ユニクロの特別コレクション「ユニクロ アンド JW アンダーソン」がいよいよ3月24日(金)に発売。先んじて訪れたプレスルームでの試着ルポにて、大人男子マストバイの紺ブレを軸に、スタイリスト瓜坂拓海さんにコーディネート指南してもらった。
ファッションを明確に打ち出す「UNIQLO(ユニクロ)」として定評のあるコラボ特別コレクション「UNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ アンド JW アンダーソン)」の2023年春夏最新コレクションがいよいよ3月24日(金)に発売される。
11シーズン目となる2023年春夏のテーマは、‟A Sporting Way of Life(遊び心溢れるスポーツミックス)”。英国カレッジスタイルと伝統的ブリティッシュスタイルのマッシュアップは、単なるLifeWearを超えた着こなしがカギとなる。
訪れたプレスルームには今春夏の公式ヴィジュアルが掲げられていた。どうやら英国の大学生が送るライフスタイルをイメージしているようだ。
スタイリスト瓜坂拓海:ただ、キーアイテムがネイビーのブレザーでしっかりしています。プレッピーは経験豊富な大人男子のほうが着こなせるはず。
①感動ブレザー
¥7,990
瓜坂:価格から、そして結論から言っておきましょう。感動ジャケットの金ボタン仕様で7,990円(税込)です。買わない理由がありません。
この前編では、感動ジャケットならぬ「感動ブレザー」にフォーカス。軽量(ウルトラライト)・伸縮(2WAYストレッチ)・速乾機能(ドライ素材)を備えた高機能ブレザーとして、過去6年に及ぶ「JW アンダーソン」コラボの中でも屈指の出来栄えという前評判なのだ。
日頃から「ユニクロ」のコラボ特別コレクションをチェックしているヘビーユーザーには周知の事実だが、先の2月10日(金)に発売された「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」にはブルゾンやコートはあれど、ジャケットがなかった。大人男子が前のめりで着回したくなるワンランク上のLifeWearが、ようやく登場したのだ。
そのプレッピーカーディガンの色違いを着た、見覚えのある男がフロアの奥に…。
②クリケットカーディガン[※Women’s]
¥4,990
Y神:来ちゃった…。
瓜坂:プレッピーには目が無いY神さん!
Y神:いかにも。
瓜坂:試着されているクリケットカーディガン、前ボタンが右前ですしウィメンズの商品では?
Y神:クリケットはしたことないけどウィメンズのLサイズで大丈夫でした。ネイビーをメインに、グリーンとホワイトのラインが好みです。
最近の特別コレクションの傾向が興味深い。メンズとウィメンズの区別はあるが、オーバーサイズトレンドも相まって、ほぼジェンダーレスで着用できるのだ。クリケットカーディガンはXXLまでのサイズ展開。
③リラックスペインターパンツ[※Women’s]
¥4,990
瓜坂:実は私が試着しているデニムもウィメンズ。最大サイズは29インチで、気持ち大きめです。
腰から流れ落ちるようなウィメンズならではの美脚シルエットに、ハンマーループやツールポケットなどのラギッドなディテールが遊び心いっぱいにマッチ。細身男子はぜひトライしてみては?
④オーバーサイズストライプシャツ
¥3,990
ようやくメンズのシャツ。ピンク、ナチュラル、ブルーの3色展開で、高品質な超長綿(35mm以上)を100%使用。ストライプのピッチを切り変えたデザインは、ジョナサン・アンダーソンのお家芸でもある。
さて、先ほどのブレザーはどこへ?
