2020.12.14
最終更新日:2024.03.07

おしゃれな大人の財布を開かせた「俺を成長させてくれる」アウター

服好きなら、控えなきゃと思いつつも、つい財布のひもがユルんでしまった経験がある。多くのモノを見て、触れてきた男たちに、課金スイッチが入る瞬間を聞いてみた。

強化された伝統的アイテムを 身につけて、最強の気分です!

HEUGNのリバーシブルコート

金子恵治さん/レショップ コンセプター
日々服について探求する中、とある古い文献で見た大きな千鳥格子柄のコートが忘れられなかったという金子さん。「これぞ紳士の服!という佇まいにシビレました。そしてこのHEUGNのコートを見たとき、真っ先にあれだ!と感じたんです」。このコートは上質なウールとコットンを贅沢に使ったリバーシブル。金子さんをして「無敵」と言わしめる一着だ。それに合わせる靴はウエスタンブーツ。「最近、渋カジを再解釈して楽しみたいと考えているんです。ヒールの高いブーツは姿勢もよくなって自然とやる気が入りますよね」。そこで革靴感覚で履ける一足を求めて別注。「この二つのアイテムが、今年の秋冬最強の組み合わせ。いろいろな服を見て着てきましたが、今回の課金でまたさらに成長できそうです!(笑)」。

RIOS of MERCEDESのブーツプロフィール画像
RIOS of MERCEDESのブーツ

長年の苦手を克服するために、 今季はこれに課金してみました

SEVEN BY SEVENのコート

池田尚輝さん/スタイリスト
「ベースボールキャップを筆頭に、これまで避けてきたアイテムが実は結構あるんです」。百戦錬磨の池田さんが語る意外な一面だ。ダッフルコートもそのひとつだとか。「どこか可愛く見えますよね。僕は童顔だと思ってきたし、若かりし頃は大人っぽく見せる着こなしが主流でしたから、なんでかわいく見せる必要があるんだと思って(笑)」。その食わず嫌いに挑戦してみたのが、今季買ったセブンバイセブンのコート。「ユーズドのマフラーをつなぎ合わせ、ニードルパンチ加工で控えめなチェック柄に仕上げている。とても手が込んでいて面白いですよね。あくまでダッフルコート“風”なので、手が出しやすかったというのもある。この年になって自分の服歴を振り返り、苦手を克服するためにお金を出すのもいいですね」。




Photos:Keiichi Ito Kanta Matsubayashi 
Text:Ryo Kikuchi

RECOMMENDED