2020.08.09

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】42歳・スタイリスト池田尚輝さん

よく誌面で見かけるあの人。なぜそんなにかっこいいのか? 前から意識は高いのか? たまには失敗したりしないのか? 昔の服装は今見たら恥ずかしい…なんてことはないのか? ファッション遍歴とともにその揺るぎなき「かっこいい」の秘密に迫る全4回のシリーズ、第一回はスタイリストの池田尚輝さん!

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_1
【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_2

Shirt: GIORGIOARMAN(I USED)
T-shirt : Filmerange

Pants : COMOLI

Cap : USED
Sneaker : CONVERSE(US)

池田尚輝さん/スタイリスト



40年生きてきて、実はこれがマイファーストキャップ

この夏はリネンが気分です。涼しくて着心地がいいし、いい感じにシワの入った生地は、昔から大人の男性のイメージ。素肌で着るとリゾートな方向に引っ張られるから中に白Tを着て…ブルゾンっぽい感覚で着ています。自分の中での最近の新しい出会いはキャップ。ずっと自分とは無縁のものだと思ってたんですよね。面長だからか子どもの頃から似合わないなって思ってたし、野球経験もないから正面切ってかぶる理由が見つからず、長い間苦手意識がありました。それがコロナで在宅中、あまりに髪がうっとうしくてヘアバンド代わりにかぶり始めたら意外としっくりきて、これはいいぞと。これが記念すべきマイファーストキャップ。毎日のようにいろんな服との組み合わせを試して、「おじさんが急にかぶり始めた」感の出ないポイントを探ってます(笑)。スタイリストという職業上、私服でも意識的にトライ&エラーを重ねて実験しているんですが、40歳を越えてファッションで新しい扉が開くとは思ってませんでした。


2019年2月号

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_3

Blouson : SEVEN BY SEVEN
Pants : GUESS(USED)



配色がカギ。もともと持ってたのはこのブルゾンの黒。ただ「ボルドーに赤って新鮮じゃないか?」とひらめいて、撮影のために色違いを入手。ほかにボルドーの服は持ってたんですけどイメージと違ったんですよね…。


2018年9月号

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_4

Blouson : USED

Pants : US ARMY(USED)



古着がテーマの一週間スタイルで大きく使われたカット。正直自分的にはあまり好きじゃない。「何もこれじゃなくても…」と思ったのを覚えてます(笑)。着丈のバランスが微妙なのかなあ。古着は価格も手頃で面白いアイテムだと思い、挑戦するのですが、慣れるまで苦戦することも。


2018年2月

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_5

Jacket:GIORGIOARMANI(USED)
Vest : CLASS

Shoes : LUCCHESE



全身古着はクリアして、次は古着を深く掘り下げるモードにチェンジ。サイズ52の’80sのアルマーニのジャケットを買ったのを皮切りに、これを着るためのデニム、革靴をわざわざ探した。イメージはNYのライター、フラン・レボウィッツ。NYのアートシーンの文脈でアルマーニを捉えたら…ってアプローチでした。


2017年4月号

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_6

Blouson : USED

Knit : USED

Jeans : CALVIN CLEIN(USED)



古着は桜丘の古着屋のSCENEでよく買うのですが、ある日店員の募集要項に「古着しか着ない人」って書かれてて驚愕。ファッションに興味をもった頃から僕にとって古着は「混ぜる」ものだったから…。「全身古着ってありなんだ!」って発想に衝撃を受けて…。目からウロコ。壁が取っ払われて始まった全身古着期。


2015年4月号

【カッコいい40代のおしゃれ遍歴#1】4の画像_7

Jacket : ST/CO

Pants: AmericanApparel



例外はあるけど、年が変わると基本的に気分と一緒にワードローブもがらっと入れ替わるんですよね。好みが狭いわりにロングヒットし続けるものって、そんなにないんです…。このジャケットもまだ持ってはいるけれど果たして次の出番はいつだろう…。たまにトライはするんですが。


苦手なアイテムは?

キャップは今年克服しました。ジャケットはいまだに若干苦手意識がある。堅く見えるから。ファッションの重要なポジションを占めるアイテムだけどそんなに得意じゃない。モノとしては嫌いじゃないからもちろん買います。でも買うわりに着ない(笑)。

Photos:Kanta Matsubayashi

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