Y神:ありがとう。こうなったら、瓜坂さんがお勧めする「ユニクロ アンド JW アンダーソン」のコーディネート術を指南してもらおうかしら。
瓜坂:ぜひ。感動ブレザーを軸に据えた1体目は、米国東海岸に位置する私立8大学の総称、アイビーリーグ(Ivy League)の英国版スタイルです。北アイルランド出身でロンドンを拠点とするジョナサンらしい、プレッピーとスポーツの融合を考えてみました。
瓜坂:ただ、同素材のスラックスの生産がないので、ぴったり過ぎるとスーツの上着だけを羽織っているように見えてしまうかも。芯地も肩パットもないので、あくまでもライトアウター感覚で羽織りたい。
Y神:サイズ感てむずかしい。
瓜坂:あと、オンライン限定で「袖丈着丈短め」の感動ブレザーも販売されます。着丈はヒップに引っ掛かる程度でコンパクトに着こなせます。
Y神:2着買いもアリだね。今着ているベストはロング丈だから通常サイズのブレザーでよし。
⑤クリケットロングベスト[Women’s]
¥3,990
H條:Y神さんと瓜坂さんの2人が談笑中なので、ウィメンズのロングベストは私が紹介しましょう。XXLならば身長185cm・体重90kgの私でも入りそう。
⑥シャンブレーオーバーサイズシャツ(半袖)
¥2,990
ウィメンズのロングベストのインナーは十字の切り替えがユニークな半袖シャツ。裾をパンツインしてタイドアップするなど、クリエイティブなビジネスマンには仕事着として活用してもらいたい。
⑦イージーパンツ[BEIGE]
¥3,990
公式ヴィジュアルを凝視する瓜坂とY神。気になるボトムはオーセンティックなチノパンに見えたが、実は綿65%・複合繊維(ポリエステル)35%の混紡生地で、しかもウエストゴムのイージーパンツだった。
Y神:プレッピーって作法とか決まり事とか、良い意味でがんじがらめかと思っていたけど、わりとイージー。紺ブレでもう1体いってみましょう。
瓜坂:それはそうと、着替えました?
王道のプレッピーを「ユニクロ」独自の機能素材とデザイン性でツイストする、ジョナサン・アンダーソンらしいヒネリの効いたアプローチが光る。
⑧ドライカノコポロ(半袖)
¥2,990
H條:またもやH條です。着替え中のY神さんが着ていたライン入りポロシャツはこちら。私がLを着るとタイト過ぎてモッズっぽく見えるかもしれません。
本体の素材は綿100%ではなく、ポリエステル65%・綿35%の混紡。コットンポロシャツとは比較にならないほどのドライ機能を持つ。どれだけオールを漕いでも腋下に汗染みは付かない。ホワイト、オリーブ、ネイビーの3色展開で、XXLが最大サイズ。
Y神のリクエストで、感動ジャケットを軸に据えた2体目のコーディネートを模索する瓜坂。あえて、先と同じパンツの色違いをチョイスした。
⑨イージーパンツ[NAVY]
¥3,990
同じイージーパンツでも、白糸の配色ステッチはベージュよりネイビーのほうが際立っており、さながらワークパンツの佇まい。そこにチノパンとイージーパンツのイメージまでもが三つ巴で主張し合っているが、絶妙なバランスで着地している。
ウィメンズのVネックベストとシャツ、ベージュのイージーチノパンを合わせたアイビールックの現代的解釈を狙った1体目とは趣きを変えて、2体目はリンガーTシャツに軽く羽織るイージープレッピー。ネイビーでまとめたコーディネートはY神の大好物だ。
瓜坂:靴はサンダルでもよさそうです。
Y神:Tシャツとパンツだけだと、‟ザ・大人の夏休み”みたいなので、金ボタン付きの感動ジャケットの偉大さがよくわかります。着回し力、ハンパない。
⑩プリントシャツ(半袖)
¥2,990
瓜坂着用の開襟半袖シャツには、全面にバドミントンのラケットとシャトルが描かれていた。レーヨン53%・綿47%の混紡素材でトロみのある着心地だ。ブラックの他にターコイズに近いブルーがある。
瓜坂:アロハといえばアロハですが、プレッピーやスクールテイストと学生さんたちのフレッシュな毎日を、柄でリンクさせている。一貫性のあるカプセルコレクションの構築の仕方が巧みだなと思います。
一度は通ったプレッピースタイルに文化系スポーツをミックスした「ユニクロ アンド JW アンダーソン」の打ち出しはほぼ網羅した。ピンポイントなテイストで、過去シーズン以上に大量買いする大人男子が続出しそう。
⑪ポケットTシャツ(半袖)
¥1,990
Y神:ちょい待ち。なにげなくスルーするところだったけど、瓜坂さんが試着しているバドミントン柄アロハ、同じ柄のショーツとのセットアップだよね?
瓜坂:はい。今春夏のショーツのバリエーションはとても多いので、後編でじっくりと…。
Y神:ぬぬ。ほかの部活もあるのかしら?
⑫アクティブユーティリティショーツ(各種)
¥2,990
ズラリと並んだショーツは柄物中心だった。後編では、ショーツやハットなどの夏向けアイテムを活用したコーディネート指南をお届けする。
近日公開。乞うご期待!
2023年、ユニクロの旬をもっと知りたい!
Model & Stylist: Takumi Urisaka
Text: Takafumi Hojoh