アウトドアブランドでありながら、タウンユースのファッションアイテムとしても圧倒的な支持を集めるザ・ノース・フェイス。近年はグンとラインナップのバリエーションを増やしビジネスシーンまでカバーする幅広いアイテムが揃う中、90年代から愛され続ける定番名品「ヌプシ」らに続く新定番とは?
定番
Nuptse Jacket|ヌプシジャケット
ヒマラヤ山脈の山でエベレストの西峰を示す「ヌプシ」の名が付くエクスペディションモデル。このダウンジャケットは1992年に誕生し、1990年代のザ・ノース・フェイスを代表するアイテムとして認知され、今なお高い人気を誇る。当時、ラッパーやヒップホップを愛する若者たちからも熱烈な支持を集めたので、記憶に留めている人もいるかもしれない。そんなカルチャーとの結びつきも、ザ・ノース・フェイスの魅力を語るうえで欠かすことができない。ダウンジャケット¥34,000/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
定番
Mountain Jacket|マウンテンジャケット
1985年にデビューした名作ハードシェル。堅牢性を求められる肩と肘部分に150デニールのゴアテックスプロダクツ素材の2層構造、ライニングには軽量かつ強度の高いリップストップナイロンをベースに熱がこもりやすい肩回り、脇下にレーザーパンチングを施し蒸れを逃がす。肩ヨークと袖部分を切り替えたツートーン仕様は、1980年代から90年代にかけてのブランドのシンボリックなディテールのひとつ。本格アウトドアからウィンタースポーツ、街着までと幅広いシーンで活躍する超ロングセラー。ジャケット¥50,000/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
新定番
FL Super Haze Jacket|FLスーパーヘイズジャケット
2019年に登場して話題を集めた、独自開発の新素材「フューチャーライト」を採用。通気性のある防水透湿素材で、柔らかな素材感の上蒸れにくいから、汗をかきやすい人にうってつけ。しなやかによく伸びるストレッチ性もストレスを軽減してくれる。Mサイズでわずか350gと、缶シューズ1本分の重量だ。脱いでもコンパクトにたたんでバッグにしまっておける手軽さもうれしい。ブルゾン¥39,000/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
新定番
Thunder Jacket|サンダージャケット
薄いのに暖かい、スリム設計のサンダージャケット。その秘密はダウンと化繊をミックスした素材にある。撥水ダウンに撥水ポリエステル繊維をミックスし、汗や雨などで濡れたときにも暖かさを確保する。さらに、人の体が発する遠赤外線エネルギーを利用して保温効果を発揮する光電子®もプラス。真冬の寒い日はアウターの中に着るインナーダウンとして、秋&春や少し暖かい日はアウターとしてと、ロングランの活躍が見込めそう。ブルゾン¥26,000/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
新定番
L/S Him Ridge Shirt|ロングスリーブヒムリッジシャツ
ザ・ノース・フェイスといえばアウトドアなジャケットやブルゾンに目が向きがちだけど、最近はビジネスシーンまで使えるアイテムも豊富だ。一見オーセンティックなボタンダウンシャツのこちらは、コットンにストレッチ繊維を混紡したオックスフォード生地。いかにもテックっぽい質感ではなく綿本来の風合いを保ちながら、体の動きにフィットする機能性シャツだ。左胸にあしらった、黄色いヒマラヤンスーツを着た男性をモチーフにした刺しゅうも、らしさあふれるディテール。シャツ¥15,000/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
新定番
Inyo Slacks|インヨースラックス
機能とデザインの好バランスなマッチングはパンツにも表れている。生地はポリエステルとレーヨン、ポリウレタンをミックスした素材を採用しており、あたたかみのあるウール調のツイル織りで仕立て、上品な印象に仕上げている。裾にかけてテーパードがかかったきれいなシルエットで、オン・オフをシームレスにつなぐパンツとして活用できそうだ。パンツ¥17,000/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
Stylist:Takanori Akiyama
Composition & Text:Masato Nachi