ダウンがマストのシーズンが到来。ザ・ノース・フェイスの名作ダウンがこの冬は今ならまだ購入可能だ。新作の防寒小物もセットでそろえて、年末年始に備えたい。
ムロフィス プレス 伊藤誉さん
セレクトショップを経て、国内外のファッション、アウトドアブランドをPRするムロフィスのプレスに。現在はザ・ノース・フェイスも担当。デイリーにアウトドアやテック系のアイテムを愛用し、趣味は登山からのサウナからのサ飯。
01：ウィンドストッパーブルックスレンジライトパーカ
1977年の名品ダウンを現代的にリビルド
「これ一枚あれば冬の防寒は完璧というダウンジャケット。着丈が長いので腰回りまでしっかり保温してくれます。1977年当時のデザインやカラーリングのまま、現代の素材、機能で作り上げているから、軽さや保温力が俄然アップ！ テッキーな未来的デザインもいいんですが、ヘリテージな歴史を感じるデザインには浪漫があります」（伊藤）
ブルーの表地にイエロー裏地の配色でおなじみ。1977年発表の、極地観測用ダウンジャケットとして発売された“ブルックスレンジ”のデザインを継承したアップデートモデル。内側と外側のバッフル位置をずらしてコールドスポットを低減する構造や、極地で凍らずに開け閉めできる溶着仕様の丸い面ファスナーなど、当時のディテールを残したレトロなルックスが今また新鮮。GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPERを採用するなど機能は最新。
02：ヌプシフーディー
傑作ヌプシをフーディ仕様にアップデート
「ヌプシと言えば、ビルトインフードのスタンドカラーですが、実はフード付きバージョンもあるんです。フーディ版はフードにもしっかりとダウンが封入されているため、とにかく頭回りがあたたかい！ 今年はジャストサイズで、裾をギュッと絞って着丈短めで着るのも今っぽくておすすめです」（伊藤）
1992年にエクスペディション向けに開発されたザ・ノース・フェイスの名品、ヌプシジャケットをフーディ仕様にアップデート。サイズ感をモダンにアジャストして、中綿には環境に配慮したリサイクルダウンを使用。赤茶色＝カプチーノ×ブラックは2023年秋冬のシーズンカラー。これ1点で今っぽい着こなしが叶う。
03：オルタレーションシエラジャケット
ダウンぽくないダウンが今季の大本命！？
「コットンライクなマット素材や、ダウンステッチを内側に隠したデザインがモダンでスマート。アウトドア製品に多い、光沢素材やステッチが目立つダウンが苦手といった方に教えたい新作です。普段着ともコーディネートしやすく、しかも裏地にGORE-TEX WINDSTOPPERを使用と機能面も網羅し、まったく隙がないアイテムかと」（伊藤）
アウトドアのスペックを備えた、軽い着心地のシンプルダウンジャケット。ナイロンタスラン生地に、パッカリングを効かせてファッション性の高い一着に。身幅や袖幅がゆったりめで着脱しやすく、厚手のセーターを中に着てもノーストレス。写真のフォールンロック（ベージュ）はクリーンなスタイリングにマッチするイチ推しカラー。
04：92 エクストリームフリースパンツ
パンツ主役のコーディネートで鮮度をUP
「個人的に補強部分のナイロン切り替えや配色、デザインがツボです。トップスはシンプルにして、パンツで遊ぶスタイルが好きなので、このパンツを主役にしたい。機能的で保温性も抜群だから、家でも外でもずっとはいていたくなる。マウンテンブーツやアウトドアブーツを合わせたいです」（伊藤）
90年代に開発したスノースポーツ用ウエアのデザインを、当時人気のあった配色でリバイバル。厚手のバーサマイクロエコフリース×リサイクルナイロンのコンビパンツは、着こなしの鮮度を上げたいときに活躍してくれる。静電ケア機能付きで快適なはき心地。
05：ヌプシ チャッカ ウォータープルーフ
リップストップの軽量な中綿入り防水ブーツ
「見た目からは想像できない軽さですが、しっかりとしたソールで履き心地も万全。防水機能だけでなく適度な保温力で、冬のアウトドアでもアクティブに動けます。足元がしっかりあたたまっていると、身体もあたたまりますよね。キャンプから街まで様々なシチュエーションで履けるチャッカブーツです」（伊藤）
フットウエアも多様に展開する「ヌプシ」シリーズのチャッカブーツ。アッパーには、撥水加工を施したリサイクルPET素材、防水透湿メンブレンは独自開発の「HydroSeal」を採用。中綿は濡れても保温性を発揮する「THERMOBALL ECOインサレーション」を封入した。スニーカーなどで人気のパンダカラー、ガーデニアホワイト×TNFブラックもラインナップ。
06：スノーバムビーニー
ホリデーシーズンの気分を上げる名小物
「ルックスが愛らしいポンポン付きのアイテムは、着ける人も見る人も、どこかあたたかい気持ちに。スノーアクティビティにはもちろん、街着のアクセントやホリデーシーズンの気分を盛り上げてくれます」（伊藤）
トップのポンポンがレトロムードを演出するカジュアルビーニー。リサイクルポリエステルを使用したウール調素材だから、手軽に洗濯できるイージーケアがうれしい。ジャカード柄にさりげなくTNFの文字が取り入れられているのもポイントだ。
07：ヌプシイーチップグローブ
スマホタッチグローブの最新モデル
「今や当たり前となったタッチパネル操作可能なグローブですが、その爆発的なヒットを生み出したのがザ・ノース・フェイスのイーチップグローブだったと記憶しています。テクノロジーの進化とともに、操作性や感度もしっかりと進化！ 普段遣いからスノーアクティビティのインナーグローブ活用まで、フィット感も最高です」（伊藤）
手の甲にリサイクルナイロンを配し、手のひら側は滑り止めのシリコンプリントを施した全面タッチスクリーン対応のフリースというテックグローグ。濡れに強い「PRIMAROFT SILVER ECO」を中綿に詰め、防寒にも最適だ。外したときにクリップでまとめておけるのも意外に便利。
08：ボルダーミニショルダー
ペットボトルが入るナイスな縦型パック
「貴重品など必要最低限のものを収めるのにちょうどいいサイズで、縦型のフォルムがコーディネートのアクセントにもなります。旅行時はショルダーベルトを背面に収納してバッグ・イン・バッグにしたり、外に付けるなど工夫するのが楽しいミニバッグです」（伊藤）
クラシックデイパックのデザインを落とし込んだザ・ノース・フェイスらしいポーチ。フロントにはパッド入りのスリーブを内蔵し、本体内部はスリットポケットを備えるなど、小さいながら収納が充実。500mlのペットボトルを立てた状態で収納できるので、低山ハイクのお供などにも最適。
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
