2024.02.28

【ニューベーシックを着て巡る「大人の京都」】ジル サンダーのシャツジャケットと東福寺芬陀院の石庭

誇張され、主張の強い服に疲れたら自分の身を隠すようなシンプルな服が着たくなる。今季のモードは、そんな控えめでクラシックなムードだ。静かな服をまとい、まずは一人で、週末の京都へ。色もロゴもない、上質な素材が似合う古都の空気が新しいスタイルのインスピレーションになる。ニューベーシックを自分の世界に溶け込ませたい。

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旅もシャツも、欲しいのは余裕とゆとり。

ジル サンダーのシャツジャケットと東福寺芬陀院の石庭

ジル サンダーのシャツジャケットと東福寺芬陀院ふんだいんの石庭

ゆったりとしたコットンのシャツは、ボタンを外してさらりとはおるように着れば、まるで軽いジャケットの感覚。サイドシームに施された、二つのインポケットもアウターらしいディテール。中にカーディガンを着てもいい、丸みを帯びたゆとりのあるシルエット。

シャツジャケット¥327,800・カーディガン¥170,500・パンツ¥151,800/ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー(ジルサンダージャパン) その他/スタイリスト私物

有名な寺社は数あれど、石庭のある寺に自分の居場所をつくって物思いにふけってみたい。東福寺にある、水墨画家の雪舟が造ったことで知られる小さな芬陀院は、京都でも最古の枯山水庭園の一つ。1939年に作庭家の重森三玲に復元されて以来、静かな時が流れている。

「亀の画」の依頼を受けた雪舟は画ではなく石組みによりこの亀島を主体とした庭園を造ったという。拝観料は大人¥500。

京都府京都市東山区本町15-803
☎075(541)1761
拝観時間:9時〜16時30分(冬季は16時)




Photos:Reiko Toyama
Hair:AMANO
Stylist:Takeshi Toyoshima
Model: Kohei Ikeue
Composition&Text:Masayuki Ozawa  Yukino Nakai[MANUSKRIPT]

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