両手をフリーにして快適に荷物を持ち運べるバックパックは、オンオフ問わず活躍してくれるアイテム。だが、大人としては便利さだけでなく品格も求めたいもの。ここでピックアップしたハイブランドのバックパックなら、どれも存分にエレガンスを主張してくれるはずだ。
01:HERMÈS|HERMÈS ALLBACK
ミリタリーバッグが着想源になったデザイン
「H」を描くレザーのシグニチャーが印象的なバックパック。格子状に織ることで耐引裂性を実現したミリタリー由来のリップストップ生地に、撥水性をプラスしたテクニカル素材、トワル・ビヴァークを使用している。なめらかな表面の仕上げが魅力のレザー、ヴォー・スイフトのトリミングが品格を添える。
フロントはシンプルだが背面にスマホサイズのポケットが2つ、またサイドにはレザーストラップ&スナップフックにつながれた鍵をしまうポケットが。内側にはA4サイズのノートPCも収納できるポケットが装備されON/OFFで活躍。縦43×横30×マチ11cm。
02:PRADA|Re-Nylon and Saffiano leather backpack
定番バックパックの新色でカーキが登場
ハイファッションにナイロンを採用して90年代のモードを牽引したプラダ。以来ナイロンのバッグはプラダのアイコンとなった。現在はSDGsへの取り組みから、海から回収されたプラスチック素材を再利用、浄化し進化させたRe-Nylonに切り替えている。メンズバッグの中でも人気の高い定番のバックパックもRe-Nylonと伝統的素材「サフィアーノ」レザーで、クラス感のある仕上がり。カーキは2023年SSの新色だ。
背面にパッド入りメッシュファブリックをあしらい、外側に4つのファスナーポケットを配するなど機能的なデザインは、ビジネスユースにもフィット。口がドローストリング仕様なので、見た目以上に収納力がある。カーキはカジュアルな着こなしにミリタリーやアウトドア的なアクセントをつけたいときにも有効だ。縦45×横27×マチ17cm。
03:DIOR|SADDLE BACKPACK
「サドル」のアクセントが活きる定番
上品なバックパックにも定評のあるディオール。アイコンファブリックだけでなく、グレインドカーフスキンのようなオールレザータイプもラインナップする。ディオールのシグネチャー、「サドル」をフロントのフラップにあしらったデザインは定番。コントラストカラーのトップステッチが、ブラックレザーを軽快に見せる。メイン収納にはノートPC用のコンパートメントも備え、ON/OFFで愛用できる名品に。
両サイドにスマホサイズのフラップ付きポケットも備え、収納力は申し分なし。バッグ背面にはDIORシグネチャー入りのキルティング テクニカル ニットの補強が施されて、背負い心地も抜群だ。縦40×横26.5×マチ17.5cm。
04:GUCCI|GUCCI LEATHER BACKPACK
GGパターンが大胆に配されたブラックレザー
クラシカルなストラップ使いのバックパックは、グッチの定番としてさまざまな素材で彩られてきた。6月にはビジネスシーンにも使えるブラックレザーバージョンが、満を持して発売される。ストラップは装飾で、実際にはマグネットで開閉するモダンな構造。シボ革はラフな印象も併せ持ち、シックにもカジュアルにもマッチする。
このバックパックの優秀な点は、中にクッション付きのPCスリーブを備えているところ。また背面はメッシュパッド、ショルダーストラップにも裏にメッシュがあしらわれ、背負いやすいのも特筆。縦41×横34×マチ12cm。
05:VALENTINO GARAVANI|TOILE ICONOGRAPHE×LEATHER DETAIL BACKPACK
反復するVロゴがバックパックにも登場
各ブランドがアイコンとしてさまざまな提案をするモノグラムを、独創的でエレガントなデザインに昇華したのがヴァレンティノ ガラヴァーニの「トワル イコノグラフ」だ。2023年春夏のランウェイショーで「V ロゴ」を網状に配した「トワル イコノグラフ」のドレスやバッグ類が披露されるや、話題をさらった。このバックパックは2023Fallの新作。コットンキャンバスをベースに、ビスコースシェニールのジャカードで、モノグラム柄に立体感をもたせた。
ヴァレンティノ ガラヴァーニが定番的に展開するベーシックなバックパックに、取り外し可能なショルダーストラップを付けたのも斬新なアイデア。縦40×横30×マチ23cm。