ末、スマートな印象に着られる写真のフォリッジを選択。
東京都台東区上野6-4-10
TEL:03-3832-8577
営業日:11時〜19時30分、土・日曜・祝日10時~
定休日:元日のみ
荻窪東京キャロル
豊富な品揃えと射撃に人が集まる
アメリカ軍の放出品やショップオリジナルグッズ、サバゲーグッズなど、バラエティ豊かな品揃えを誇る。エアガン射撃場も併設され、練習やイベントに多くの人が訪れる。
せっかくだし新調しとくかな
アメリカ軍のM-65フィールドジャケット
’90年代に活躍していたと思われる一着。砂漠地帯に溶け込む大ぶりの柄が、着こなしの彩りとして映える。「大きなポケットが4つあってバッグいらず。ネームワッペンもデザインの一つ。サイズを上げてゆったりはおるのがおすすめ」。¥14,800(税込み)
アメリカ軍のハイソックス
コットン、ナイロンのほかに、伸縮性のあるスパンデックスや消臭効果も期待できる銀を使用している。「冬のブーツスタイルにぴったり。人に見せるわけじゃないけど、靴下にミリタリーを使ってるってところにグッときませんか?(笑)」。¥880(税込み)
アメリカ海軍の作業用パンツ
NWU(Navy Working Uniform) TYPE1という名称で、米海軍が船内業務など一般作業を行うときに着ていた。ドットを組み合わせたデジタル迷彩が使用されていた2008年頃の一本。「紺のデジタル迷彩はクールな雰囲気で、ファッションに取り入れやすい。柔らかいカシミヤニットに合わせたい」。¥3,980(税込み)
東京・荻窪駅から歩いて5分の環八通り沿いに位置する。店内は明るい雰囲気で、初めての人も立ち寄りやすい。アイテムは近年からヴィンテージまでラインナップしている。
ショーウインドウには、キャップやソックスなどの小物やサバゲー用のエアガンが陳列。「カッコいいアイテムが厳選されていて、つい欲しくなるな…」。
東京都杉並区南荻窪4-29-1
TEL:03-3332-4888
営業日:12時〜19時
定休日:無休
Photos:Kanta Matsubayashi
Stylist:Junichi Nishimata
Composition&Text:Hisamoto Chikaraishi