2022.10.08

【試着ルポ】今こそ買い時。「パタゴニア」2022年秋冬ダウンを展示会で着てみたら…

残暑も過ぎ、ダウンジャケットの購入気分が上がる10月に突入。人気の「パタゴニア」2022年秋冬展示会にもダウンやアウターが目白押しだった。編集部員が厳選したウェアの試着ルポでリアルな着用感をチェックしよう。

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意識も質も高い系のパタゴニア!

ようやくダウンジャケットを買うべき秋が来た。文化系アウトドア男子に支持される「patagonia(パタゴニア)」の店舗やオンラインストアにも、最新の防寒衣料が勢揃いしている。だがちょっと待て、せっかくの長く使えるアウターだけに、しっかりと吟味したい。


そのためには、ウェブ界隈で毎日のように目にする「パタゴニア」の製品ニュース以上の説得力を持つ、プラスアルファの優良情報がカギとなる。そこで、先に開催された「パタゴニア」2022年秋冬展示会から、編集部員たちのリアルな試着模様をお届け。肌感覚の試着ルポは必ずや買い物の参考になるはず。



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展示会の切り込み隊長ズは、お馴染みのY神(奥)とH條(手前)。さっそく試着といきたいところだが、そこは「パタゴニア」、入り口付近に置かれた環境意識向上ポスターの前で足が止まってしまうのだった。

ポスターには「これまでに作られたプラスチックはすべて地球上に残りつづけています。焼却されたか宇宙へ打ち上げられたりしないかぎりは。」とある。


Y神:わかった? ちゃんとしなきゃダメ。


H條:はいわかりました!



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取材陣はY神とH條に加えてウェブ編集長の山崎もジョイン。山崎は通勤着や私服はもちろん、趣味のスノーボードやジム通いのウェアまで「パタゴニア」で全身揃えているほどのヘビーユーザーでもある。

さて、秋冬サンプルがずらりと並ぶ中で取材ルポの推しアイテムを見極める2人だが…。


山崎:「パタゴニア」と言えば、ダウンジャケットを筆頭に質実剛健な防寒アウターに定評がある。まずは定番的なダウンからチェックしようか。


Y神:了解です。初めて「パタゴニア」を買う大人男子のエントリーモデルからいきましょう。









①ダウン・セーター・フーディ ¥41,800



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遠くからでも一目で「パタゴニア」とわかる、アイコニックなバイカラー使いのダウンジャケットがこちら。定番の「ダウン・セーター・フーディ」が再デザインされ、今秋冬はより環境に配慮した素材に。軽量な防風性素材はリサイクルされた漁網が使用されており、海洋プラスチック汚染の削減に貢献している。

山崎:先のポスターにあったプラスチックの削減意識が、漁網のリサイクルに繋がったわけか。


ピニオングリーン、ブラック、キャビンゴールド、ニューネイビー、ウェイビーブルーの5色展開。「ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン」100%のリップストップ生地を使用した「レスポンシブル・ダウン・スタンダード(RDS)」認証済み製品でもある。



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山崎:H條くん、「RDS認証」とは?

H條:簡潔に言いますと、「ダウンおよびフェザー製品製造時における動物福祉を遵守する世界基準」です。「RDS」製品を購入する消費者の立場では、ダウンとフェザーのサプライチェーンにおけるよりよい動物福祉の実践に共にコミットすることになりますね。


山崎:重さとフィルパワーは?


H條:約420グラム。800フィルパワーなので、都市生活には十分以上の暖かさです。



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ちなみに、全製品で換算すると素材の87%にリサイクル素材が使用されている「パタゴニア」。

ファッションコンシャスな大人男子にとって、SDGs(Sustainable Development Goals)に根差したサステナブル意識はもはや当たり前の感覚だろう。その先駆者たるアウトドアブランドの雄は、1973年のブランド創設以来、屈指の製品力とともに消費者サイドの意識改革をインキュベートし続けているのだ。





②サイレント・ダウン・パーカ ¥59,400



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山崎:単色で気に入った。

Y神:着丈も長めでオシャレ。


H條:ぜひ、試着してみてください。


もし既に定番ダウンを所有しているならば、、今秋冬は「サイレント・ダウン・パーカ」の購入がベスト。ウェイビーブルー、コーンブラウン、インクブラックの3色展開。環境・労働・消費者の観点で持続可能認定されたサプライチェーン経由製品に付与される「Bluesign(ブルーサイン)」認証アパレルだ。



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山崎:なんだか異様に柔らかい。

ストレスフリーに4方向に伸縮する2オンスポリエステル100%(リサイクルポリエステル70%)のタフタ素材を使用。フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング処理が施され、少々の雨雪もへっちゃら。


山崎:H條くん、重さとフィルパワーは?



