例年よりも早く気温が低くなり、「ダウンジャケットを買わねば」と思っている人も多いはず。王道アウトドアブランドもよいけれど、一味違うものを探しているなら日本のデザイナーブランドをチェックするのがおすすめ。ダウンのほか、デザイン性の高いパフジャケットも交えた珠玉の6選をお届けしよう。
Comme des Garçons HOMME|DOWN JACKET
配色やシルエットで変化をつけたベーシックダウン
タイムレスなベーシックスタイルを提案するコム デ ギャルソン・オムらしいダウンジャケット。太幅ステッチのクラシックなスタイルを踏襲しつつ、カーキ裏地の配色や、ダウンをたっぷりと詰めたボリューミーなフォルムでトレンド感を演出する。大振りのフードは取り外し可能で、スタンドカラージャケットとしても着られる2WAY。
ダウンはフランス産のホワイトダック、表地はワッシャー加工を施したやわらかい風合いのポリエステル生地、袖口にはリブのインナーカフ、裾はスピンドルコードで絞れる仕様とあくまで上質なベーシックを追求。左袖にあしらわれたロゴ入りのベルクロパッチがさりげないアクセントに。スーツの上にも羽織れる大人のダウンジャケットだ。
UNDERCOVER|DOWN JACKET
ヨークの切り替えが活きるレトロスタイルが新鮮
ベージュ×レッドの鮮やかな配色が目を引く。肩部分のウエスタンヨークのボア切り替えが、ヴィンテージの名品ダウンベストを彷彿とさせる。袖と身頃をリブニットでつないだレイヤード風のデザインも新鮮だ。ほどよくリラックス感のあるシルエットで、シンプルなコーディネートの鮮度を上げたいときにはうってつけ。
中はダウン90%、フェザー10%と、ダウンジャケットとして申し分なし。袖は面ファスナーテープで調整できるクラシックなディテール。ポケット裏やスタンドカラーの襟裏にもボアがあしらわれ、ぬくぬく暖かいのも特筆。襟を開くとボア襟になって、スタンドカラーとはまた違った雰囲気が楽しめる。
visvim|KHUMBU DOWN JACKET
泥染めによるヴィンテージ風の表情に魅せられる
伝統的なものづくりの手法を現代のプロダクトに落とし込み、モダンヴィンテージの名品を生み出すビズビム。ダウンジャケットにはビズビムが10年以上前から取り組む、鹿児島県・奄美大島の泥染めが用いられている。独特のムラや風合いを携えた個体差のある仕上がりは、土地の自然を活かした有機的技法のたまものだ。
スタンドカラー、袖口にはゴム入り、裾には調整紐と、デザインはシンプル&クラシック。ボリュームのあるドロップショルダーのシルエットやゆとりのあるアームホールに今の時代感が。ホワイトグースダウン100%だから軽量であたたかく、着た瞬間から体になじむ。そんなダウンを探しているならビズビムがベスト。
Maison MIHARA YASUHIRO|Bottom Layered Down Blouson
ユーモアとモードを感じる再構築的なデザイン
1990年代の東京の空気感を表現した今シーズン。コレクションのテーマを象徴しつつミハラヤスヒロらしいユーモアとギミックをきかせたダウンジャケットもラインナップ。90年代に流行した切り替えデザインをベースに、ウエスト部分には別のダウンジャケットが逆さまに巻き付くようにドッキングされている。解体再構築を得意とするブランドらしい、現代アートのような一着に仕上がった。
中には軽鴨のダウン90%&フェザー10%、パーツも本格的なものを使用。生地は防水性に優れ、天然素材のような質感が魅力のタスランナイロン糸のグログランファブリックを採用して、モード感のあるルックスに。王道ダウンジャケットをオマージュしたシニカルなメッセージロゴがアクセントとして存在感を放つ。
sacai|Padded Blouson
アウトドアスタイルにモード感をプラス
アウトドアやミリタリーを再解釈したコレクションを展開した今季のサカイ。このパデッドパーカもそんなエッセンスが感じられるアウターだ。中わたには機能的なプリマロフトを採用し、70年代のヘヴィデューティスタイルに見られるダウンジャケットを、サカイのフィルターを通してモードな雰囲気に仕立てた。
両サイドにスリット、随所にあしらわれたドローコード、背面にはストームシールド(ヨーク)、フード裏には粗めのボアとタフなディテールが際立つデザインを、光沢のある生地が洗練されたルックスにまとめる。このハイブリッドがサカイらしさでもある。シンプルなコーディネートをモードにスライドするパワーブルゾンだ。
kolor BEACON|Quilted Shell Jacket
Y2Kな配色とファットなフォルムにひと目惚れ
自由な発想でベーシックなデザインをカラーらしくアレンジするカラー ビーコン。ブランドのエッセンスを凝縮した今季のパデッドアウターは、ボリューム感のある丸いシルエットながら軽い着用感が魅力。モダンなオーバーサイズのショート丈で、着たときのバランスが最高にいい。ワイドパンツもスリムも、バギーやフレアにもナチュラルにフィットして、合せるボトムを選ばない。
ボディの配色はもちろん、ネオンオレンジのアクセントパーツにも旬のY2Kムードが漂い、光沢のあるなめらかな生地がファッション感度を高める。機能的中わたとしておなじみの「プリマロフト」をたっぷり詰めてこのシルエットを実現した。
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エフ アイ エル トウキョウ TEL:03-5778-3259
カラー TEL:03-6427-6226
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サカイ https://www.sacai.jp
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