この冬おしゃれな大人の着用率が高かったパタゴニアのダウン。デザインも機能もカラーリングもバリエーション豊富で、幅広いシーンに対応するうえ、個性も存分に打ち出せる。
01:パタゴニアのプルオーバーダウン
「”NEO VINTAGE(ネオ・ヴィンテージ)”と呼ばれる2000年代初めのパタゴニアを集めていて、こちらは古着屋で見つけました。どこを探してもない色だったのと、プルオーバー型に一目惚れ。古着市場でもなかなか出回らないものだったので、発見できたのは奇跡的でした。ビビッド過ぎないマンゴーイエローと裏地の赤の組み合わせはパタゴニアファンにはたまらない逸品です。インナーとして着るなら、Tシャツに合わせ上からジャケットを羽織るような感じで。アウターとして街で着るときは、今日みたいなスラックスや革靴を合わせるなど、全体的にアウトドアすぎないように心がけています」
「首元がざっくり開けられる深めのハーフジップもお気に入りのポイントです。今日みたいにシャツを合わせてもいいし、タートルネックとも相性が良い。インナーで雰囲気が変わるのでスタイリングの幅が広がります」
「カンガルーポケットは見た目以上に大容量でモノがたくさん入り、裾やフードはドローコード仕様なので防寒機能も高め。軽くて持ち運びも容易なので、趣味の登山でも重宝しています」
02:パタゴニアのインナーダウン
「厚手のアウター1枚で勝負するのではなく、レイヤードで防寒をしたいタイプなので、インナーダウンは色々と試してきましたが、パタゴニアのこれが最高という結論に! 薄い見た目と軽い着心地に反して、ここまで暖かいものはありませんでした。アウトドア由来のブランドらしく、無駄のないデザインなので飽きがこないですし、身体にフィットする設計で動きやすい。黒を基調にしたシックなコーディネートをすることが多いのですが、黒でまとめてもスポーティーな化繊のテクスチャーが入ることで丁度いい抜け感も与えてくれるんです。ポータークラシックのロングコートの中にこれを着て冬を乗り切るのが僕の定番スタイル。5年着続けていますが、今後もリピート決定です」
「身幅もアームもジャストフィットで、上に着るもののシルエットが崩れないのが有難い。防風性が高いので、上に重ねるアウターはウールやコットンの一枚地でも問題ありません。暖房の効いた場所では脱いでコンパクトに畳んでおくこともでき、使い勝手が抜群。インナーダウンは都会のライフスタイルにぴったりだと思います」
「オーバーシルエットのアウターの下にハイネックを入れると、引き締まった印象になるのもポイント。メガネはayameの華奢なメタルフレームのものを選び、顔まわりに軽さを出すことを意識しました」
03:パタゴニアのフローズン・レンジ・パーカ
「ダウンはアウトドア感が強くて敬遠していましたが、アーバンな雰囲気に惹かれて、数年前に購入しました。首までボタンが留められる仕様で抜群の暖かさ。ダウン特有の野暮ったさもなくて、縦にストンと落ちるシルエットはモダンで理想的でした。一枚でサマになるので重宝していますが、存在感も強いので、オールブラックの着こなしは避けて、パンツで色を入れたり、アイウェアや時計で遊びを効かせたりして着ることが多いですね」
「生地と同色のゴアテックスロゴが控えめなのもお気に入り。東京は外が寒くて電車や室内が暑すぎるからTシャツとのセットがちょうど良いです」
「お尻まで隠れる丈はコートっぽさも出て、後ろからのシルエットが上品。ダウンに求めるのは機能性と動きやすさですが、上品さもあるとなお良い。ダウンはこれを含めて3着持っていますが、他のダウンは丈が短くて野暮ったいので、こればかり着ていますね」
04:パタゴニアのダウンパーカ
「良い意味でちょっと野暮ったさの残るパタゴニアのダウンを探していて、3〜4年前に幡ヶ谷にあるパドラーズコーヒーで開催されていた古着イベントにて購入しました。2000年代初期のもので、愛嬌のあるフォルムと配色に一目惚れでした。着心地は、とにかく暖かいところがお気に入り。めちゃくちゃ寒がりですが、中はあまり着込まなくても暖かいので、ロンTの上からガバッとラフに着る感じが定番です」
「普段は自転車通勤なので丈と身幅が邪魔にならないMサイズがベスト。現行にないデザインで他と被らないし、いなたいブルーも古着好きとしてはたまりません」
「顔まですっぽりと覆うフードで、寒さも全く感じません。以前は耳や顔が寒さで痛くなることもありましたが、このダウンを手に入れてからはそんなことも無くなりました。寒くなってくるとほぼ毎日といっていいほど、この暖かさに依存しちゃってますね」