限りあるお金をどこに使って、どこにかけないのか、センスのいい5人に「正しい」課金方法を取材。ものの値段だけに縛られない審美眼が見えてくる。
いつでも買い足せる定番こそ抜くところであり、かけるところ。
大物課金はまとめて「年末調整」
「金額的にもそれほど負担がなく、いつでも買える安心感のあるものが僕にとっての定番。とはいえ手頃でも常にシワや汚れのないパリッとした状態で着たいから買いだめしたり、買い替える頻度が高くなり、ちりも積もって結果的に抜いているはずのアイテムにいちばんお金がかかっています。ただ定番課金がルーティンになると、ふと年末になって今年は何も“買い物”していない…と焦るんです。最後に大物を買って爪痕を残したくなってしまうんですよね(笑)。だからラグジュアリーブランドやダウンジャケットへの課金による自己満足的な“年末調整”をして一年が終わります。もちろんあまり自分に厳しくしすぎても楽しい感覚が鈍るので、時計や革ひもなど、お店で見つけたいいものを衝動的に買う気持ちも忘れないようにしていますよ」
中田慎介さん/ビームス メンズ 統括ディレクター
Profile
ビームスのメンズ部門を統括ディレクション。発売後即完売となる話題のコラボを多数手がける。趣味はサーフィン、ランニング。休日は海と山を問わずに楽しむ日々を過ごしている。
お金をかけたいほど魅力的なスニーカーがここにある。
Photos:Yoshio Kato
Text:Takako Nagai