着慣れた定番アイテムもハイプライス&ラグジュアリーな一枚となると違いは歴然。シャツへの造詣が深い3人が試着してレビュー! 究極のシャツ、そのクオリティはいかほどか?
試したのはこの3人
カシミヤ×リネンのクリーンな風合い
I am dork | カシミヤ×リネンシャツ ¥74,800
カジュアルな一枚こそシャツ専業の技術が光る
素朴ながら美しいカシミヤ×リネン。
シャツ¥74,800/アイアムドーク(メイデンズショップ) Tシャツ¥8,800/3tokyo ジーンズ¥42,900/マーティー アンド サンズ(フィギュアインク ショールーム) メガネ¥49,500/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ)
カシミヤ×リネンの着心地が新鮮(増井)
増井 カシミヤの暖かさとリネンのシャリ感、両方のいいとこ取りをした素材にオリジナリティがある。袖を通すとタフな生地という印象で、襟と袖には肌当たりのいいキュプラの裏地がついているのも気がきいています。
柳 襟のロールをキープする隠しボタンダウンや、袖にきれいなドレープが出るプリーツと、美しいディテールを追求しているのに、フォルムをあえて崩しているのが秀逸。ラリー・クラーク監督の映画『KIDS』のムードを表現しつつ、老舗工房が仕立てたと聞いていろいろ納得です。
松岡 僕もひと目でスケーターカルチャーの雰囲気を感じました。リネン混の素朴な質感と、ダルトーンの色味がいい。ゆるいシャツを丁寧に作り込むギャップが最高です。
三者三様の目利きが高級シャツに求める条件は?
柳 シャツ専業ブランドのPRを担当していたこともあり、明らかに手間と時間がかけられた丁寧な縫製に惹かれがち。ドレス仕様ではなく普段着として5万円を超えるシャツにはなかなかお目にかかれないので、今日はどんなものに出会えるか楽しみです。
松岡 僕もシャルべのシャツをオーダーしたことがありますが、お金をかけるからには素材のよさは譲れない。ハズしすぎたデザインではなく、シャツ然としたスタンダードな美しさが欲しい。そのうえで、肩肘張らずに日常使いできれば最高です。
増井 なるほど。僕はラフさが最も大切かも。ばさっとはおれるネルシャツみたいな感覚で着たい。一見、なんてことのないカジュアルなシャツなのに、実は最高級の着心地に包まれているというのが、密かな贅沢かなと。
柳 日頃からドレスが得意な松岡さんも、抜け感のあるスタイルの増井さんも、各々のワードローブにハマるのが絶対条件ということですね。
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Hair&Make-up:Narumi Tsukuba
Stylist:Masanori Takahashi
Model:Reiji Kurosawa
Text:Takako Nagai