スタイリッシュかつ個性的な着こなしを実現してくれるコム デ ギャルソン・オムのアイテムは、大人としては必ず1点はコーディネートに取り入れたいもの。そこで今回は、アウターからトップス、パンツ、小物まで、新作15点を一挙にご紹介。
アウター
ダービーJK×MA-1を3レイヤー素材で
肩部分の切り替えが特長のダービージャケットと、フロントのタブが象徴的なヴィンテージMA-1を融合したハイブリッドなアウター。撥水透湿性を備えた3レイヤー生地で現代的なスペックに。袖の切り替えやエルボーパッチなど独自のアレンジが、コム デ ギャルソン・オムらしさを添える。
ダービージャケットは、サンフランシスコのDerby社がつくっていたスポーティなブルゾン。1960年代から80年代にかけてアメリカでブレイクした歴史を持つ。単純にオマージュするのではなく、独自のテクニックでオリジナルに昇華しているところが、服好きに響く!
スタジャンベースながら大人顔ブルゾン
ロールしたリブ衿やフロントドットボタンなどスタジャンの基本ディテールに、袖のポケットやナイロン素材の切り替えでミリタリー要素を加えたブルゾン。クラシックな風合いのエステルウールヘリンボーンを使用することで、シックなルックスに仕上げた。
ファスナーの引き手にテープをあしらっているのも、どこかミリタリームード。MA-1のようにボリューミーではなく、薄い中綿入りで軽快に着られる。ドレッシーなコーディネートをカジュアルに見せたいとき、モード感のある着こなしのハズしにと、スタイリングのアイデアが広がる。
パッチワークをインターシャ編みで表現
コム デ ギャルソン・オムの定番的サイズバランスのカーディガン。パッチワーク風のフロントは、インターシャ編みで表現した柄。実際にパッチワークするよりも肌あたりがよく、厚みが抑えられるのも特長だ。色調の違う毛糸を使ったり、起毛を加えたりして、表情豊かに仕上げている。
背面はシンプルな無地。ほどよいミディアムゲージで、季節の変わり目はアウターとして、冬はミドルインナーとしてシーズンを通して愛用できる。秋冬はまずニット製品から買うというファンも多く、完売する前に入手したい。
ギミックたっぷりのテーラードジャケット
2023年秋冬シーズン、脚光を浴びるジャケットもラインナップする。フロントはエステルヘヴィーツイルを使用したシンプルなジャケットだが、背面はコーデュラナイロン、袖口にもリップストップ生地があしらわれ、よく見ると裾にはスピンドルコードが。
内側にはメッシュのボタン留めポケット、ウェビングテープのデイジーチェーンなど、バックパック的なギミックを落とし込んでいる。トラッドな着こなしにエッジを効かせたいときはもちろん、アウトドアテイストのコーディネートに羽織ってもマッチする。
ミリタリースタイルのハイブリッドパーカ
ECWCS(エクワックス/米軍が極寒冷気候向けに開発したレイヤリングシステム)のレベル7パーカに着想した、切り替えデザインのコート。本体はエステルタフタ、切り替え部分には綿ウールサージを使用し、ミリタリーとクラシックのコントラストをつけた。フロントのタブや両袖のポケットなど独自のディテールがテック感を盛り上げる。
透湿防水性の3レイヤー素材を採用し、裾にはスピンドルコードを配して機能的アウターに。フードは収納可能で、スタンドカラーコートとしても着られる2WAY。GORE-TEXコートは気になるけれど、よりデザイン性の高いものを探している人におすすめだ。
トップス
オーバーサイズの白Tにパッチワークを
ここ数シーズン継続展開している、オーバーサイズTシャツの新作。肉厚な度詰め天竺を使用したボディに、MA-1風のユーティリティポケットやナイロン、ポリエステル生地をパッチワーク。普段のパンツにサラッと合わせるだけで、トレンド感のあるコーディネートが完成する。
リップストップ、ツイルと織りや素材の異なる生地を用いることで、パッチワークにも立体感が。両サイドにスリットが入り、タックアウトして着たときのシルエットも美しい。
胸ポケットがアクセントの綿エステル天竺ロンT
コットンにポリエステルをブレンドした天竺のハイネックカットソー。オーバーサイズシルエットで、胸にはリップストップ生地でペンホルダー付きの片マチポケットが配されている
ハイネック、リブ袖のディテールが、スポーツシャツのようにも見えるのがユニーク。さまざまなテイストが盛り込まれ、スタイリングのキーアイテムとして活躍。
切り替えデザインを黒のワントーンでシックに
