ユニクロが誇る伝説のコラボコレクション「+J(プラス ジェイ)」が今秋待望の復活。ゲストデザイナーは変わらずジル・サンダーだが、現時点での情報は公式ロゴのみ。そこで、ファーストコレクションから3シーズン分の秋冬公式ヴィジュアルをアーカイブから引用。洋服好きに刺さるあの世界観を掘り起こしてみた。
あれは“40歳男子”がまだ30代だった、2009年10月。グローバルブランド「UNIQLO(ユニクロ)」が誇る、その後のコラボクオリティを決定付けたカプセルコレクション「+J(プラスジェイ)」が爆誕。
5シーズン目の2011年秋冬で惜しまれつつ終了し、2014年9月に1度リバイバル、その後はユニクロ社のグローバルな成長とともに半ば伝説化していた。その「+J」がこの秋に復活。デザイナーはもちろん変わらずジル・サンダー(Jil Sander)だ。
これが記念すべき「+J」のファーストコレクション、2009年秋冬の公式ヴィジュアル。
イメージを想起させるモノクロームの静謐な空気感は、生活必需品から脱却する過渡期にあった当事の「ユニクロ」では異色の出来栄えだった。
「+J」の発売日は仏・パリのオペラ地区に旗艦店をオープンするタイミングと重なる。リーズナブルな価格設定に見合わぬデザイン性とクオリティの高さで、世界に“ファッションのユニクロ”を打ち出した。
春夏を挟み、3シーズン目となる2010年秋冬の公式ヴィジュアルがこちら。
公式リリースからの現状素材は、「+J」公式ロゴと「秋発売」情報、そして「控えめで心地よい現代のグローバル ユニフォームを定義します」のメッセージのみ。今秋は9/18に「ユニクロ ユー」の発売も控えており、過去例から10/15あたりの発売と予想される。
そしてこれがラストコレクションとなった5シーズン目、2011年秋冬。9年ぶりの復活となる今秋冬のコレクションの世界観も、3シーズン分の秋冬ヴィジュアルから推測できるかもしれない。
商品デザインに関しての情報は皆無だが、ジル・サンダーの持ち味であるモダンなスタイル、繊細な慎ましさ、洗練されたラグジュアリー、それらのエッセンスは揺らぐことはないのだろう。
ちなみに、ユニクロ社の「LifeWear magazine Web」ではジル・サンダーのインタビューを公開中。なんと、デザインについてズバリ聞いているのだ。
Q13:最新の+Jコレクションについて教えてください。どんなイメージを持ってデザインされましたか?
ジル・サンダー:「私は普段から、ビジョンやミューズ、ムードボードだけに頼って仕事をすることはありません。私のクリエイティビティの土台となるのは、フィッティングと、生地を使った実験です。いくつかの方向性を、除外したり取り入れたりしながら進めていきます。私の目は、先ほどお話しした通り、立ち現れてくるフォルムを捉えることができるのです」
最後に紹介する商品タグは2011年当時のもの。コラボ始動時から継承されていたコンセプト“Open the Future(未来への解放)”が刻まれていた。
あれから9年後の未来で、復活の「+J」はどのように花開くのか。続報を待とう!
デザイナー:ジル・サンダー / 発売日:2020年秋 / 発売店舗:全国のユニクロ店舗とオンラインストアにて販売予定 / +J 特設サイト:
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/plusj/20fw/