2022.11.01

ハリウッドザコシショウは黒ブリーフに愛があるか?

UOMO12月号「人生最後のアンダーウェア」特集。誰に取材しようか。そうだ、あの人がいる。上半身裸に黒のプロレスパンツ一枚、がトレードマークの芸人ハリウッドザコシショウさん。これはもうパンツに惜しみない愛を注いでいるに違いない! と、満を持して取材をオファー。その結果やいかに。

もう6年ぐらいはいてるけど、1回も捨てたことはない

ハリウッドザコシショウ 

芸人 ハリウッドザコシショウさん

黒ブリーフ一丁で誇張モノマネなどの独創的な芸を披露するハリウッドザコシショウさん。もはや代名詞ともいえる一枚だが、こだわりは特にないという。

「こだわりなんて全然ないですよ。ドンキで売っているプロレスパンツが安かったから買っただけです。そもそも最初は白ブリーフでやっていたんです。昔、タモリさんが白ブリーフをはいてイグアナのモノマネをやっていて、そのイメージがあったから自分も真似してやっていたんですけど、やっぱり白ブリーフだと露骨すぎるじゃないですか。それで黒に替えたらR-1で優勝できたので、そこからずっとはいている感じです。

本当にこだわりなんてなくて、強いて言うなら、はみパンに気をつけているぐらいですかね。さすがに一枚だけだとぽろりの危険性があるので、下にもう一枚ブリーフをはくようにしていて、はみ出たとしても違和感がないように黒で揃えています。

前に誕生日プレゼントか何かで後輩から10袋もらったので、ストックはけっこうありますね。でも、まだ全然残ってます。黒パンツは4枚ぐらいを使い回しているんですけど、最初に買ったときのものをいまだに使ってるんですよ。安物だからゴムのところの糸がほつれたりするんですけど、縫って使ってます。なんでですかね。別にストックがあるから捨ててもいいのに、何かもったいなくて。

だから、もう6年ぐらいはいてるけど、1回も捨てたことはないです。これもこだわりとかそんなんじゃないんですよ。なんていうのかな。例えば賞レースに出ることになって急に衣装を豪華にする芸人がいたんです。でも、そんなのまったく見たくないじゃないですか。いつもどおりでいいんですよ。ちょっと調子がよくなったからといって、いいパンツにしようという考えがつまらなくさせるんです。なので、使えるうちは縫って使う。シンプルな話ですよ」


PROFILE
1974年静岡県生まれ。大阪NSC11期生。2016年、「R-1ぐらんぷり」優勝。’09年から毎日欠かさず投稿しているYouTubeも人気。



Videographer:Anna Fujino
Photos:Kanta Matsubayashi
Text:Masayuki Sawada

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