最近どのブランドもパンツのシルエットが明らかに細くなっている。太パン好きのおしゃれな大人たちも、これまでのワイドパンツ一辺倒に思い切って別れを告げるべく、ネクストパンツを選んでいた!
リーバイス® ビンテージ クロージングの細うねコーデュロイパンツ
Aノータックだからウエストまわりスッキリ。ベルトだって映える
B太すぎず、細すぎず。だから挑戦しやすい
Cセンタークリース入りの細うねコーデュロイ。このドレス感、新鮮だ
この秋リーバイス® ビンテージ クロージングから登場する細うねコーデュロイパンツは“脱太パン”に最適な一本。腰まわりが丸く、シルエットも太かった’60年代のクラシカルなモデルを現代的にやや細めにリファイン。かといって極端に細くなったわけではないので太パン好きも安心してチャレンジできる。ノータックでセンタークリース入り、と久しく忘れていたドレス感が気分。
パンツ¥26,400/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) デニムシャツ¥27,500/セダン オールパーパス ベルト¥28,600/J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン 青山店) シューズ¥28,600/パドモア&バーンズ×ユニバーサル プロダクツ(1LDK)
検証1太パン好きの気分も変わっていた!
←2021年
トゥモローランド PR 川辺圭一郎さん
「これはベルナール ザンスでオーダーしたデニム。これまでなら2サイズアップではいていましたが、これは腰まわりがぴったりしたジャストなフィッティングでオーダー。パンツの細さに合わせて、メガネやネックレスといったアクセサリーも繊細で華奢なデザインをつけるようになりました」
←2020年
フリーランス PR 古明地拓朗さん
「ワークパンツはドカンと太いものをよくはいていましたが、少しゆとりのあるストレートくらいが今の気分。ディッキーズのシルエットをもとにしたベルナール ザンスのパンツは綿ポリ素材で軽く、クリース入りで太パンと比べてずっと上品に見えます。重めにクッションさせるのがポイント」
←2021年
三越伊勢丹 紳士担当 松岡 歩さん
「家で過ごす時間が長かったときは太くてはき心地が楽なパンツばかりでしたが、再び外に出るようになって快適さよりも上品さを求めてクラシックで美しいシルエットを選ぶように。ルメールのパンツはタックが2本入っていますが、ウールのしなやかな落ち感がすっきりした印象で、ローファーに合います」
検証2太パンで人気のあのブランドもスリム化!?
ROAD PANT
今季初登場のシルエット。ノータックストレートが新アイコンになりそう。パンツ¥47,300/スタジオ ニコルソン(インコントロ)
スタジオ ニコルソンのデザイナーに聞く 新たにスリムを作った理由とは?
――スタジオ ニコルソンのパンツは太いイメージがありますが、新しくスリムな“ROAD PANT”を発表した理由は何でしょう?
「私は時間を見つけては若者やストリートカルチャーに目を向けるようにしているのですが、2000年頃に流行したセンシュアルなY2Kファッションの再ブームが起きているからです。そこで、4年前に発表したノータックの『PYAD-"SUEDEHEAD SLACK"』というパンツのシルエットをベースに、より細身でストレートに仕上げました。これまでのパンツより、もっとロマンティックなシルエットにしたかったのです」
――生地も定番のピーチコットンツイルではなく、ウール×ポリエステル素材です。
「ウールの中にポリエステルが入っていると、生地が暴れず思いどおりにできるのでいいですね。生地に重みがあるため、はいたときに美しいドレープが生まれます。私はテキスタイルを学んでいたので、どんな生地がいい役割をするのか理解していて、そのシルエットに合う素材を選んでいます」
――“ROAD PANT”でどのような着こなしをイメージしていますか?
「秋冬コレクションは’90年代のグランジやNYの洗練された雰囲気から着想を得たということもあり、オーバーサイズのニットにこのスリムパンツ、サンダルを合わせたスタイリングを楽しんでほしいです」
スタジオ ニコルソン デザイナー ニック・ウェイクマンさん
1990年代にチェルシー・スクール・オブ・アートでテキスタイルデザインを学び、デザイン業界で20年以上のキャリアを積む。その技術を生かしたブランド、スタジオ ニコルソンを2010年にロンドンで立ち上げる。
Hair&Make-up:Narumi Tsukuba
Stylist:Takeshi Toyoshima
Model:Yoshiaki Takahashi
Composition&Text:Masato Nachi