コム デ ギャルソン・オムの定番的なボックスシルエットシャツがベース。コットンブロードのボディに、ナイロンやポリエステル混紡の生地をボーダー状に配した。ブラックのワントーンだから、ドレッシーに、ストリートにと広い振り幅で着られるのが魅力。
背面はコットンブロードのシンプルな仕様。シャツ一枚でも存在感があり、化繊生地の光沢もどこか華やかな印象。ボクシーなシルエットは軽い羽織りとしても使いやすい。
パンツ
ミリタリーオーバーパンツを機能的に
スノーカモパンツのブレイクで脚光を浴びる、ミリタリーオーバーパンツをベースにしたワイドシルエットの一本。イージースタイルのウエスト部分や、立体的な膝のディテールなどはそのまま、両サイドにカーゴポケットを配してハイブリッドなデザインに。
裾はコード入りで、絞ればジョガーパンツ風のシルエットにアレンジ可能。ヒップにはフラップ付きポケットを備え、手ぶらで外出できる実用性を備えつつ、洗練されたルックスがうれしい。
トレーニングパンツに着想した万能パンツ
ほどよい厚みのエステルキャンバス地を使用した、ワイドイージーパンツ。ウエストや裾にスピンドルコードを入れて、トレーニングパンツ風に仕上げた。パンツ裾にはファスナーが付き、マチの開閉ができるディテールも。ブーツとも合わせやすく、シルエットを変えていろいろな着方が楽しめる。
スピンドルコード以外は装飾のない、超シンプルデザイン。太すぎず、トレンド感のあるシルエットもちょうどよく、合わせる服を選ばない一本だ。
小物
スケートシューズスタイルのシンプルデザイン
ホワイトメッシュ×グレイッシュスエードのコンビネーションアッパーに、ミニシャークソールを配したオリジナルデザイン。やや厚みのあるソール、パッド入りのシュータン&アンクル部分など、スケードボードシューズから着想を得たややファットなフォルムがモダンだ。
ミリタリートレーナー風のベーシックスタイル×オーバルシューレース仕様にもヒネリがあり、ユースなスニーカーを大人っぽく見せる。オールオワイトよりも今のファッションに合せやすい白×ライトグレーの配色も秀逸。
チェストリグスタイルのミニショルダー
ポーターとのおなじみコラボは、今季もコム デ ギャルソン・オムだけのエクスルーシブな型で登場。今作はチェストリグ(ショルダーストラップ付きの弾帯)風のミニショルダーバッグ。ベスト風に背負って着こなしにミリタリーテイストを添えるのも一案だ。
ミリタリー由来のバッグと呼応してか、裏地に迷彩生地が採用されているのもスタイリッシュ。コーデュラナイロン素材で、フロントにファスナーポケット、メインコンパートメントには2つのオープンポケット付き。縦14×横23×マチ4.5cm。
ストラップのアレンジが楽しめるポーチ
こちらもポーターとのWネームで、前出のバッグ同様にエクスクルーシブな型。縦型のコンパクトなポーチに、ウエストベルトとショルダーストラップが付き、迷彩裏地をあしらっている。ファスナーにアウトドアコード風の引き手を付けたハイブリッド感も、男心をくすぐる。
フロントポケットとメイン収納室のシンプルな2室構造で、スマホやコンパクト財布など必要最低限のものを持ち歩くのにちょうどいいサイズ。ウエストベルトを外してミニショルダーに、ショルダーストラップを外してウエストバッグやクロスボディにと、使い方のアイデアが広がる。縦19×横15cm。
使い勝手抜群の2WAYキャンバストート
グローサリーバッグをモチーフにしたキャンバストート。厚手のコットンキャンバスをワンウォッシュ加工でやわらかく、肩に斜めがけしたときなども体になじみよく仕上げた。ショルダーストラップがしっかり縫い付けられているから、重い荷物も安心して持てる。
ショルダーストラップはバッグの中に落として収納できるので、シンプルなトートバッグとして持ってもOK。フロントに刺しゅうロゴ入りで口にはドットボタン、サイドに金属のD環が付く。縦32×横37×マチ16cm。
赤耳ナイロンテープでミリタリーテイストを
前出のトートバッグと同じデザインを、キルティング素材&赤耳ナイロンハンドルで、ミリタリー調にアレンジしたのがこちら。キルティングのパターンはミリタリージャケットのライナーなどに使用されるモチーフ、D環もプラスチック素材にするなどディテールにもこだわりが。
ショルダーストラップは長さが調整できて、斜めがけなどもしやすいデザイン。使わないときは、バッグの内側に落としておくことも。きちんと感もあり、スマートカジュアルにも好相性だ。縦35×横41×マチ16cm。