9年ぶりの復活コラボとして話題騒然。「ユニクロ ユー」と「ユニクロ アンド JW アンダーソン」に続く、今秋冬ユニクロの最注目コラボ企画「+J」の発売日が11月13日に正式決定、公式ヴィジュアルやアイテムラインナップが明らかになった。早速担当エディターのH條&Y神が、大人の狙い目アイテムを前後編にわたってズバリ予想!
H條:お待ちかね。「UNIQLO(ユニクロ)」の2020年秋冬最注目のビッグプロジェクト「+J(プラス ジェイ)」の発売日が11月13日に決まりました。
Y神:ついに! 8月27日に「+J」復活のニュースが発表されたときから楽しみにしていたよ。
H條:僕もです。もちろんゲストデザイナーは、「+J」が最初に立ち上がった2009年10月と同じジル・サンダーさん。復活までの経緯は、「60秒でわかる、ユニクロ「+J」のどこがスゴい?」の記事に書いてありますので参考にしてください。
Y神:で、発売日の告知と一緒に、モデル着用の公式ヴィジュアルやアイテムラインナップも公開されたね。
H條:そうなんです。意外にも今回は復活前のようなテーラードじゃなくて、メインルックはダウンジャケットの打ち出し。
Y神:ジル・サンダーさんらしいミニマルなイメージは残しつつ、これまでよりスポーティな要素、ソフトな緩さがプラスされていて今っぽさもちゃんとある!
H條:あら。高評価。
Y神:このソリッドダウンの雰囲気、好きかも。
H條:続いてのこのヴィジュアルも、ニットの上にロングダウン、その上にチェスターコート。着た感じがイメージしやすいダウンジャケットが今秋冬の軸であることは間違いないですね。
Y神:そういえば、9月の「UNIQLO U(ユニクロ ユー)」にも10月の「UNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ アンド JW アンダーソン)」にもメインアウターとしてのダウンがなかったので、この冬にダウンを狙っている人には待ってましたという感じ。
H條:今秋冬で目立ったダウンアイテムは、「ユニクロ ユー」のリサイクルダウンジャケットくらい。あれもリサイクルの話題性のほうが強かったですし。
Y神:2020年秋冬の「+J」はズバリ、ダウンジャケットが狙い目。まるで「+J」のためにダウンのカテゴリを温存していたかのよう!?
H條:コートを脱いだロングダウン単体のヴィジュアルがこちら。ブラックの単色使いでインナーの色はボルドーのバイカラーです。素敵ですが、一歩間違うと天皇杯や箱根駅伝でよく見かけるアレになってしまうような…着こなしは間違わないようにしないと!
Y神:いやいや(笑)。実際の素材感やシルエットもみてみないとね。ヴィジュアルだけではなんとも。
H條:シンプルなナイロン素材だけに、ディテールに高級感がないと厳しそう。早く現物を触って確かめてみたいところです。
Y神:あと、重ね着していたオーバーサイズのチェスターコートはカシミアブレンドの素材だね。やはり大人向けの「+J」は、素材の質もワンランク上げている印象。はやく実物で確かめたい!
H條:裏地もあってしっかりした生地に見えますね。「ユニクロ ユー」のチェスターも「ユニクロ JW」のステンカラーも裏地無しの仕様でしたから、やっぱり「+J」のドレスアイテムには期待してしまいますね。
Y神:テーラードの注目ヴィジュアルがこちら。このジャケットもオーバーサイズ、ブレザーのようなカジュアルなパッチポケットが好みです。
H條:このアンコンジャケットは、発売中のUOMO本誌12月号で速報しているルックですね。ジル・サンダーさんらしさは白シャツやジャケット、スーツといったテーラードアイテムにこそ表れると思うのでこれも見逃せません。
Y神:ジャケットのVゾーンとカーディガンのVゾーンのバランスが絶妙だなぁ。シャツのフロントボタンは第2ボタンまでで、カーディガンのボタンもそう。均等な配置でVゾーンから見える。
H條:ホントだ。これは3点でトータルコーディネートしたくなりますよね。
Y神:よりビジネスシーンを意識した、上下スーツ地の全身ブラックのヴィジュアルがこちら。やはりノーネクタイの提案。過去の「+J」の頃とは違う今の時代に即した適度な緩さはこのあたりにも表れているのかな。
H條:なるほど。ネクタイ無しのセンツァクラバッテではなくて、そぎ落としたミニマリズムですね。タイなしでもこの黄金律で十分でしょ、みたいな。
Y神:スーツやジャケット、シャツといった都会で働く大人がビジネスシーンでも使えるアイテムが揃っていて、「+J」は“大人のユニクロ”。ワンランク、ツーランク上の大人のライフウェアっていう感じです。
H條:わりとベタ褒めじゃないですか。
Y神:はい、いかにも。
H條:ミニマリズムの線では、白シャツ1枚のヴィジュアルもありますね。
Y神:美しい。象徴的。しかもドロップショルダーで今っぽさもある。
H條:襟とボタンまでそぎ落とした比翼仕立てのノーカラーシャツで、しかも「+」のデザインモチーフでしょうか。洗濯機で洗ったときボタン裏のアイロンがけが要らないので、比翼シャツはラクでよいですよね。
Y神:ボクは襟付きのほうが好きかな。あと、個人的に要注目の白がもう1つあるんです。
H條:わあ。ロングダウンのホワイト。大物ですね。
Y神:ホワイトダウンにフロントジップやポケットのパイピングの黒が効いている。
H條:ウィメンズではホワイトやオフホワイトのダウンはありましたけど、メンズのホワイトダウンは「ユニクロ」で初めてかも。完全に上級者向けですね。
Y神:いくでしょ、これ。
H條:えっ、ホワイトダウンですか?
Y神:はい、いかにも。他に黒とブルーがカラバリであるけど、ジップがアクセントに効いてるのはこの色だけ。デザイン性の高さは一番じゃない? これくらいの方がさっき話に出た、天皇杯や箱根駅伝でよく見かけるアレにみえる心配もないのでは(笑)。
H條:ということで、次回は「+J」のアイテム画像をもとに、独断と偏見でオススメを持ち寄りましょうか。僕はこのミリタリーブルゾンが気になります。
Y神:軍モノモチーフだとPコートとかもありそうけど、今秋冬はこっちなのね。このブルゾンはドレスっぽいアイテムが主流の今秋冬の「+J」ではかなり異色かと。
H條:デザインモチーフはドイツ軍ではなく、アメリカ空軍の「CWU-36P」? その選び方もジルさんぽい。
Y神:単純に「MA-1」にしないところが。でもこのブルゾン、めちゃくちゃクオリティ高そう。
H條:おっと、Y神パイセン、たいへんな事実が判明してしまいました!
Y神:どしました?
H條:やはり今秋冬の「+J」、通常のユニクロに比べるとどうやら価格もワンランク、いやツーランクほど上みたいです。
Y神:マジすか…というか、逆に言えばそれだけクオリティに自信アリってことだよね。マストバイは本気で厳選しないと!
(後編につづく)
ユニクロの「+J」をもっと知りたい!
発売日:2020年11月13日(金) / デザイナー:ジル・サンダー / シーズン:2020年秋冬 / 販売店舗:オンラインストア、全国のユニクロ店舗(一部店舗除く) / +J 特設サイト:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/plusj/20fw/