1月下旬、ダウンジャケット市場は最終戦線に突入。確実に失敗しないためにも、安心・リーズナブルな「ユニクロ」でダウンを購入したい。そこで、「ユニクロ」ダウンを5着厳選試着した過去記事を「10着」に拡大して再掲載。暖かい順に並べてみた!
ユニクロ「最暖」ダウンはどれだ? ここはグローバルブランド「UNIQLO(ユニクロ)」のプレスルーム。モデル・俳優として活躍中の若林拓也が多種多様な2023年秋冬のダウンジャケットをチェックしていた。
若林:ユニクロの店頭にはいろんなダウンがあり過ぎて、何を買ったらよいか迷います。あと、それぞれのダウンの暖かさ番付も知っておきたいです。
1月下旬ともなればダウンジャケット市場は最終戦線。財布に優しく品質も担保される「ユニクロ」でも、最終入荷が完了したタイミングだ。
①番付は「ダウン」に絞る。中綿(パフテック)のみのアウターは除外
②コラボラインのダウンも対象とする
③そこから大人男子にお勧めのモデルを10着厳選
10モデル・10段階の暖かさを★の数で表記。若林の身長は180cmで、ウエスト29インチ未満の細身体型。着用サンプルはLサイズ。さあ、番付の結果は?
第10位:暖かさ ★☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ウルトラライトダウンベスト(ワイドキルト)
¥4,990
サイズはXSから4XLまでで、XS・XXL・3XL・4XLはオンライン限定。これが「ユニクロ」ダウンのサイズと展開店舗に関するレギュレーションになる。
第9位:暖かさ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ウルトラライトダウンジャケット
¥6,990
買いやすい価格も魅力で、秋の入り口や春先のアウターとして、真冬はインナーダウンとして汎用性高く使える。出張先や帰省先の「ユニクロ」店舗で緊急避難的に購入する大人男子も多い。ブラック、ブラウン、オリーブ、ネイビーの4色展開。
第8位:暖かさ ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
ウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)
¥6,990
同一価格で名称も似ているため、身内から「ウルトラライトダウンを買ってきて!」のオーダーを安易に受けて店舗に行くと間違って薄いバージョンを購入してしまうケースが多発している迷モデルでもある。
若林:たぶん、「ユニクロで最も一般的なダウンらしいダウン」を選ぶならばこれになるのかも。
都市生活対応の750フィルパワーで、ダウン90%・フェザー10%の配合率。通常のウルトラライトダウンジャケットとフィルパワーは変わらず、違いはダウンパックの採用と、太めのキルトステッチだ。ボリューミーなシンプルダウンはブラック・ダークオレンジ・ナチュラル・グリーン・ネイビーの5色展開。
第7位:暖かさ ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
リサイクルハイブリッドダウンジャケット
(※ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング)
¥7,990
2023年秋冬を振り返ると、コラボ特別コレクションの「ユニクロ ユー」と「ユニクロ アンド JW アンダーソン」、「GU」から「ジーユー アンド ビューティフルピープル」も含めたアウターラインナップはすべて中綿入りでダウン配合アウターではないのだ。さらに、海外限定発売の「ユニクロ アンド エンジニアド ガーメンツ」もヒートテック内蔵アウターだった。2023年秋冬のコラボ特別コレクションの中で「ダウン」は「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」の1着のみであり、加えて今秋冬では唯一のリサイクルダウンになる。
リサイクルダウン15%・フェザー85%の配合率。ウェーブキルト状にダウンが施され、脇から袖と背中上部のヨーク部分にはシート中綿を採用したハイブリッド構造。重ね着をしても着膨れしにくく、コート下のインナーダウンとしても応用が効く。ブラック・ブラウン・オリーブの3色展開で、サイズはXSから4XLまで。一昨年のコラボではノーカラージャケット型だったが、今秋冬はマオカラーのようなスタンドカラーになった。
第6位:暖かさ ★★★★★ ☆☆☆☆☆
パウダーソフトダウンジャケット
¥12,900
若林:触わると実感。いつもの「ユニクロ」のダウンと違うので、「それどこの?」って言われそう。
750フィルパワー。ブラック・ナチュラル・ダークブラウンの3色のみの展開で、ネイビーの生産はない。トレンドカラーのダークブラウンもお勧めだ。「パウダーソフト」のネーミング通り、ポリエステル50%・複合繊維50%の生地には吸い付くような柔らかさがある。
様々なバリエーションに広がった「ユニクロ」ダウンの全ラインナップにおいて、ほぼ中間に位置するスペックであり、暖かさ基準ではグリニッジ天文台的な立ち位置だ。まずは店頭でこの「パウダーソフトダウンジャケット」を試着して、購入イメージを「パウダー以上 or パウダー未満」で線引きするとよいだろう。
第5位:暖かさ ★★★★★ ★☆☆☆☆
ハイブリッドダウンパーカ(3Dカット)
¥12,900
ネーミングに「パーカ」と明文化されているように、身頃と一体化しているフードは取り外し不可。後述する同じハイブリッド構造でフラットなルックスの「ハイブリッドダウンコート」と比較検討しておきたい。
第4位:暖かさ ★★★★★ ★★☆☆☆
シームレスダウンパーカ(3Dカット)
¥14,900
2022年秋冬はレッド、今秋冬はオレンジなど、1色ずつ加わるシーズンカラーも地味に特徴である。毎シーズン買い足すマニアも存在する。
第3位:暖かさ ★★★★★ ★★★☆☆
ハイブリッドダウンコート
¥12,900
若林:必要箇所が暖かいハイブリッドダウンの持ち味は、満員電車で吊り革を掴むとわかると聞きました。なるほど、ワキの下は蒸れなさそう。
750フィルパワー。カラーはダークグレー・ブラック・ネイビーの3色展開。スマートなフラットフェイスが特徴で、高機能中綿とダウンを適材適所で使い分けたハイブリッドダウンとして不動の支持を得ている。
暖かさが必要な前身頃・後身頃・ウエスト上部分(ダウン90%・フェザー10%)と、アクティブな動きに対応するメッシュ部分・後身頃・ウエスト下部分・本体脇部分・袖部分(ポリエステル70%・レーヨン30%)の2パターンで、異なる配合成分を組み合わせている。ポリエステル80%・レーヨン20%の混紡生地でスーツに重ねた際の馴染みもよい。なお、フードは取り外し可能。
若林:フードを外すとミリタリーのモンスターパーカーっぽい。もし僕がサラリーマンならばビッグサイズを選んで、この状態で着たいです。
第2位:暖かさ ★★★★★ ★★★★☆
シームレスダウンコート
¥19,900
ミドル丈との違いは着丈の長さとフードが取り外し可能であること。冬山でのレジャーや旅行、ウィンタースポーツなど寒冷地への積極的オケージョンを別にすると、都市生活者にとっての真冬はこのロング丈ダウンが1着あればまったく問題ない。ブラックとネイビーの潔い2色展開。まさかのときのための防寒衣料として、家族分を揃えておいてもよいだろう。
第1位:暖かさ ★★★★★ ★★★★★
ウルトラウォームハイブリッドダウンコート
¥19,900
若林:暖かいというよりも、暑いです。
750フィルパワー。膨らみのあるエアテック中綿(ポリエステル48%・ダウン46%・フェザー6%)のハイブリッド構造で、降雪時などフード(ダウン90%・フェザー10%)を被った際の暖かさは随一。マフラーいらずのタイトかつハイネックの首周りで、フードを寝かせた状態でも保温力がしっかりと維持される。
2023年秋冬の新作として、ミドルレンジの「パウダーソフトダウンジャケット」を新規投入するあたり、質の高いLifeWearを広く提供する「ユニクロ」の商品開発としては暖かさの追求は頭打ち。この「ウルトラウォームハイブリッドダウンコート」の暖かさが、日本においては十分すぎるスペックなのだろう。
大人男子にお勧めする「ユニクロ」ダウン、全10モデルのディテールとスペックを頭に叩き込み、実店舗とオンラインで狙い撃ちだ。在庫僅少。急げ!
ユニクロほか、2023年秋冬ダウンを全部おさらい!
Model: Takuya Wakabayashi
Text: Takafumi Hojoh