地球環境に配慮したサスティナブルな社会を目指すべく、プラダから再生ナイロン素材への完全移行を目標としたコレクション「Re-Nylon」がローンチ。現在、プラダ 青山店ではインスタレーションが開催中だ。
ミラノを拠点とするラグジュアリーブランドの「PRADA(プラダ)」が、環境問題への配慮とサスティナブルな社会を目指す企業理念の意思表示として、再生ナイロン素材への完全移行を目標としたコレクション「Prada Re-Nylon」を昨年6月に発表。
それら新アイテムのプロダクト製造過程を追ったショートムービーが、店内に設置された複数の大型スクリーンで上映中。米・ナショナル ジオグラフィック社が制作したという意識の高いイメージストーリーに、「プラダ」の本気度が伺えるだろう。
新しいシンボルにも注目。リサイクルの理念と“PRADA”ロゴの両方をループする矢印で表現した逆三角形が、ラバーで施されているのだ。
注目の「Re-Nylon」バッグのコーナー。ビジネス用途からカジュアルまで幅広い品揃え。
過剰な要素を加えずにラバーの凹凸で浮かび上がらせた新ロゴのデザインは秀逸。今までのイメージを損なうことなく、ラグジュアリー感はそのままだ。
ちょうど今は、ベストセラーのバッグなど既存アイテムの多くが新素材へとモデルチェンジしつつある移行期にあたる。新旧のナイロン素材が一緒に並べられているフロア構成は今だけかもしれない。
地球環境問題に対する「プラダ」の取り組みがタイミング的に可視化されている状況なのだ。
ちなみに「プラダ」が誇るサスティナブル素材「Re-Nylon」の生成過程についてだが、海で集めたプラスチック廃棄物、漁網、繊維廃棄物などから作られたリサイクルナイロンを原料にしている。
仮に、世界中のナイロンが再生ナイロンになったとしたら、地球温暖化の影響を最大80%削減し、1万トンの再生ナイロン繊維を製造するたびに7万バレルの石油が節約できるという。環境負荷削減において、世界各国に販路を持つ「プラダ」が再生ナイロンの使用を牽引する意味合いは大きいのだ。
そして「Re-Nylon」コレクションの売上の一部はユネスコに寄付される。ファッション性と見事に調和のとれたキャップやバケットハットを被りバッグを背負って、地球環境に貢献したい。
ショッピングの合間にインスタレーションに足を止め、ショップスタッフと共に環境問題への意識を再確認してみてはいかがだろう。
開催期間:2020年9月19日(土)~(終了日未定) / 場所:プラダ 青山店 地下1階 / 問い合わせ先:プラダ クライアントサービス TEL:0120-45-1913
※価格はすべて予定価格です。