この春パンツを何に変えるか迷ったらデニムで間違いない。懐かしいフレアシルエットをはじめ、きれいで程よいウォッシュド、かわいげのあるオーバーオールまで「男っぽくなりすぎない」デニムが豊富だから。デニムに苦手意識のあった人も開眼する一本、いや何本もの青いパンツが大挙して攻めてくる!
DENIM 1CELINE
セリーヌの’70年代風フレアデニム
お手本はセルジュ・ゲンスブール。パリジャンデニムがくる!
今季のセリーヌのコレクションを見て、長らくご無沙汰だったセルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンの’70年代風デニムスタイルが気になり始めた。つまり、フレアシルエットと再び向き合うということだ。でも求めているのはヒッピームードではなく、あくまでジャケットやシャツ(時にはタイドアップ)で品よく洒脱、パリジャンのようにクリーンな着こなしだ。セリーヌの新作は膝からのフレアが緩やかかつセンタークリース入りなので、当時のデニムより圧倒的にスマート。選び方も着こなしも大切なことはすべてセリーヌが教えてくれる。(1枚目)ジーンズ¥87,000・ジャケット¥325,000・シャツ¥88,000・ベルト¥55,000・スニーカー¥62,000・バッグ¥120,000・(2枚目)ジーンズ¥87,000・コート¥340,000・ベルト¥55,000・シャツ¥95,000・タイ¥22,000・シューズ¥96,000(すべて予価)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)
DENIM 2PALACE
パレスのストーンウォッシュブラックデニム
いい人に見えるストーンウォッシュとは?
ロンドンのスケートブランド、パレスのデニムは細すぎず太すぎずなストレート。洗いをかけるとき石を一緒に入れる「ストーンウォッシュ」なのでステッチ部分などが絶妙に色落ちしていて、がんばりすぎた加工感がなく、カチカチのブラックデニムより雰囲気も優しく仕上がる。はき心地もやわらかいので大人向けのブラックデニムだ。ジーンズ¥22,582/パレス スケートボード(パレス スケートボード 東京) スウェット¥16,000/ユニバーサル プロダクツ(1LDK) 肩に掛けたアノラック¥50,000/N.ハリウッド TPES(ミスターハリウッド) スニーカー¥5,500/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン) バッグ¥20,000/CDG(コム デ ギャルソン) ブルーボトル エコカップ 340㎖ ¥1,800/ブルーボトルコーヒー
DENIM 3LEVI’S
リーバイス ビンテージクロージングの517
40歳男子はブーツカットにブーツを合わせちゃダメなんだ。
ブーツカットの元祖、リーバイス517をはきたくて古着で探すも、レングスがカットされていて「これじゃストレートじゃん!」と残念なことも多かった。でも当時の雰囲気を忠実に復刻したLVCの517なら文句なし。ペコスブーツではなく、ローファーでアイビー風にまとめるのが今っぽい。ジーンズ¥25,000/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) ジャケット¥189,480/ルメール(エドストローム オフィス) カットソー¥13,000/サンスペル(サンスペル 表参道店) ベルト¥35,000/J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン 青山店) 時計¥205,000/コンティニュエ エクストラ・スペース シューズ¥100,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店)
DENIM 4EDWIN
エドウインの503 ルーズストレート
日本が誇る歴史的名作を、ちょっとルーズにもう一度。
青春時代にブラッド・ピットの男気あふれる姿に憧れた男たちが40歳になってあらためていいと思えるのが、503の新型「ルーズストレート」。裾までストンと落ちるゆとりのあるシルエットで、腰ばきせずにジャストウエストできれいにはきたい。カラーフーディなどかわいげを意識した着こなしで。ジーンズ¥9,800/エドウイン(エドウイン カスタマーサービス) パーカ¥35,000/アクネ ストゥディオズ(アクネ ストゥディオズ アオヤマ) 手に持ったコート¥76,000/ギャルリー ヴィー(スーパー エー マーケット 新宿) ブーツ¥145,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店) カットソー¥13,000/サンスペル(サンスペル 表参道店)
DENIM 5LEMAIRE
ルメールのブラックデニム
こんなに軽やかな黒デニム初めてかも。
密かにファンの多いルメールのブラックデニムにユーティリティパンツタイプの新作が登場。いつもながらベージュのステッチ使いや、ストリートテイストなザラッとした生地など、普通と少し違うモードな要素が満載。ラコステのポロシャツなど、スポーティなアイテムと合わせて、重くなりがちなブラックデニムを軽やかに。デニムパンツ¥52,100/ルメール(エドストローム オフィス) ポロシャツ¥14,000/ラコステ(ラコステお客様センター) シューズ¥51,000/サンダース(グラストンベリー ショールーム) コート¥76,000/ギャルリー ヴィー(スーパー エー マーケット 新宿)
DENIM 6UNIQLO U
ユニクロ ユーのホワイトデニム
コンサバに見えない優しいオフホワイト。
パリのデザインチームが手がけるユニクロ ユーは色の美しさに定評あり。それはデニムでもしかりで、妙にコンサバで艶っぽく見えるまぶしい蛍光ホワイトではなく、ふんわりとしたオフホワイトに安心する。シルエットは細身のスリムストレートながら、腿まわりにゆとりがあるのでワークテイストではきたい。ジーンズ(2月下旬発売予定)¥3,990/ユニクロ ユー(ユニクロ) ニット¥28,000/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) ブーツ¥24,000/ティンバーランド(ティンバーランド/VFジャパン) コート¥76,000/ギャルリー ヴィー(スーパー エー マーケット 新宿)
DENIM 7BALENCIAGA
バレンシアガのクロップドデニム
クロップド丈ならワイドデニムがだらしなくない。
毎シーズン気になるデニムをリリースしているバレンシアガが今季もやってくれた。股上が深く、ワイドでクラシックなヴィンテージ風デニムの下に目をやると、くるぶしに届く前に裾が切れている。このクロップド丈こそが最大の特徴にしてモードに見えるポイント。ワイドデニム特有のだらしなさがみじんも感じられない。大人はくるぶしやソックスを見せずにブーツで「つなぐ」のが正解だ。デニムパンツ¥67,000・シャツ¥133,000(参考価格)・手に持ったブルゾン¥266,000・ブーツ(参考商品)/バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)
DENIM 8GUCCI
グッチのジャストカットデニム
スリムストレートはノークッションが気持ちいい。
均一に色落ちしたブルージーンズを新鮮にはくには何を変えるべきか。その答えはグッチにあった。右ページとは対照的にオーソドックスなスリムストレートで裾は足につかず離れずのジャストカット。腰まわりや足元にたるみがあるだけでちょっと古くさい印象になってしまうので、ウエストもレングスもジャストにするのが大切だ。でもいちばんの「買い」の理由は、何年も前からはいていたように馴染むジーンズがグッチにあるからだけど。ジーンズ¥110,000・ジャケット¥255,000・Tシャツ¥65,000・シューズ¥92,000/グッチ(グッチ ジャパン)
DENIM 9SO
ソウのワイドテーパードデニム
’90年代風のゆるやかな太めテーパードもいいな。
明るめのブルーであれば、ワイドテーパードデニムも重くなくて春らしいのであり。本誌でもお馴染みの1LDKディレクター・三好良さんが企画したソウ ナカメグロのジーンズは’90年代のステューシーのデニムから着想した丸みのあるフォルムが魅力。ロンTにベストと、着こなしも’90年代を意識して楽しんでみたい。ジーンズ¥22,000/ソウ(ソウ ナカメグロ) ニットベスト¥70,000/クリスタセヤ(レショップ) カットソー¥12,000/サンスペル(サンスペル 表参道店) キャップ¥5,300/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア) スニーカー¥28,000/ニューバランス(ニューバランス ジャパンお客様相談室) バッグ¥20,000/CDG(コム デ ギャルソン)
DENIM 10AGNÈS B.
アニエスベー ジーンズのブラックデニム
パリジャンも嫉妬するジャパンメイドのフレンチデニム。
着こなしはパリジャンがお手本、といえばニュースが。その名も「アニエスベー ジーンズ」。アニエスベーと聞くとカーディガンプレッションに白デニムのイメージが強いが、今季あらためてデニムに注力すべく立ち上げた。シルエットはスリムとストレートの2タイプ。僕らが欲しいのは後者で、特に最近見かけなくなった白糸と黒糸の混ざったブラックデニムだ。シルバーグレーのステッチにバックポケットには控えめなレザーパッチ付きで、フレンチシックという言葉がこれほどマッチする一本はほかにない。ジーンズ(3月発売予定)¥28,000/アニエスベー シャツ¥19,000/エイチ ビューティ&ユース シューズ¥70,000/アデュー(エドストローム オフィス) カットソー¥13,000/サンスペル(サンスペル 表参道店) コート¥76,000/ギャルリー ヴィー(スーパー エー マーケット 新宿)
アニエスベー TEL:03-6229-5800
ヴァンズ ジャパン TEL:03-3476-5624
エイチ ビューティ&ユース TEL:03-6438-5230
エドウイン カスタマーサービス TEL:0120-008-503
エドストローム オフィス TEL:03-6427-5901
カンゴール ヘッドウェア TEL:03-6805-1272
グッチ ジャパン クライアントサービス TEL:0120-99-2177
グラストンベリー ショールーム TEL:03-6231-0213
コム デ ギャルソン TEL:03-3486-7611
コンティニュエ・エクストラ・スペース TEL:03-3792-8979
サンスペル 表参道店 TEL:03-3406-7377
J&M デヴィッドソン 青山店 TEL:03-6427-1810
ジェイエムウエストン 青山店 TEL:03-6805-1691
スーパー エー マーケット 新宿 TEL:03-3351-3860
セリーヌ ジャパン TEL:03-5414-1401
ソウ ナカメグロ TEL:03-6416-5549
ティンバーランド/VFジャパン TEL:0120-953-844
ニューバランス ジャパンお客様相談室 TEL:0120-85-0997
パレス スケートボード 東京 TEL:03-6427-2587
バレンシアガ クライアントサービス TEL:0120-992-136
ブルーボトルコーヒー www.bluebottlecoffee.jp
ミスターハリウッド TEL:03-5414-5071
ユニクロ TEL:0120-170-296
ラコステお客様センター TEL:0120-37-0202
リーバイ・ストラウス ジャパン TEL:0120-099501
リーミルズ エージェンシー TEL:03-5784-1238
レショップ TEL:03-5413-4714
1LDK TEL:03-3780-1645
Hair:Kazuya Matsumoto[W]
Stylist:Junichi Nishimata
Model:Takumi Nishimura
Cooperation:BLUE BOTTLE COFFEE