2022.11.10
最終更新日:2024.03.08

スタイリスト二村 毅と考える、ファッションと「落ち葉色」との優しい関係 PART.2

気づけば黒、ネイビー、グレーの服を選んでいる都会の大人たちへの、スタイリスト二村毅氏からのはっとさせる新提案。それが“枯れた葉っぱ”、つまり自然にある色=茶系色の服を取り入れるというもの。もともと馴染み深い色ではあるけれど、自然や季節にもっと寄り添いながら着てみると気分がひと味違う。それこそ大人のファッションの楽しみ方だ。

HIGHLAND TWEEDSのラムズウールマフラー

ハイランドツイードのラムズウールマフラー
通常のウールよりも繊維が細いため、ソフトで軽やかなつけ心地が味わえるイギリス産ラムズウール製のマフラー。このブランドといえばすぐに連想される王道のブリティッシュチェックもベーシックでいいけれど、大人ならあえて無地のブラウンを選んで首元にさりげなく渋みを加えるのも粋だ。¥5,280/ハイランドツイード(メイン)

ENGINEERED GARMENTSのヘビーツイルチェックシャツ

エンジニアド ガーメンツのヘビーツイルチェックシャツ
左右非対称の胸ポケット、肘の補強布など昔ながらのワークディテールを再現した厚手のチェックシャツは、こげ茶×オレンジの温かみのあるチェック柄も相まって実にクラシックな趣。デニムに合わせつつインナーやフリースでもオレンジや茶系を差し、時には王道のカントリーテイストに染まればつい外に出かけたくなる。 シャツ¥35,200・帽子¥5,500/エンジニアド ガーメンツ ロングスリーブTシャツ¥9,680/ピルグリム サーフ+サプライ 手に持ったフリース¥18,700/エル・エル・ビーン(L.L.Beanカスタマーサービスセンター) デニムペインターパンツ/スタイリスト私物

Harley of Scotlandのシェットランドニット

ハーレーオブスコットランドのシェットランドニット
英国の伝統的なシェットランドニットはシームレスで着心地がよく、クルミ科の植物「ピーカン」由来のカラーも見事。コーデュロイパンツ、クラークスのワラビーを同系色でまとめ、カシミヤマフラーでグリーンやオレンジを効かせて自然の色をまといながらエレガントに。 ニット¥15,180/ハーレーオブスコットランド(ザボウ渋谷店) パンツ¥19,800/ピルグリム サーフ+サプライ マフラー¥28,600/ダブル ジェイ ヘンダーソン スコットランド(ビショップ) シューズ¥25,300/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン)

L.L.Beanのマウンテンアノラックと Blundstoneのサイドゴアブーツ

エル・エル・ビーンののマウンテンアノラックとブランドストーンのサイドゴアブーツ
林業や農業などさまざまなフィールドで働く人たちのオーセンティックな装いからも常々インスパイアされているという二村さん。褪せたオレンジのマウンテンアノラックにインディゴデニム、足元にはタスマニア発ブランドストーンのサイドゴアブーツで、豊かな自然と調和しながら街にも順応するスタイルにブラッシュアップ。 アノラック¥9,790/エル・エル・ビーン(L.L.Beanカスタマーサービスセンター) ニットパーカ¥44,000/バトナー × ビームス プラス(ビームス プラス 原宿) ブーツ¥26,400/ブランドストーン(ヤエカ ホーム ストア) デニムパンツ/スタイリスト私物

INVERTEREのダッフルコート

インバーティアのダッフルコート
ダッフルコートといえばついネイビーやグレーを選びがち。しかし今ならこんなブラウンカラーが秋の情景とも自然にマッチする。英国の老舗が手がける一着は重厚なウールのヘリンボーン仕立て。レトロな配色のフリースとも相性抜群だ。 コート¥173,800/インバーティア(アイメックス) フリースジャケット¥9,790/エル・エル・ビーン(L.L.Beanカスタマーサービスセンター) Tシャツ(2枚パック)¥15,400/グラフペーパー スカーフ¥16,500/フィンセンツォ ミオッツァ(真下商事) ブーツ¥26,400/ブランドストーン(ビームス 原宿) デニムパンツ/スタイリスト私物

Russell Moccasinの「プレミア カントリー オックスフォード」

ラッセルモカシンの「プレミア カントリー オックスフォード」
古きよき時代の林業従事者のためのハンドメイドブーツがルーツにあるラッセルモカシン。こちらのスエードや表革などの異素材コンビネーションに合わせて茶色のトーンも切り替わったオックスフォードシューズは、まさに自然に馴染む色を都会的な感覚で楽しめる一足だ。¥92,400/ラッセルモカシン(ピルグリム サーフ+サプライ)



Direction&Styling:Tsuyoshi Nimura 
Photos:Hiroaki Aoi 
Model:Kenjiro Tateyama 
Composition&Text:Kai Tokuhara

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