コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。断捨離で両極端なモノが残ったGMTの三浦さんは、絶対的定番を披露してくれた。
【MY STANDARD 100 #10】 ジーエイチバスのペニーローファー 三浦由貴さん(GMTプレス/36歳)
ペニーローファー”ローガン“¥23,000/ジーエイチバス(ジーエイチバス トウキョウ)
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10代の頃から愛用する絶対的定番は このキング・オブ・ローファー
今までは何か買うときは、勢いで買っていました。コロナ禍は、自分にとって必要なモノとそうでないモノを見直すきっかけになり…。ちゃんと考えるようになりました。今までがいい加減すぎたのかもしれない、と反省しています。でも洋服に限らず、モノが好きです。自粛中もずっとメルカリを見たりして、WEBで情報を集めていました。お酒の量(本当は変えたかった!)と、モノへの愛は変わりませんでした。
身に着けるモノに関しては、自粛期間中に断捨離をした結果、ド定番と超絶マニアックなモノが残りました。誰も持っていない、知られていないモノに付加価値を見出してしまう体質のようです。それに対して、絶対的定番への安心感も身に染みていて。両極端ですが、このおかげで調和がとれているのかもしれません。
僕の絶対的定番のひとつが、10代の頃からはいているジーエイチバスのペニーローファー。言わずと知れたキング・オブ・ローファーです。あのマイケル・ジャクソンがはいていたことで、世界中の注目を集めましたが、僕が愛用する一番の理由は汎用性です。カジュアル、ドレスに限らず、アメカジ、フレンチワーク、アウトドアなど、僕の好きなスタイル、何にでも違和感なく合わせられる。このローファーの便利さは抜群です。
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普段めったにすることがない全身ブラックのコーディネートに、“ローガン”を合わせました。ウエスタンシャツとリーバイスのブラックジーンズは古着。インディアンジュエリーも合わせてアメカジ色が強くなっていますが、足もとをローファーにすることで、真面目さやかっちりした雰囲気が出せたかなと。
艶のあるガラスレザーも品よく見えるポイントです。本格的に寒くなるまでは、カバーソックスで素足っぽく合わせます。1936年につくられたこのローファーが「Weejuns」(ウィージャンズ)の愛称で知られるのは、ノルウェーのスリッパタイプのモカシンに由来するもの。1960年代にはアイビーリーガーがこぞってはいたことから、アイビーの定番靴としてもおなじみです。
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ジーエイチバスのもうひとつの定番として有名な“ラーソン”は、ビーフロール(サドルの端が巻かれている)がついているのでカジュアル感がありますが、“ローガン”は大人顔なところも、出番が多い理由かもしれません。
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ジーエイチバス トウキョウ TEL:03-5843-0777
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori