オーセンティックなもののエッセンスを活かした別注が得意なシップス。今季はコーポレートカラーのネイビーとアーシーカラーが冴える。
01.FRED PERRY × SHIPS|TRACK JACKET
スポーティすぎない大人向きデザイン
「大人が着たいトラックジャケットをテーマに別注したモデルです。シルエットはルーズすぎず、タイトすぎず、ほどよくジャストでコンパクトな印象です。ローレルリースのテープにフレッドペリーというカルチャーが凝縮され、きれいめのスタイリングにもハマるのがうれしいポイント。ほかのスポーツブランドに比べて、スニーカー以外の靴でも合わせやすい気がします」(蒲生)
トレンドのトラックジャケットの中でも、品のよさで人気を集めるフレッドペリー。シップス別注では、ラグランスリーブをセットインに変更。またテープと胸元の刺しゅうロゴをボディと同系色にしてミニマルな印象に。光沢のあるトリコット素材はクリーンに振りやすく、着回し幅も広い。
02.GRAMICCI × TAION × SHIPS|DOWN CARDIGAN&DOWN VEST&DOWN PANTS
3点セットで欲しくなるプライスも魅力
「街で着るダウンとして、とても優秀なアイテムだと感じます。単品使いはもちろんですが3点そろえると、アウターどうしをレイヤードしたり、セットアップで着たりとコーディネートする楽しさが増幅します。ビジネスからアウトドアまで幅広いシーンで着用できてこの価格帯はお買い得かと」(蒲生)
180度開脚できるクライミングパンツで有名なグラミチと、日本のインナーダウンブランドのタイオンとの3社コラボ。昨年も大好評だったダウンカーディガンとダウンパンツのセットアップに、今年は旬のベストをプラスした3アイテムで展開。今季は光沢のないマットなナイロン生地を採用し、カジュアルになりすぎないルックスに。カーディガンとベストをそろえれば、旬のアウターレイヤードが簡単にできる点もお見逃しなく!
03.TATRAS SHIPS|MATTE NYLON DOWN JACKET KRAZ
ブルゾン感覚のコンパクトなダウン
「シップス的な冬の定番。タトラスのダウンジャケットは、クラス感のあるルックスと極上の着心地にファンも多いんです。着丈はやや短く、ブルゾン感覚で着られるので、車や電車移動で座ったときもストレスフリー。細身だからスキニーやテーパードパンツとのカジュアルなスタイリングだけでなく、トラウザースとのドレステイストにもフィットします」(蒲生)
かつてのベストセラー”KRAZ”(クラッツ)をベースにした別注。表地に光沢を抑えたマットなナイロンを使用し、中綿には軽くて保温性に優れた”ダウンボール(産毛が残ったボール状のダウン)”をたっぷり詰めた。着ぶくれしないタイトなシルエットでスタイルがよく見えるダウンと好評。
04.THOMSON × SHIPS|COLD MERCE WEST POINT CROSS CHINO PANTS
ミリタリーチノを上品にアレンジ
「1946年創業のアメリカのトラウザーブランド、トムソンの別注となります。米軍に採用されていたことでも有名で、日本ではシップスが最初に販売しはじめたと言われる所縁あるブランド。この別注は国内有数のドレススラックス工場で生産されているので、ノープリーツのストンと落ちるきれいなシルエットはもちろん、コインポケットや内側の構造まで美しい」(蒲生)
2015年からシップスが復刻展開しているトムソン。このモデルは通常のチノクロスよりも強度の高いウエストポイントクロスを採用しているのが特徴。米陸軍士官学校(ウエストポイント)で採用されていたのがその由来だ。ヴィンテージミリタリーではおなじみのコールドマーセ加工によって光沢とドライ感が加わり、コットンポリエステル素材ながらトラッドにもマッチするパンツに。
05.CLARKS EXCLUSIVE FOR SHIPS|WALLABEE SUEDE
限定カラーのグレージュが使える
「この数年、ワラビーのシップス限定カラーを展開しています。今年はこのグレージュ。定番のサンドベージュにグレーのニュアンスを足しているので、コーディネートを引き締めてくれる色になっています。アーシーカラーでまとめたレトロアウトドアスタイルに合せたりして、早くも大活躍です!」(蒲生)
人気継続のワラビー。ブリティッシュトラッドにはこなれ感を、アメカジには上品さを添えてくれる万能シューズ。定番色はもちろん、ニュアンスカラーの着こなしにもマッチするこのグレージュは、完売する前に入手したい。
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori