たかが白T、されど白T。男のワードローブ に欠かせないこのアイテム、おしゃれな大人こそ、カタチ、素材や着心地、サイズ感に至るまでこだわって選んでいる。いよいよ白Tシャツが主役になる季節に向けて、達人たちが今年の相棒に選んだものとは?
ブラームス フォー ブルーム&ブランチのキュプラコットンワッフルプルオーバー
与那嶺泰斗さん(ブルーム&ブランチ横浜 店長)
6月24日、横浜店のオープンとともに発売された別注です。ルーズフィットのシルエットに五分丈の長めの袖が気に入っています。ブラームスのオリジナル素材、キュプラコットンのワッフルはほどよい肉感に加えて、清涼感のある肌ざわり。かすかに光沢もあって、カジュアルながら品のある雰囲気が何とも言えません。
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Tシャツの質感を生かしてスタイリングはシンプルに、品よく見えるキジのワイドシルエットデニムパンツを合わせました。ディミッシアーノアンドミラーの別注レザーサンダルで季節感を添え、マリア ルドマンのシルバーブレスとシャーのベレーで、カジュアルすぎないアクセントを入れています。
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ウィーウィル×ウィズムのビッグシルエットTシャツ
堀家 龍さん(ウィズム バイヤー)
アメリカのブランド、キャンバーの2XLの白Tシャツをずっと愛用していました。今年はこのウィーウィル別注のビッグTシャツ。いつも僕が着ていたサイズよりひと回り大きい、2.5XLぐらいのサイズ感です。ネック部分が少しゆるめで、肩から袖にかけて落ちているラインにタックを入れているので、厚手の生地でも背中のラインがきれいに出ます。後ろ身頃の着丈が少しだけ長めだから、オーバーで着たときのバランスいい感じです。
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夏はトップスもパンツもゆとりのあるサイズを選びます。ただ大きいサイズを選ぶのではなく、きょうのコモリのパンツのように、計算されたゆとりアイテムにこだわっています。アイテムをしっかりチョイスすれば、足もとスニーカーのカジュアルコーディネートも、スタイリッシュに決まります。白Tは新品をそのまま着るのではなく、一度ルームウェアとして着用して、洗濯してから外着デビューさせます。
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ナノ・ユニバースのジャケT
田中直樹さん(ナノ・ユニバースPR/マーケティング部部長)
Tシャツといえば白T。部屋着もパジャマも、ジャケットのインナーにも白Tです。このTシャツはその名の通り、ジャケット用につくられたTシャツ。見てお分かりの通り、クルーネックの後ろが高くなっています。ジャケットの襟裏に汚れが付きにくくなるように、というデザイン。ジャケットにTシャツを合わせることが多い僕にとってはありがたい一枚。今季からの新定番ですが、早くもマイ・スタンダードとして活躍中です。
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夏の仕事着はもっぱらジャケットに白T。ブリーフィング×ウィルラウンジのセットアップにジャケTを合わせました。ネイビーのセットアップに白Tのコーディネートはかっちり見えて、白Tの清潔感も引き立つのが魅力。Tシャツのカジュアルな雰囲気に合わせて足もとはオールバーズのスニーカー。素肌を見せることで、ネイビーのセットアップに軽さを添えました。
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Text:Hisami Kotakemori