かつて、おしゃれを教えてくれる“先生”は、ひとクセある店だった。そんな心躍る場所が、また増えてきている。特徴は、新品と古着をミックスして提案していること。早速巡ってみた。
東京 Tokyo
新品と古着をミックスする店に、スタイル探しのヒントがある。 豪徳寺 Navy Blazer Store
ラルフ ローレンやイタリアの高級ブランドを経た小林さんが2022年9月にオープン。アメトラを軸とした「きちんとした服」と「遊びの服」の垣根を越えた自由な提案に、ワクワクせずにはいられない。
住所:東京都世田谷区豪徳寺1-22-5 豪徳寺市場内
営業時間:12時~20時
定休日:月曜
インスタグラム:@navyblazer_store
用賀 Monsieur et Madame Shop
住所:東京都世田谷区瀬田4-23-17
営業時間:13時~18時、火〜木曜10時〜21時(予約制)
定休日:月曜
インスタグラム:@monsieuretmadame_shop
下北沢 CCX
住所:東京都世田谷区北沢2-12-2 若葉ハイツ202
営業時間:14時~22時
定休日:月曜
インスタグラム:@ccx_kitazawa
神山町 FRONT 11201
住所:東京都渋谷区神山町41-5
営業時間:13時~20時、土曜12時〜20時、日曜12時〜19時30分
定休日:無休
インスタグラム:@front_11201
神宮前 Vinson House
住所:東京都渋谷区神宮前1-2-7
TEL:03-6271-1623
営業時間:15時~20時、土曜12時~19時
定休日:金・日曜(不定休)
インスタグラム:@vinsonhouse
自分の足で店を巡って個性派店主の色を楽しむ。
近年オープンした東京の店に多く見られる、オリジナルなどの現行品と古着を扱うスタイル。特に’80〜’90年代のレギュラー古着を並列して扱う店は多く、良質で手頃なオリジナルと合わせて買いたくなる感覚は新しい。
まずは豪徳寺のネイビーブレザーストアへ。大きめの紺ブレに古着のフーディやイタリアンニットを合わせ、ハイテクスニーカーを履かせる提案は、まさに新時代のアメトラ。オリジナルの紺ブレをオーダーしようか本気で悩む。
用賀でパリのストリートを味わえるムッシュ エ マダム ショップも外せない。「パリのお土産屋さんのように気楽に寄って気軽に買える店に」とは店主・杉山さんの弁。ワークやトラッドとも違った新しいフレンチがある。
若者の街・下北沢にも、大人が楽しめる店はある。中でもCCXは刺激的。UA&サンズから独立した鈴木さんのセレクトと接客にシビれてしまった。古着の柄Tやスポーツウェアの隣に新品のカルーゾのスーツが並ぶ店なんてほかにない。
店一面に洗練された空気が漂うのは、NYブルックリンに本店を構えるフロント11201。豊富な物量とバリエーションに目を奪われる。オリジナルのTシャツに加え、ソックスや指出しニットグローブもカラバリで欲しくなった。
ベーシックな服が新旧を問わず魅力的であることはヴィンソン ハウスに行くとよくわかる。程よくヤレたユーロリーバイスに張りのあるシャルベを合わせて、味のある不変の装いを楽しみたい。
店の個性は十人十色。ここと決めつけずに店を巡って刺激を受けるのが面白い。年齢を問わず、もっと服を知り、着ることが楽しくなるに違いない。
服好きなら飛行機に乗ってでも訪れたいショップガイド