チェーンネックレスをはじめ、アクセサリー熱が高まっている今、いよいよ重ねづけを楽しみたい。アクセサリーを愛する4人が、大人にふさわしくも“大人げない”盛り方&重ね方を語り合う。
アクセサリーは足し算!
吉田淳志さん/ユナイテッドアローズ マーケティング本部 広報PR部 部長
クロムハーツに出会ってアクセサリーへの意識が変わる。ブランドものに限らずかなりの種類&量を所有。
1・2「シンプルなセットアップにエルメスのトゥアレグのブレスレット(1)やループタイ(2)など、ボリュームのあるアクセサリーの重ねづけでバランスを。指輪でニットの赤を拾うなど、アクセサリーと洋服の色を合わせるのも好きです」。首元はループタイと14Kゴールドのネックレスをスキッパーニット+Tシャツに挟み込む、高度なレイヤード。
ネックレスは肌身離さずつけています
ストリート系のファッションに存在感のあるアクセサリーがトレードマーク。最近はゴールド派。
1「7年前に18Kの細いチェーンを買ってから、ネックレスは寝るときも外さずつけています」。昨年キヘイチェーンが加わり、今は毎日2本づけ。
2ブレスレットや指輪はすべてビルウォールレザー。「僕のアクセサリーの入り口になったブランドです」。
3スネークチェーン(右)はワッコワッコ、キヘイチェーン(左)はなんと渋谷のゴールドの量り売りショップで購入。
アクセサリーに目覚めました
アクセサリーが身体の一部のように馴染んで見えるのが理想。普段は小ぶりのものを愛用。
1指輪とブレスはパリ発のルグラムの
シンプルなものを愛用。
2サニーヴィンテージで買ったアンティークのチェーンネックレス。「白T、Vネックニット、ベストのレイヤードのアクセントにしのばせています」。
3ルグラムはデザインの微差にこだわって買い足し。「同じブランドで揃えると、重ねづけのバランスもとりやすい」。
異なるテイストをミックスした重ねづけが信条
ゴローズがきっかけでアクセサリーに目覚め、好きが高じて自身のブランド「19SO」でもネックレスを製作。
1「左手は時計とブレスが主役。きょうはカルティエ タンクと真空チェーンのブレス」。
2左手の小指につけたイーグルの指輪はヴィンテージ。なお右手の小指にはソラリス&コーのヘビの指輪とシンプルなヴィンテージリングの重ねづけが定番。動物モチーフのアクセが好き。
3「ネックレスは長短2本を重ねるのが好きでどちらも19SOのもの」。
盛り方のマイルールはあるか?
池田 この中だと僕がいちばんシンプルな重ね方をしているかもですね。
吉田 確かに。反対に僕がいちばん盛っているようです(笑)。
池田 僕は左手が結婚指輪と時計で完結しているので、右手にリングやバングルを重ねることが多い。
鈴木 わかります。僕も手元は「盛りどころ」が決まっていて。
吉田 どういうこと?
鈴木 池田さんと同じく、結婚指輪のある左手を軸に盛って全体のバランスをとるんです。
秦 僕も結婚指輪と腕時計が軸ですね。
吉田 独身の僕にはなかった発想!(笑)
池田 あと、リングをつけるときにも、「この指につけたらこっちは嫌」とかない? 薬指と人さし指みたいな「ひとつ飛ばし」は何だか落ち着かない気がする。
秦 確かに。僕は右手の人さし指には何かしらつけることが多いです。バランスを見て足すなら同じ右手の小指かな。
鈴木 「つけたい指」と「つけにくい指」がありますよね。僕も右手の小指にピンキーリングを重ねづけしてますね。
吉田 僕はつける指にも数にも全然こだわりがない(笑)。でも、確かに小指は遊びやすいなと思う。初めてつけるブランドやデザインはあえてピンキーサイズから始めることが多いですね。
秦 なるほど!
吉田 服とのバランスで毎朝コーディネートするのが楽しい。TPOに合わせたり、色をリンクさせたり、反対のテイストをかけ合わせてみたり。だから毎回“これでいく”みたいな決まったセットもない。
池田 セットって難しいですよね。単にシルバーなら重ねて相性がいい、とかそういうことでもないし。僕はヴィンテージのデザインが好きなので、新作を買うときもどこかに繊細な雰囲気のあるものに惹かれることが多いですね。分量も重要。バングルを重ねづけするときはリングはしない。でも吉田さんくらい要素を取り入れるスタイルならガシガシ盛っていいと思う!
鈴木 指先と手首の盛り方や組み合わせを考えるのも楽しみの一つですよね。
秦 手元だけじゃなく、首元との相性も大事。僕はゴールドチェーンのネックレスを買って以来ゴールドにハマってしまって。首元にもう一本、ときて次は手元を少しずつゴールドにシフト中。服がシンプルなことが多くてシルバーだと物足りないのと、年齢を重ねてゴールドがそろそろ似合うようになってきたのもあります。
鈴木 シルバーは汗で首がかゆくなることがあって、僕もネックレスはゴールド一択。
吉田 資産としてもいいよね。ゴールドは価値が上がってるし。なくすと落ち込むけど…。
秦 僕、ネックレスはお風呂でも外さないんです(笑)。
池田 アクセサリー全般に言えますけど、自己投影というか、服以上に自分の気持ちを支えてくれる存在かも。つけ忘れたりなくすと落ち込むし、オンとオフのスイッチも兼ねている。
吉田・鈴木・秦 わかります!!!
鈴木 つけ忘れると自分が半分いないみたいというか…。あと、重ねることで自分のキャラクターを外にも自分に対しても、より明確に見せられる気がします。ファッションとしても、春夏は特におすすめ。
吉田 夏はビーズっぽいデザインのネックレスとか、地金以外で遊ぶのもいいよね。
池田 左手を軸にするのもいいし、バランスが難しければ、手元と離れた首まわりから“大人げなく”攻めるのもありですよね。
まとめ
・アクセは自己投影! こだわって選ぶ、重ねる
・薄着の季節こそ盛りどき
・盛りは首元 or左手起点で考える
Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Sho Masashi
Interview&Text:Hisami Kotakemori