ファンの間で人気を集めるパタゴニアの浮世絵グラフィック、実は創業当時からラインナップされていた。1972年にカリフォルニア州ベンチュラにオープンした第1号店「グレート・パシフィック・アイアン・ワークス(GPIW)」に由来する限定コレクションに込められたメッセージを、マーケティング部の牧野知生さんのコメントとともに紹介しよう。
環境保護運動が起こった70年代に思いをはせて
「コレクションの名前にもなっているGPIW(グレート・パシフィック・アイアン・ワークス)は、1972年にオープンしたパタゴニアの第一号店の店舗名です。50年以上たった今も創業当時と変わらず、同じ場所にあります。オープン当時の70年代は現代につながる様々な環境保護運動が始まった時代でもありました。『アースデイ』もそのひとつです。そんな時代に思いをはせられるように、デザインやカラートーン、そしてグラフィックなども当時のデザインが採用されています。キャップから、スウェットやTシャツ、バックパックと幅広いコレクションになっています」(牧野)
パタゴニアの黎明期だった1969年、サンタバーバラで起こった大規模な原油流出事故に地元市民が抗議し、海岸を守るための行動を起こした。この事件に触発されて、1970年にアースデイが誕生。そして1972年、「グレート・パシフィック・アイアン・ワークス」のロゴを掲げて以来、パタゴニアは環境保護に関するアクティビズムに全力で取り組んでいる。
今回のコレクションも、はぎれと回収されたペットボトルを利用したリサイクル素材を100%使用し、フェアトレード・サーティファイド(公正貿易認証)の縫製を採用してつくられている。
01.GPIW・アップライザル・フーディ
裏起毛のふんわりした着心地にも心酔
着た瞬間に包まれるような裏起毛の肉厚スウェットに、ファンも多いアップライザル・フーディ。カンガルーポケットの中までふんわり起毛され、ハンドウォーマーとしても機能してくれる。展開カラーによってグラフィックが異なるのも魅力で、アンバーブラウンは浮世絵風のバックプリント入り。
02.GPIW・アップライザル・スウェットパンツ
サイドのレトロなロゴがアクセント
前出のフーディと同素材、リサイクルポリエステル&リサイクル・コットンのスウェットをふんわり裏起毛されたパンツ。両サイドにあしらわれたレトロなデザインロゴも今の気分にマッチ。ストーンブルーの展開もあり、ロゴのフォントが違うので要チェック。
03.GPIW・オーガニック・ポケット・Tシャツ
GPIWロゴをオーガニックコットンTで
レトロのトレンドで人気再燃のリンガーTシャツもラインナップ。トリミングと同色のポケットが付くのも気が利いている。背面には創業当時にも展開された浮世絵バックプリントが。オーガニックコットンTは着心地だけでなく、一般的なコットTに比べ水の使用量と二酸化炭素排出量を大きく削減できる点も魅力だ。
04.ロングスリーブ・GPIWクレスト・オーガニック・ベースボール・ティー
配色のベースボールTもラインナップ
袖が配色になったオーガニックコットン製のロンT。胸にはさり気なくGPIWのサークルロゴが。フレアジーンズに合せれば即、レトロアメカジが完成するパワーアイテムでもある。全4色展開で、スチームブルーのみワントーン。
05.GPIWクレスト・メッシュ・ハット
オールメッシュのライトなBBキャップ
漁網リサイクルでおなじみのブレオのネットプラス素材をつば芯に使用。フロントにGPIWロゴワッペンだけの、オールメッシュが新鮮だ。フードアウターと併用する際に快適。バックはスナップベルトでサイズ調整も可能。スマックレッドとの2色展開。
06.GPIWクレスト・レトロ・バイザー
レトロ感の演出に最高のアクセサリー
フラットなツバの形状など、レトロ感が魅力のオーガニックコットン製バイザー。ヘッド部分がふんわりしていて、着け心地も上々。センターにGPIWロゴワッペン付きでツバ芯はネットプラス素材。サーフボードイエローとの2色展開。
07.GPIW・リッド・パック 28L
防水仕様の機能的なバックパックも
オーガニックコットン・キャンバスにPETフィルムをラミネートしたタフなバックパック。メインコンパートメントにPC専用スリーブがあり、フロント、蓋裏にはファスナーポケットが。頼りになる収納性はもちろん、2タイプのロゴパッチとレトロ感のあるデザインにも心惹かれる。プルームグレーのみの展開。縦48×横27×マチ13cm。
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Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori