よく誌面で見かけるあの人。なぜそんなにかっこいいのか? 前から意識は高いのか? たまには失敗したりしないのか? 昔の服装は今見たら恥ずかしい…なんてことはないのか? ファッション遍歴とともにその揺るぎなき「かっこいい」の秘密に迫る全4回のシリーズ、第3回は「レショップ」バイヤーの金子恵治さん!
Shirt: USED
Knit : Herill
Pants : DICKIES(USED)
Cap: USED
Shoes: Le Yucca’s
金子恵治さん/レショップ バイヤー
こう見えてロジカル。「考えないファッション」なんてつまらない
今日は古着が多いですが、それだけでコーディネートすることはほぼない。古着だけでなく、昔からあるオーセンティックなもの、デザイナーズ…全部好き。私服でもミックスするし、レショップでやりたい提案も同じ。古着と今のブランドを交ぜるのが好きなんです。今日だとヘリルのニットがそうですがデザイナーものは今の気分を出すのに不可欠。別に毎日501をはいたっていいんだろうけど面白くない、同時代性がファッションの醍醐味だと思います。それから僕、以前に着たのと同じコーディネートってしないんです。組み合わせは結構替えるほう。その日のコーディネートを考える作業が好きなのかも。だから黒はあまり着ない。考えなくても成立するから物足りなくて。とはいえ何を着るかは朝起きて数分で決めます。大体パンツから考えて足元はほぼ革靴。とっておきの革靴にとっておきのパンツ、バチッとハマれば最高です。
2019年9月号
Shirt: USED
Pants : HENDER SCHEME
強めのデザインの総柄シャツだけど、ここはエンダースキーマの革パンで一歩も引かない(笑)。時と場合によるけど、強いアイテムに強いアイテムをぶつけなきゃいけないときもあるんです。でも足元はビーサン。革パンに革靴だと強すぎるので…。
2019年2月号
Jacekt : LEVI’S
Knit : Glenmac
Pants : vanson
若い頃はただ派手にしか見えなかった赤が、年を重ねると不思議と馴染んでくる。白髪のおじいさんが赤いマフラーしてもおかしくないじゃないですか。数値化の理論でいえば赤いマフラーが+ 5に対して、年齢で-5される。年を重ねると似合う色の幅が広がっていいなと思います。
2019年2月号
Jacket : RE-PURPOSE
Vest : USED
Pants : USED
一見バラバラなアイテムを合わせているように見えるけど、ブラウンとブルーの反対色でも濃淡のトーンを揃えれば統一感が出るってことを伝えたかった。トーンを合わせると何色組み合わせても馴染んで見える。今も変わらないマイルールです。
2017年10月号
Shirt : ROSEY STONE(USED)
Overall : USED
ベルギーのハンドメイドの靴をヴィンテージのオーバーオールのハズシに。数値化すると靴が+6、オーバ ーオールは-5 、バンドカラーシャツはオーガニック生地で±0、黒Tが-1という具合に±0を目指してるんですが…どうでしょう?(笑)。
2017年3月号
Jacket : STORY mfg.
Pants : NEAT
長くはいてるニートのパンツ。今ならもう少しベーシックにまとめたいかな…。ジャケットはいわゆるリー バイスのファーストを崩したようなデザインですが、今なら本物を合わせたい。白Tで引き算したつもりですが…今見るとまだプラスが強いですね(笑)。感覚的に「足し算・引き算」を考えるのが好きなんです。