2023.02.12

ザ・ノース・フェイス、ギャップ…おしゃれな大人の「黒ダウン」着こなし6選

おしゃれな大人のワードローブには必ず入っている黒ダウン。定番アイテムゆえに、着こなし方で差をつけたいもの。達人のコーディネートを参考に、ワンランク上の黒ダウンスタイルを構築しよう。

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01:ギャップのダウンジャケット

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山下武紘さん/美容師 美容師として活動する傍ら、食への好奇心を生かしエッセイを執筆するなど幅広いジャンルで活躍中。

「NYと韓国によく行きますが、ともに冬は極寒。ウールのコートでは到底乗り切れないので、ダウンアウターを探していました。そしてブックオフの古着コーナーで発見したのがオールドのGAP。ジャンク品が積まれた中にさりげなく混じっていましたがこれは掘り出し物でした! 昔のGAPって面白いんですよ。今のニュートラルな雰囲気もいいのですが、昔のものは機能的なディテールが盛り込まれいて、テックなデザインが特徴。これも裏地に数種類の異素材を使っているし、内側にはウエストゴムが入っていてすごくフィットするので動きやすい。ポケットの数は計5つと収納力が高く、襟に収納できるフードと、何かと気が利いています。しかもビッグフォルムがちょうど今の気分で、まるで布団みたいにすっぽり包み込んでくれるんです。東京でも海外でも、ヘビーユースできそうです」


「ボリュームのあるシルエットは、きれいめなアイテムと合わせてストリートなテイストとのメリハリ、そしてシルエットのメリハリを楽しみます。今日はジルサンダーのウールシャツやコム デ ギャルソン・オムのスラックスを合わせました。ウォレットチェーンでシルバーの輝きをプラスしたり、足もとはボッテガ・ヴェネタのブーツでボリュームを足しました」


「2色のフリースとナイロン素材を切り替えた裏地に、中が一目で分かるメッシュポケットと、まさにオールドギャップらしい作り。ちなみにフードを収納している襟は、ジップが外に出ない縫製で、つるりとした見た目がミニマルです」



02:ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングの ダウンコート

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児玉孝志さん/ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング PR グリーンレーベル リラクシングのPRを担当。トレンド感をミックスしたクリーンなカジュアルがお得意。本誌のスナップ企画でも毎度、注目の的!

「毎年好評を博している、ブランドオリジナルのダウンコートは、不要な羽毛の再生を目指す『グリーンダウンプロジェクト』のリサイクルダウンを使用。見た目のデザインももちろん大事ですが、今の時代らしいサステナブルな志向が反映されたアウターは、着ていてポジティブな気持ちになれます。真冬でも中はロンT一枚で十分に暖かく、これさえ着ていれば“どんな寒さもなんとかなる!”と思える、頼りがいのある一着です」


「表地はポリエステルとウールを採用した、ハリ感のあるタイプライター生地に。ゆったりとしたシルエットでありながら、無駄な装飾を省いたすっきりシンプルなデザインは、アウトドアっぽさがなく、どこか都会的に着こなすことができます」


「ダウンは休日に着ることがほとんど。このコートは多少カジュアルなアイテムを合わせても、ほどよくきれいめに見えるところが優秀。今日は全身モノトーンでまとめてシックな雰囲気にまとめました。足もとだけ白にすることで、さりげない軽やかさをプラス。まさに大人におすすめしたいコーディネートです」



03:デサント オルテラインの ダウンジャケット

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岡本 碧さん/TF バイヤー 五本木に店舗を構えるセレクトショップ「TF」のバイヤー。次に狙っているのは「少しだけ野暮ったく見えるクラシックなダウン」だそう。

「DESCENTE ALLTERRAINの水沢ダウン ハイスペックモデル『マウンテニア』はアウトドアシーンに申し分のない一着。高い耐水性があり、雨や雪などの過酷なシチュエーションでも快適に着用できるんです。ダウンはテック系に振るか、デニムでラフに着るか、その二択になりがちですよね。 “ダウンを着て終わり”みたいにあっさりした雰囲気に見せたくなかったので、今年気分の柄パンを合わせてみました。ダウンの存在感に負けないように、ほどよくボリュームのあるシルエットを選んで“アウトドアすぎず都会的すぎず”なイメージに仕上げています」


「フード部分にパラジップを採用しているため、使用しないときはフードをコンパクトに収納することができます。さらに脇下にはピットジップベンチレーションをあしらって、衣服内にこもりやすい熱や湿気を逃がせるような仕組みに」


