毎年変わらない頑固な定番服ばかりを買いたいわけじゃない。欲しいのは往年の名作のディテールを現代らしく復活させたり、素材やアイデアをアップデートした「変わらないようで変わっている」タイムレスな服。週末に身につけたい大人のクラシックスを再定義する。
ネックレス 45㎝ ¥20,900/マリハ タンクトップ/私物
BROOKS BROTHERSの
ポロカラーシャツ(6ボタン)
永久定番であるブルックス ブラザーズのポロカラーシャツ。いつもと同じに見えて実は違う。フロント7ボタンの現行品に対して、’90年代初頭まで作られていた幻のフロント6ボタンシャツが日本製で復刻。たった一つ数が少なくなっただけで第一ボタンを開けたときに3㎝弱余分に首元が開き、窮屈な印象がなくなり襟のロールが美しく出るのだ。結果、ゆとりのあるフィットと相まっていま欲しい抜け感を演出できる。シャツ¥20,900/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) ニット¥50,000/ルメール(エドストローム オフィス)
adidas originalsのスニーカー「TOBACCO GRUEN」
1972年にレジャーシューズとして誕生したアディダスの「TOBACCO」がレトロなルックスはそのままに、合成スエードアッパーとリサイクル素材を使用した「TOBACCO GRUEN」として復刻された(グルーエンはドイツ語でグリーンの意味)。上品な質感で環境にも着こなしにもクリーンな影響を与えてくれる。スニーカー¥13,200/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口)
ZEGNAのカシミヤクルーネックニット
ゼニアが生地工場を設立し植樹活動を推進してきたイタリア・ピエモンテ州の自然保護区「オアジ・ゼニア」にちなんだ最高峰の「オアジカシミヤ」のクルーネックニット。装飾はいっさいなし。極上素材を平日のスーツではなく普通を極めた週末のニットで堪能する、クラシックの新しい楽しみ方。ニット¥192,500/ゼニア(ゼニア カスタマーサービス) ヴィンテージの時計¥305,800/江口時計店
POLO RALPH LAURENのコーデュロイ開襟シャツ
ポロ ラルフ ローレンはBDシャツやポロシャツだけじゃない。隠れ名品の開襟シャツは首元が開きすぎず、柔らかなコーデュロイ素材で登場する冬物も注目だ。「冬に開襟?」、いやタートルネックとの蜜月はどの重ね着より洒脱で色気がある。これがこれからのクラシック。シャツ¥25,300・ニット¥26,400/ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン) パンツ¥52,800/ベルナール ザンス × トゥモローランド(トゥモローランド)
N.GWのパイピングブーツ
’90年代に一世を風靡した伝説の靴ブランド、シルヴァノ・マッツァを日本に紹介したチームが再結集。’95年のオリジナルラストとパターンを使い、イタリアの当時の系列生産工場にて忠実に再現した新ブランドN.GWのパイピングブーツがこちら。重厚感ある佇まいは令和の着こなしにこそ馴染む。2023年1月中旬発売予定。ブーツ¥102,300/エンネ.ジードッピョヴー(ヒットマン プレスルーム) ジーンズ¥38,500/アンユーズド(alpha PR)
HERMÈSのシルバーブレスレット「ケリー・グルメット」
かつて装飾品として認知されていなかったシルバーをジュエリーに昇華させた立役者こそエルメスだった。いい大人の手元にはいまも昔も名作「シェーヌ・ダンクル」が輝くが、よりミニマルに主張したければ「ケリー・グルメット」を。シンプルなIDブレスレット風のキヘイチェーンの留め具にはあの「ケリー」バッグのモチーフが。ブレスレット¥506,000/エルメス(エルメスジャポン) スウェット/私物
De PetrilloのツイードジャケットとBERNARD ZINSのツイードスラックス
「餅は餅屋」といわれるように、セットアップスーツ=上下同ブランドが作るものという概念を取り払い、上下それぞれを上手な老舗ブランドが作るという発想。ネイビーのミニヘリンボーンツイードを用い、ジャケットはイタリアのデ・ペトリロ、スラックスはフランスのベルナール ザンスが製作。各ブランド得意のフォルムで週末にも映える新感覚スーツが完成。ジャケット¥187,000/デ・ペトリロ × シップス・パンツ¥62,700/ベルナール ザンス × シップス(ともにシップス 銀座店) ニット¥55,000/ボーディ(alpha PR) キャップ¥17,600/エントワフェイン オム(エントワフェイン) マフラー¥39,600/ジョシュアエリス(グリニッジ ショールーム) スニーカー¥13,200/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口)
Photos:Taro Mizutani[bNm](Model) Yoshio Kato(Still)
Stylist:Junichi Nishimata
Models:Tristan Taiki Nomura