夏に存在感を増すアクセサリー。シルバー、ゴールド、ストーンと多数収集し、それぞれの盛り方の最適解を導き出した和田翔太郎さんのスタイリング方程式。
東京
和田翔太郎さん/スタイリスト
服ごとにアクセサリーを使い分けています
国内外で多数のアクセサリーを収集してきた和田さんは、最近自分の着こなしに関して引き算・足し算の法則がはっきりしたそう。「アクセサリーが大好き。ただシルバー、ゴールド、民族系などをミックスはせず、服次第で素材別の特性を使い分けながら、同系統で重ねづけします。スタイリングにどう味つけするかのマイルールが固まってきて、例えばシルバーは上品さが欲しくて足すけど、全体の印象としては薄く、引き算として機能することもあるんですよ」。
Polo shirt:
Pants:
Glasses:
Belt:
Shoes:
VINTAGE
VINTAGE
BOTTEGA VENETA
HERMÈS
LE YUCCA’S
「アイビーを今着るなら…がテーマ。ポロシャツはスタイリング次第で、エレガントにもおじさんくさくも見えるアイテムなので18Kのゴールドネックレスと、ゴールドリング、ゴールドケースのハミルトンの時計で、スポーティさを払拭するよう心がけています」
▼
ゴールドアクセサリー
「大胆に存在感を出したいときはゴールド。華美でもヘルシーな印象を重視」。ダイヤ付きのリングはストーンズで、時計はハミルトンのアメリカントラベラー。
+
ミリタリーチノパンツ
「軍モノの綾織りのチノパンは、微妙なトーン違いでたくさん持っています。ドレスチノではなく実は軍パンなので、ポロのスポーティさを軽減できます」。
+
レトロポロシャツ
「先週オンラインで購入したばかりの新作で、一枚でサラッと着たい。このシャツもレースのような生地です。シュプリームはロゴ入りのものは普段買いません」。
T-shirt:
Jeans:
Glasses:
Belt:
Shoes:
SOUTH BANK LONDON
LEE
I ENOMOTO
CHIPIÉ
HERMÈS
「プリントTにデニムは最もかっこいいと思える永遠の定番。グラフィックとダメージで十分に存在感があるので、これ以上濃くせず、『薄め役』としてのシルバーを。シルバーは自分にとって足し算ではなく強いスタイリングの引き算的な役割のものなんです」
▼
シルバーアクセサリー
「主張が強くない、上品さをただ添えるためのシルバー」。ベルト、カラビナ、バングルはシピ。リングはリンバンとオーユーエーティー。すべてシルバー925製。
+
ウォッシュドジーンズ
「ダメージのあるものが久しぶりに気分で、歴史を感じるヴィンテージに惹かれる。爽やかな色味だけどタフな雰囲気というギャップの面白さもある」。
+
プリントTシャツ
「装いがシンプルになる夏はプリントTが活躍。グレーはサウス バンク ロンドンがスケートパーク保存のために発売したもの。アート色の強いプリントが好き」。
Shirt:
Shorts:
Glasses:
Shoes:
EFTYCHIA
VINTAGE
BOTTEGA VENETA
LE YUCCA’S
「ミックススタイルで違和感を楽しむのが自分流。ドレスライクな素材やアイテムに対して、異なる要素を掛け合わせるなら遊び心のある作家ものやエスニックテイストなストーンジュエリーがぴったり。同系色で揃えれば、難なくまとまります」
▼
ストーンアクセサリー
「ストーン系は上品さをキープしつつハズせる名脇役。あくまで洋服のテイストとはずらして使います。グリーンのネックレスはニューメキシコで購入」。
+
リネンショーツ
「きれいなシルエットが気に入り色違いで購入したヴィンテージのショーツ。テロテロシャツに対してザラッとしたショーツという異素材コンビが心地よい」。
+
テロテロシャツ
「レーヨンやシルクのつるっとしたシャツは涼しく過ごせてドレッシー。ミックススタイルに必要不可欠」。右はエルイー、中央はイッセイ ミヤケ。
Shotaro Wada
スタイリストとして活動するほか、本誌5月号「試着フェス®」で人気1位を獲得した新鋭ニットブランドMEIAS、ジュエリーブランドCHIPIÉのディレクターを兼務する。
Text:Takako Nagai