1989年に誕生したパタゴニアの冬の定番、ダウン・セーター。2007年にはいち早くリサイクルポリエステルを採用し、2014年からはトレーサブルダウン100%に。そして今季は漁網から生まれたネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100%へとアップデート。進化する名品に合せたいパンツとキャップもピックアップ!
01:ダウン・セーター・ベスト
3シーズン愛用できて使い勝手抜群のダウンベスト
気温差が激しい時節に活躍してくれるダウンベスト。ダウンジャケットを着るほどではないというときに重宝するのはもちろん、車移動が中心というライフスタイルの人にも支持されている。体が冷えを感じるボディ部分を暖めてくれて、袖がないからアクティブに動けるのが最大の魅力だ。
パタゴニアの名品ダウン・セーター・コレクションが今年、再デザインされた。防風シェルが海洋プラスチック汚染の原因のひとつでもある漁網をリサイクルした、ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン100%のリップストップに切り替わったのだ。この製品を選ぶことで、海洋プラスチック汚染の削減に貢献できるのは、文化系アウトドア男子にとってちょっとうれしいニュース。
ダウン・セーター・ベストはアームホールにも余裕があり、フリースやセーターの上に羽織れるのもうれしいポイント。一枚でアウターやインナーダウンに、そしてレイヤードの着こなしにも最適。ファスナーまでワントーンだからコーディネートもしやすい。
02:ダウン・セーター
セーターのように着やすいライトダウンジャケット
その名の通り日常的に着やすいライトダウンジャケット。軽量な防風シェルにRDS認証済み(レスポンシブル・ダウン・スタンダード/責任あるダウンの調達基準をクリア)の800フィルパワー・ダウンが詰まっている。縫製はフェアトレード・サーティファイド(公正貿易認証)と倫理的につくられているのもパタゴニア製品の魅力。
スタンドカラーのベーシックなデザインは、合せる服を選ばず、さまざまなシーンで着ることができる。きれいめコーディネートに取り入れれば抜け感の演出に、ジーンズやチノパンでレトロなアメカジムードをまとうもの一案。文化系アウトドア男子のマストハブとして要チェック。ワントーンだけでなく、ファスナーが配色のパターンも展開。
03:ダウン・セーター・フーディ
防寒効果の高いフード付きバージョンもラインナップ
ダウン・セーターにはフーディタイプもあるので、用途に合わせて自分好みの一着を見つけやすい。防寒性を求めるなら口元まで覆うフード付きが心強い。フードには調整コードが付き、フィット感を変えられる。袖口はゴム仕様、裾を絞れるスピンドルコードも備え、PFCフリー(フッ素化合物不使用)撥水加工済みと機能面も申し分なし(ダウン・セーターシリーズ共通のスペック)。
ちなみに今シーズンのダウン・セーターシリーズの内ポケットの下には「WEAR IT REPAIR IT HAND IT ALONG(リペアしながら愛用して、もし不要になったら誰かに譲って)」というメッセージパッチが付いている。このキャンペーンに呼応して、ちょっとした穴などをすぐに補修できるリペアパッチが付属するのも粋なはからいだ。
04:アウトドア・エブリデイ・パンツ
毎日はきたくなるようなグッドデザインパンツ
ウェビングベルト仕様で裾にゴム入りのイージーパンツ。速乾性を備えたリサイクル・ナイロン100%を使用した生地にDWR(耐久性撥水)加工を施しているから、水の中でも着用できるという優れモノ。UPF(紫外線防止指数)50+のUVプロテクション付きとアウトドアのアクティビティにぴったりだ。
このパンツが“エブリデイ・パンツ”と言われるのは機能だけではなく、はきやすくて合わせやすいデザインにも理由がある。サイドファスナーポケット付きのユーティリティスタイルが、モダンな文化系アウトドア感を演出してくれるし、裾ゴム仕様はシューズとのバランスが取りやすい。もちろん、ダウン・セーターとも好相性。
05:P-6 ラベル・トラッド・キャップ
フィッツロイ・ロゴが映えるクラシックキャップ
キャップ類も多様に展開するパタゴニア。中でもフィッツロイ・ロゴがフロントに配されたBBキャップは人気が高い。伝統的なロークラウンのやわらかい6パネル構造でバックにアジャスターも付き、アウトドアからシティまでシームレスに使える。シンプルなコーディネートに、文化系アウトドアの雰囲気が簡単に添えられる最強小物。
パタゴニアが環境保護のためにいち早く取り組んだオーガニックコットンを本体に、つば芯には漁網リサイクルのネットプラス素材を使用。パタゴニアが牽引する、“たったひとつの地球を守る”取り組みを融合したプロダクトとしてもストーリーのあるアイテムだ。
大人が買うべき「パタゴニア」
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori