2024.03.07

【ニューベーシックを着て巡る「大人の京都」】ルメールのインディゴデニムと西伝寺の枯山水

誇張され、主張の強い服に疲れたら自分の身を隠すようなシンプルな服が着たくなる。今季のモードは、そんな控えめでクラシックなムードだ。静かな服をまとい、まずは一人で、週末の京都へ。色もロゴもない、上質な素材が似合う古都の空気が新しいスタイルのインスピレーションになる。ニューベーシックを自分の世界に溶け込ませたい。

【ニューベーシックを着て巡る「大人の京都の画像_1

深みと丸みのあるインディゴジーンズに風情が漂う。

ルメールのインディゴデニム

ルメールのインディゴデニムと正伝寺の枯山水

汚れが目立たず、扱いに気を遣わないジーンズだが、大人旅にはカジュアル度合いを抑えたワードローブで臨みたい。深いインディゴのウォッシュ加工が施されたルメールのジーンズは、立ち姿のアウトラインに上品な曲線が描かれる。静寂な庭園にも似合う。

ジーンズ¥100,000・ジャケット¥175,000・シューズ¥88,000/ルメール(エドストローム オフィス) ニット¥38,500/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)

正伝寺の枯山水

臨済宗南禅寺派の寺院、正伝寺の創建は鎌倉時代。比叡山の穏やかな借景とともに眺めることができる、ほかにあまり例のない、石を使わない枯山水庭園はデヴィッド・ボウイも愛したと言われる。市街から少し離れた場所にあるため、早起きして一日の最初に訪れたい。

サツキの刈り込みが心を落ち着かせる。堂内には徳川家康の家臣、鳥居元忠が関ヶ原の戦いを前に、伏見城で石田三成軍に敗れ自刃した痕跡、血天井が今も残る。

京都府京都市北区西賀茂北鎮守庵町72
TEL:075-491-3259
開館時間:9時~17時




Photos:Reiko Toyama
Hair:AMANO
Stylist:Takeshi Toyoshima
Model: Kohei Ikeue
Composition&Text:Masayuki Ozawa  Yukino Nakai[MANUSKRIPT]

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