「適度なオーバーサイズになったことで、よりタウンユースしやすくなったのが特徴。ダウンはとにかく暖かいというところが魅力ですが、“寒いから着る”というよりは、独特のボリューム感をコーディネートの軸に取り入れたい日に選ぶことが多いですね」



04:ワイドット バイ ノルディスクの ダウンジャケット

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霜降高明さん/alpha PR 国内外の注目ブランドを取り扱うalpha PR。UOMO本誌のルポやスナップ企画の常連としてもおなじみ。

「冬はできるだけ薄着でいたいので、アウターはウールコートよりもダウンをよく着ています。スポーティなタイプよりも街でも着られるような、ちょっぴりデザイン性があるものが好みです。今シーズン出会ったのが、ドイツ発のダウンブランド『イエティ』が前身となった『ワイドット バイ ノルディスク』の一着。タイトなボトムだとダウンのボリューム感が強調されて、暑苦しく見えてしまいそうなので、少し太めになったノルディスクのミリタリーパンツでバランスアップ。オールブラックでスマートな雰囲気に仕上げました」


「前立ての部分やポケットのフラップにまで、羽毛がしっかり入っているところにこだわりを感じます。またネック部分はドロストで絞ることができる上、首もとの内側はリブ仕立てになっているので風が入りにくく、極寒の日も安心なんです」


「表面はダウン特有のキルティングや無駄なディテールがなく、プレーンなブルゾンのような表情。レングスも短めに設定されているため、すっきりと着られるのが強みです。さらに最高品質のクリスタルダウンを採用しているから、クオリティもお墨付きなんです」



05:ザ・ノース・フェイスのダウンジャケット

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力石恒元さん/エディター、コピーライター UOMO本誌のほか数々の雑誌、オウンドメディア、SNS、広告などさまざまなメディアで活躍。ファッションやカルチャー、ライフスタイルを主軸に、著名人インタビューも得意とするエディター。

「メンズノンノモデルの中田圭祐くんが撮影時にこのUS製のヌプシを着てきていて、どこで買ったのかを教えてもらい即購入しました。素材自体は日本製と変わらず、丈夫なリップストップナイロン。違いは身幅のサイズ感で、US製は全体的に大きめな作りになっています。700フィルパワーなので冬の早朝ロケにも使えるんですが、日常生活ではTシャツ一枚に合わせても十分なスペック。なので今日もおもちゃ屋さんで購入したお気に入りの古着Tにざっくりと羽織っています」


「ダウンはコンパクトに着たい派なので、ジャストで着られるUS規格のSサイズを着ています。身幅のサイズに合わせると、若干着丈が短めになります。今日はそこを活かしてトップスをタックインし、すっきりしたスタイリングに仕上げています。あえて長めのインナーをレイヤードするのもアリです。袖にはUS製限定の700の刺繍付き」


「黄色のダウンマフラーを持っていますが、アウターは合わせやすさを最優先に黒を選びました。ヌプシといえば、な2色のカラーブロックも好きですが、僕が選んだものは黒一色。このくらい控えめなデザインが気に入っています。ほぼ使わず入れっぱなしのフードは、襟にボリュームをいい具合にプラスしています」



06:ザ・ノース・フェイスのヒムダウンパーカ

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山田昭一さん/people showroom代表 アウトドアギアに特化したショールーム「people showroom」代表。ファッション、アウトドア業界での経験を生かし、PRをはじめ、ライター業やブランドディレクションにも携わる。

「仕事柄、ダウンはいっぱい持っていそうに思われるのですが、実は全然持っていなくて。去年買ったザ・ノース・フェイスのヒムダウンパーカが僕の一張羅です。それまでは、古着のマーモットのダウンを着ていたのですが、撥水性が落ちていてさすがに真冬のアウトドアロケだと心許ない。そこで、ロケの待機中でも絶対に寒くないということでおすすめしてもらったのが、ヒムダウンパーカ。表地がGORE-TEX® INFINIUM™で、軽量なうえに高い防風性を備えていることが決め手でした」


「ロケ用に購入したこともあって、色は現場で目立たないブラックにしました。動きやすいカジュアルな服と合わせることが多いのですが、子供っぽくならないように、組み合わせるインナーやパンツは素材感を変えるようにしています。今日はグラフペーパーのリネンシャツを合わせて、都会にも馴染むように意識しました。これなら、ロケの後の商談でも違和感なく臨めます」


「お気に入りのディテールは、ボリューム抜群のフード。ドローコードを締めれば目元以外を完全に覆ってくれるので、突風が吹いても安心です。フードは取り外しもできるので、クルマを運転する時は外していますね。ただ、都会で着るのにはオーバースペックすぎるので、今年は中間のスペックのインナーダウンを探しているところです」




Lead text:Tetsu Takasuka

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