H條:約737グラム。700フィルパワーのリサイクルダウン100%で、ダウン製品から再生されたダックダウンとグースダウンが使われています。



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満足げな表情を浮かべる編集長。ダウンの購入モチベーションが高まる今の時期は、焦って買って失敗しまいがちなタイミングでもある。そんなときは、やはり試着して己の本心を探る方法が最善だ。

山崎:なぜ首もとを押さえているかと言うと、襟裏に起毛ジャージーの裏地が付いているから。ファスナー先端の金具がアゴにチクチク刺さらない。


Y神:ボクも試着してみたい…。


山崎:どうぞ。



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身長165cm・体重60kgのY神がMを試着。

肩幅が狭くてもシルエットが崩れないラグランスリーブで、フロントジッパーは下からも開けられるツーウェイ仕様。上からと横から、2方向からアクセス可能なフラップ付きのフロントポケットも嬉しい。


Y神:今買うべき「パタゴニア」のダウンを超・厳選するならば、定番の「ダウン・セーター・フーディ」と「サイレント・ダウン・パーカ」の2択かと。


H條:もう買わなきゃ売り切れるタイミングですし、勧めるほうもガチになっちゃいますね。









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ここからは、ダウン“じゃないほう”のアウターをチェックしよう。秋口に最適なライトウェイトアウターでは、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材「PrimaLoft(プリマロフト)」を使用した「化繊インサレーション」が代表例となる。

山崎:おや? 左胸にあるはずのブランドロゴの代わりに妙なマークが付いている。




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釣り好きな大人男子、必見。

冒険家の憧れとしてアルゼンチンとチリの間にそびえるフィッツロイ(Fitz Roy)山脈の描線と、夕焼けに染まる紫色の空と青い海の配色はそのままに、ブランドロゴのフォルムが鱒(マス)の形になっていた。


山崎:フロントのどこにもブランド名はないが、不思議と「パタゴニア」とわかってしまう。


釣りのピースフルなムードとブランドイメージ、その両方を想起させるグラフィックが冴え渡る。これ見よがしに主張しない大人向けのデザインだ。





③ナノ・パフ・フィッツロイ・


トラウト・フーディ ¥33,550



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Y神:おさかなさん。

H條:重さは約363グラムです。


同じく魚ロゴはY神とH條も発見していた。フィッツロイ山脈とニジマス(トラウト)の名を冠した「ナノ・パフ・フィッツロイ・トラウト・フーディ」は2色展開。


プリマロフトの片寄りを防ぐため、パネルに横型のキルトラインが施されたブロック型キルトパターンを採用。秋口のプラス1枚の重ね着に最適だ。









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Y神:これは同じアイテムの通常ロゴ?

山崎:たぶん違う。


先のトラウトフーディと形は似ているが、素材も重さも価格も保温力も異なる別モデルを発見したY神。「パタゴニア」は製品にも幅があって、奥が深い。





④メンズ・マイクロ・パフ・フーディ ¥41,800



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ライトアウターの「ナノ・パフ・フィッツロイ・トラウト・フーディ」と同じフーデッドタイプでは、通常ロゴの「マイクロ・パフ・フーディ」が定番モデル。

リサイクル漁網を素材に使用し、超軽量なパーテックス・クォンタム・シェル素材に「PlumaFill(プルマフィル)」インサレーションを組み合わせた画期的な機能アウターだ。「パタゴニア」の歴史上、アイテム重量に対して最高の保温性を誇っている。


H條:化繊インサレーションにもプリマロフトとプルマフィルがあって紛らわしい。重さは約298グラム。今日の私の存在感並みに軽いです。


Y神:いかにも。









⑤ベター・セーター・チョア・コート ¥33,000



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Y神:最後に、ダウンでも化繊インサレーションでもないけど、気になってしまったブルゾンがこれ。丸みのある襟がキュートな「Better Sweater Chore Coat(ベター・セーター・チョア・コート)」は、トレンドのグリーンで今の気分にぴったり。

H條:編集部で着てそう。カラーは「Pinyon Green(ピニオン グリーン)」の1色のみ。


山崎:チョアコートは作業着の意味か。ピニオンは松の実。名付け方も上手い。



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着心地はスウェットのような、見た目はチロリアンジャケットのようなチョアコートは、製造段階で発生するすべての端切れを循環させる、リサイクル・ポリエステルのセーターニット・フリースを素材に使用。加えて、縫製過程では多くの「パタゴニア」製品で採用されているフェアトレード・サーティファイド縫製なのだ。

山崎:フェアトレード・サーティファイド?



H條:この製品を縫製する工場の従業員にはプレミアム賃金が支払われるんだそうです。この記事を書いているH條にもひとつプレミアムな…


Y神:はい。記念撮影しますよー。



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日本のアパレル業界では「体育の日を越えると、ダウンが売れ始める」とよく言われる。大人男子が着るべき“文化系アウトドア”の筆頭ブランド、「パタゴニア」で充実のアウターを手に入れよう。

山崎:話の腰を折って申し訳ないが、今着ているケーブルニットのネイビーは参考商品です。


H條:補足まで意識が高い!





問い合わせ先:
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス TEL:0800-8887-447
patagonia

Photos: Hiroaki Horiguchi
Text: Takafumi Hojoh

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